前週末18日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年10月21日 5時30分

■都築電気 <8157>  1,200円 (+41円、+3.5%)

都築電気 <8157> [東証2]が大幅反発。18日、麻生情報システム(福岡市早良区)と開発した「機械学習を用いた退院日予測方法及び装置」の特許を共同出願したと発表しており、これが好材料視された。同システムは、医療情報システムの持つ患者の個人データ及び診療データと、DPCデータ(患者臨床情報及び診療行為のデータ)を組み合わせ、機械学習(AI)による分析モデルを利用。これにより、入院患者の退院日をより高い精度で、環境の変化に対応しつつ予測することが可能になるという。なお、同システムは現在、麻生飯塚病院(福岡県飯塚市)で共同検証を行っているという。同時に、英アーム社(ケンブリッジ)とIoTプラットフォーム「Pelion(ぺリオン)」のデバイス管理サービスにおける国内販売パートナーシップを締結したと発表した。アーム社のソフトウェア開発ツールからクラウドサービスまで一貫したパートナーシップの締結は同社が日本初となるという。

■リブワーク <1431>  2,125円 (+66円、+3.2%)

Lib Work <1431> [東証M]が大幅反発。17日の取引終了後、取引先持ち株会を設立すると発表しており、取引先との関係強化につながるとの期待から買われたようだ。また、18日の前引け後、施工事例サイト「e注文住宅net」を開設すると発表したことも好材料視されている。同サイトは、デザイン・ライフスタイル・素材などを切り口に同社の多数の施工事例の写真を提供し、サイトにアクセスした顧客が「お気に入り」の写真画像を直感的にチョイスすることで、理想の住まいを創ることができるようになるという。なお、20年6月期業績への影響は軽微としている。

■佐鳥電機 <7420>  872円 (+24円、+2.8%)

佐鳥電機 <7420> が5日続伸と戻り足を強めてきた。18日はマドを開けて買われ880円台まで上値を伸ばした。同社は半導体製造装置用の制御機器などを扱う専門商社でルネサス製品を主力としている。ここ半導体業界の収益回復が観測されるなか、同社のような半導体商社にも物色の矛先が向いている。配当利回り4.3%強と高く、PBR0.5倍前後と解散価値の半値水準に放置されていることで指標面からの水準訂正余地も意識されている。

■ZUU <4387>  4,205円 (+110円、+2.7%)

ZUU <4387> [東証M]が4日続伸。17日の取引終了後、貸金業を営むCOOL SERVICES(東京都中央区)の発行済み株式のうち80%を11月15日付で取得し、COOL SERVICESとその子会社COOL(同)を子会社化すると発表しており、これが好材料視された。今回の子会社化は、ZUUの強みである「金融に関する興味関心の高いユーザーの囲い込み」及び「購読履歴データを活用した潜在層の顕在層化」を生かして事業運営のノウハウを共有し、相互の顧客紹介や当社メディア・プラットフォームと連携したユーザーの獲得を図るのが狙い。取得価額は1億1850万円。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■IDOM <7599>  532円 (+11円、+2.1%)

IDOM <7599> が5日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で、投資判断「ホールド」を継続し、目標株価を380円から510円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。19年2月期の商品設計変更(付帯商品のオプション化)による混乱から着実に回復していることを踏まえ、同証券の20年2月期営業利益予想を64億円から76億円(前期比2.2倍、会社予想64億5000万円)に増額したことが要因。また、今後は安定増益基調を予想しているという。

■ファストリ <9983>  69,500円 (+1,240円、+1.8%)

ファーストリテイリング <9983> が6連騰、6万9000円台まで上値を伸ばし、7月16日ザラ場以来となる7万円大台復帰を視界に入れてきた。日経平均225採用銘柄のなかでも特に指数寄与度の高い値がさ株で、海外ヘッジファンドによる先物買いに絡み、裁定買いによる株価浮揚効果が働いている。18日日経平均は2万2600円近くまで水準を切り上げているが、同社株は寄与度トップとなっている。

■ロゼッタ <6182>  3,450円 (+55円、+1.6%)

ロゼッタ <6182> [東証M]が3日ぶり反発。株価は20年2月期第2四半期の決算発表を受け16日に700円安はストップ安に売られていたが、貸株調達による売りの仕掛けも高水準であったとみられ、その買い戻しが入った形。ただ信用買い残も高水準で、まだ足もとでは投げが出尽くした感触はなく、リバウンド一巡後は3500円近辺で強弱感が対立している。

■ネットワン <7518>  2,934円 (+41円、+1.4%)

ネットワンシステムズ <7518> が続伸。17日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の52億円→73億円に40.4%上方修正。増益率が3.1%増→44.8%増に拡大し、8期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。セキュリティ対策やクラウド基盤のシステム構築の受注が堅調に推移する中、下期に予定していた一部案件の売り上げを前倒しで計上したことが利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の150億円(前期は132億円)を据え置いた。

■市光工 <7244>  827円 (+10円、+1.2%)

市光工業 <7244> が反発。18日、10月24日から東京ビックサイト(東京都江東区)で開催される「東京モーターショー2019」に、CGを駆使したHDライティングのVR(仮想現実)を出展すると発表しており、これを好感した買いが入った。「HDライティング」は、高輝度の光源と電子デバイスによってピクセル単位で光をコントロールし、高精密なヘッドライトの光によってドライバーの運転をサポートする技術。ロービーム領域では路面に線や記号、数字などを照射し、車幅を示すガイドラインやレストランなどのナビ情報をドライバーに知らせるほか、ハイビーム領域では照射パターンを高解像度化し、必要最小限に遮光することで、対向車、先行車への幻惑を防止しながらドライバーの視認性を同等に保つという。出展ブースでは、こうしたヘッドランプによる運転支援をVRで体験できるようになっているという。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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