話題株ピックアップ【昼刊】:ケーヒン、富士通、野村

注目
2019年10月30日 11時41分

■ケーヒン <7251>  2,298円  +400 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

■日信工業 <7230>  2,161円  +368 円 (+20.5%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

ケーヒン<7251>、日信工業<7230>、ショーワ<7274>が売買取引再開後ともに買いを集め、いずれもストップ高に買われた。今朝の日本経済新聞電子版などで、「日立製作所とホンダは傘下の自動車部品メーカー4社を合併し、新会社を設立する」と報じられており、日立製作所<6501>完全子会社の日立オートモティブシステムズと、ホンダ<7267>が筆頭株主の前述3社を合併するとあることが好材料視されている。日立では朝方、「当社が発表したものではない。同件については、本日の取締役会に附議する予定であり、決定次第速やかに公表する」とコメントしているが、4社が合併すれば国内第3位の自動車部品メーカーが誕生することになり、コストの抑制だけではなく、技術開発なども強化されるとの期待が高まっている。

■JBCCHD <9889>  1,800円  +222 円 (+14.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

JBCCホールディングス <9889> が急騰。29日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比47.6%増の21.2億円に拡大し、従来予想の17.5億円を上回って着地したことが買い材料視された。超高速開発案件や業務改善アプリ開発などのクラウド案件の受注が伸びたほか、セキュリティサービスやWindows10更新関連のシステム販売が好調だったことが寄与。通期計画の29.5億円に対する進捗率は72.1%に達しており、業績上振れが期待される状況にある。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の42円→50円(前期は46円)に増額修正した。また、発行済み株式数の1.82%に相当する30万株(金額で6億円)を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■シマノ <7309>  17,590円  +1,570 円 (+9.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

シマノ<7309>が続急伸している。29日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、純利益を493億円から553億円(前期比2.5%増)へ上方修正したことが好感されている。第3四半期累計期間でアジア通貨安の影響から営業外収益が発生したことや、中国工場の公有地返還に伴う特別利益を計上したことが要因としている。なお、売上高3620億円(同4.0%増)、営業利益670億円(同2.0%増)は従来見通しを据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高2695億2300万円(前年同期比6.1%増)、営業利益503億9400万円(同5.4%増)、純利益427億9900万円(同7.0%増)だった。自転車部品で新製品が好調だった効果や販売単価が上昇したことが寄与。また、釣具で新製品を含む高価格帯リールが好調を維持したことも貢献した。

■アサヒホールディングス <5857>  2,525円  +194 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

アサヒホールディングス <5857> が続急伸し、年初来高値を更新した。29日大引け後、20年3月期の連結税引き前利益を従来予想の143億円→168億円に17.5%上方修正。増益率が6.7%増→25.3%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。貴金属価格が想定より上昇することに加え、貴金属リサイクルの回収量が計画を上回ることが利益を押し上げる。

■SBテクノロジー <4726>  2,043円  +155 円 (+8.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

29日に決算を発表。「上期経常が72%増益で着地・7-9月期も2.3倍増益」が好感された。

SBテクノロジー <4726> が10月29日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比72.4%増の13.4億円に拡大し、通期計画の29億円に対する進捗率は5年平均の32.1%を上回る46.2%に達した。

⇒⇒SBテクノロジーの詳しい業績推移表を見る

■日本トリム <6788>  5,280円  +395 円 (+8.1%)  11:30現在

29日に決算を発表。「上期経常が14%増益で着地・7-9月期も54%増益」が好感された。

日本トリム <6788> が10月29日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比14.1%増の15.1億円に伸び、通期計画の25.3億円に対する進捗率は60.0%となり、5年平均の57.9%とほぼ同水準だった。

⇒⇒日本トリムの詳しい業績推移表を見る

■カルビー <2229>  3,610円  +240 円 (+7.1%)  11:30現在

29日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は7%増益」が好感された。

カルビー <2229> が10月29日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.1%増の128億円となり、通期計画の265億円に対する進捗率は5年平均の45.0%を上回る48.4%に達した。

