25日の米国市場ダイジェスト:上昇、好決算と米中通商交渉合意期待で

市況
2019年10月28日 7時47分

■NY株式:上昇、好決算と米中通商交渉合意期待で

米国株式相場は上昇。ダウ平均は152.53ドル高の26958.06、ナスダックは57.32ポイント高の8243.12で取引を終了した。概ね良好な主要企業決算が相次いでいるほか、米中通商交渉で複数の分野で合意間近との報道を受け、終日堅調推移となり、S&P500指数は過去最高値目前にせまった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が上昇する一方で不動産や公益事業が軟調。

半導体のインテル(INTC)が予想を上回る決算を発表して上昇。ケーブルテレビのチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)も減益ながら減少幅が予想より軽微に止まったことが好感され、堅調推移となった。先日、予想外の黒字決算を発表した電気自動車のテスラ (TSLA)も続伸。一方でオンライン小売のアマゾン(AMZN)は、決算で利益が予想を下振れたほか、慎重な業績見通しを示したことで軟調推移となった。

週明けは29-30日開催予定のFOMC(連邦公開市場委員会)に注目が集まりそうだ。市場関係者の多くが利下げが予想しているが、連銀がどこまで緩和的な処置に踏み切るかが焦点となりそうだ。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル108.67円、米中「第1段階」通商合意成立が最終段階

25日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円51銭まで下落後、108円77銭まで上昇して108円67銭で引けた。米中閣僚が貿易に関し電話会議を実施。米通商代表部(USTR)が声明の中で、米中が「第1段階」通商合意成立が最終段階に入ったことを明らかにすると米国債利回りが上昇、米株式相場も一段高となりドル買い・円売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1109ドルから1.1073ドルまで下落して1.1079ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が当面、大規模緩和策を維持するとの見方が引き続きユーロ売りにつながった。ユーロ・円は、120円62銭から120円36銭まで下落。

ポンド・ドルは、1.2804ドルから1.2844ドルまで上昇した。欧州連合(EU)離脱が延期されるとの見方にポンド買いが優勢となった。

ドル・スイスは、0.9918フランから0.9955フランまで上昇した。

■NY原油:続伸、全米の石油掘削装置の稼働数が減少

25日のNY原油先物は続伸(NYMEX原油12月限終値:56.66 ↑0.43)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比+0.43ドルの1バレル=56.66ドルで通常取引を終えた。全米の石油掘削装置の稼働数が減少、北海のパイプラインが閉鎖するなど供給ひっ迫懸念が存続。また、米中通商協議の進展で需要鈍化懸念を受けた売りが後退した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 31.72ドル +0.36ドル(+1.15%)

モルガン・スタンレー(MS) 46.37ドル +0.61ドル(+1.33%)

ゴールドマン・サックス(GS)214.23ドル +3.18ドル(+1.51%)

インテル(INTC) 56.46ドル +4.23ドル(+8.10%)

アップル(AAPL) 246.58ドル +3.00ドル(+1.23%)

アルファベット(GOOG) 1265.13ドル +4.14ドル(+0.33%)

フェイスブック(FB) 187.89ドル +1.51ドル(+0.81%)

キャタピラー(CAT) 139.73ドル +5.88ドル(+4.39%)

アルコア(AA) 21.02ドル +0.28ドル(+1.35%)

ウォルマート(WMT) 119.04ドル -0.06ドル(-0.05%)

スプリント(S) 6.38ドル +0.10ドル(+1.59%)

《SF》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.