【↑】日経平均 大引け| 7日続伸、米株高・円安で一時2万3000円台回復 (10月29日)

市況
2019年10月29日 16時09分

日経平均株価

始値  22950.79

高値  23008.43(09:07)

安値  22935.35(09:18)

大引け 22974.13(前日比 +106.86 、 +0.47% )

売買高  13億2465万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆3278億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は7日続伸で新値街道を走る展開、一時2万3000円台回復

2.米中協議進展への期待膨らみ米株高続く、S&P500は過去最高値を更新

3.英国のEU離脱期限の延長合意も好材料、為替が円安に振れ市場心理が改善

4.前場後半以降伸び悩むも下値では押し目買い優勢、プラス圏で売り物こなす

5.半導体株上昇一服も保険や銀行など金融セクターに資金が集まり全体を牽引

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは132ドル高と続伸した。米中貿易交渉への期待が膨らんだほか、米防衛省のクラウド契約を獲得したマイクロソフトが買われ指数を押し上げた。

東京市場では上値追い態勢を継続、日経平均株価は新値街道を走る展開が続いている。米中摩擦問題に対する警戒感の後退がリスクを取る動きを後押しした。

29日の東京市場は、前日の米国株市場ではNYダウなど主要株指数が総じて高く、S&P500指数は過去最高値を更新、外国為替市場では1ドル=109円近辺と円安が進んだこともあって、主力株中心にリスク選好の流れが続いた。米中協議を巡ってはトランプ米大統領が進展を示唆する発言を示したことが伝わり、市場のセンチメント改善につながった。英国のEU離脱期限の延長合意もポジティブ材料視された。日経平均は朝方に2万3000円大台を回復する場面があったが、ここまで連騰の反動もあって前場後半以降は利益確定売りに伸び悩んだ。しかし、押し目買いニーズも強く2万2900円台で売り物を吸収した。業種別にはここまで相場を牽引してきた半導体関連が上昇一服となる半面、保険や銀行、ノンバンクなどの金融株に買いが目立った。

個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が久しぶりに反発に転じ、トヨタ自動車<7203>など自動車株も高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが物色人気、任天堂<7974>も上昇した。ソニー<6758>も買い優勢、信越化学工業<4063>、HOYA<7741>も高い。三櫻工業<6584>、モリテック スチール<5986>がストップ高に買われ、バリューコマース<2491>、日本航空電子工業<6807>、JSR<4185>なども値を飛ばした。

半面、ファナック<6954>が冴えず、アドバンテスト<6857>、エーザイ<4523>も利食いに押された。ファーストリテイリング<9983>も値を下げた。エムスリー<2413>も安い。ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>が急反落、enish<3667>、オルトプラス<3672>などの下げも目立つ。日本ライフライン<7575>も下値を探った。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、日東電 <6988> 、信越化 <4063> 、KDDI <9433> 、オムロン <6645> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約61円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、エムスリー <2413> 、バンナムHD <7832> 、アドテスト <6857> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約50円。

東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)非鉄金属、(3)精密機器、(4)鉄鋼、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)電気・ガス業、(3)陸運業、(4)小売業、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△日本ドライ <1909>

上期経常を一転58%増益に上方修正・7期ぶり最高益更新へ。

△日本M&A <2127>

上期経常を一転33%増益・最高益に上方修正。

△セック <3741>

上期経常を20%上方修正、通期も増額。

△ダイトーケミ <4366> [東証2]

今期経常を10%上方修正、配当も1円増額。

△鋳鉄管 <5612>

上期営業利益黒字化で通期計画を超過。

△Tスマート <6246> [東証2]

今期経常を一転18%増益に上方修正、配当も10円増額。

△ログリー <6579> [東証M]

「Cookie規制を検討」との報道を受け思惑働く。

△日東工業 <6651>

今期経常を21%上方修正、配当も3円増額。

△カーチスHD <7602> [東証2]

上期経常を67%上方修正。

△HOYA <7741>

600万株を上限とする自社株取得枠設定などを好感。

▼ファナック <6954>

今期経常を1%下方修正。

▼キヤノン <7751>

今期税引き前を10%下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)TAC <4319> 、(2)三桜工 <6584> 、(3)モリテック <5986> 、(4)マクニカ富士 <3132> 、(5)有機薬 <4531> 、(6)Vコマース <2491> 、(7)いであ <9768> 、(8)航空電子 <6807> 、(9)JSR <4185> 、(10)セック <3741>

値下がり率上位10傑は(1)UMCエレ <6615> 、(2)ヨシムラHD <2884> 、(3)コロプラ <3668> 、(4)enish <3667> 、(5)アトラエ <6194> 、(6)エムスリー <2413> 、(7)オルトP <3672> 、(8)テラスカイ <3915> 、(9)関西スーパ <9919> 、(10)トップカルチ <7640>

【大引け】

日経平均は前日比106.86円(0.47%)高の2万2974.13円。TOPIXは前日比14.25(0.86%)高の1662.68。出来高は概算で13億2465万株。東証1部の値上がり銘柄数は1520、値下がり銘柄数は555となった。日経ジャスダック平均は3508.80円(6.19円高)。

[2019年10月29日]

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