⇒⇒カルビーの詳しい業績推移表を見る

■デクセリアルズ <4980>  927円  +58 円 (+6.7%)  11:30現在

デクセリアルズ <4980> が高い。29日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比29.2%増の29.1億円に伸び、従来の29.0%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。スマートフォンや車載向け異方性導電膜の販売が好調だった。また、スマホのカメラモジュール向け精密接合用樹脂の新規採用が増加したことも上振れに貢献した。通期計画の37.5億円に対する進捗率は77.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■富士通 <6702>  9,579円  +579 円 (+6.4%)  11:30現在

29日に決算を発表。「今期最終を19%上方修正」が好感された。

富士通 <6702> が10月29日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比21.5%減の636億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の1050億円→1250億円(前期は1045億円)に19.0%上方修正し、増益率が0.4%増→19.5%増に拡大する見通しとなった。

⇒⇒富士通の詳しい業績推移表を見る

■アイホン <6718>  1,858円  +111 円 (+6.4%)  11:30現在

アイホン <6718> が急反発。29日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の21億円→29億円に38.1%上方修正。従来の26.4%減益予想から一転して1.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。インターホン販売で国内の集合住宅向けリニューアル案件が想定より伸びる。

■野村ホールディングス <8604>  510.6円  +11.7 円 (+2.4%)  11:30現在

野村ホールディングス <8604> が大幅反発。29日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益が前年同期比14倍の2032億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。海外ビジネスの拡大でホールセール部門が大幅黒字に転換したほか、アセット・マネジメント部門の収益も伸びた。野村総合研究所 <4307> 株式の売却益733億円を計上したことも利益を押し上げた。

■HOYA <7741>  9,629円  +123 円 (+1.3%)  11:30現在

HOYA<7741>が4日続伸し上場来高値を更新している。29日の後場に発表した第2四半期(4~9月)の連結純利益は前年同期比8%増の649億円と市場予想(620億円前後)を上回ったことが引き続き好感されている。発行済み株式総数の1.59%に相当する600万株を上限とする自社株買いの実施も評価された。半導体製造の微細化に欠かせない「EUV(極端紫外線)」対応のブランクスマスクが伸びている。今中間期決算に対してアナリストからは「ポジティブ」との評価が出ている。

■武田薬品工業 <4502>  3,906円  +29 円 (+0.8%)  11:30現在

武田薬品工業<4502>やアステラス製薬<4503>などをはじめ医薬品株や日清製粉グループ本社<2002>、カルビー<2229>、寿スピリッツ<2222>など食品株に高いものが目立つ。業種別騰落率で医薬品、食品ともに値上がり率上位に食い込んでいる。きょうは、ここまで相場を牽引してきた半導体関連などハイテク株に利益確定の売りが顕在化し、出遅れていた内需のディフェンシブストックに買いが向かっている。日経平均株価はマイナス圏で推移しているものの、こうした循環物色の流れが下値を支える形となっている。

■東京エレクトロン <8035>  21,995円  -505 円 (-2.2%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が軟調。ここ米国株市場にキャッチアップする形で半導体関連株への物色人気が高まっていたが、目先上昇一服ムードが出ている。前日の米国株市場ではインテルやエヌビディアなど半導体関連が総じて安く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4日ぶり反落、これを受けて、東京市場でも関連銘柄に目先利益確定売りを促す格好となった。もっとも下値では押し目買いニーズが強い。

■医学生物学研究所 <4557>  3,280円  +502 円 (+18.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

医学生物学研究所 <4557> [JQ]がストップ高カイ気配。29日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の10億円→13億円に30.0%上方修正。増益率が81.2%増→2.4倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。国内で主力の自己免疫疾患関連試薬や前期に投入した遺伝子検査試薬が好調なうえ、中国企業向けマテリアルの販売も想定より伸びることが寄与。同時に発表した上期(4-9月)の経常利益は前年同期比3.3倍の6.7億円だった。

●ストップ高銘柄

セルソース <4880>  8,520円  +1,500 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在

田岡化学工業 <4113>  9,530円  +1,500 円 (+18.7%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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