【投資部門別売買動向】海外勢が4週連続で買い越す一方、個人は3週連続で売り越す (10月4週)
●海外勢が4週連続で買い越す一方、個人は3週連続で売り越す
東証が31日に発表した10月第4週(21日~25日)の投資部門別売買動向(現物)によると、海外投資家を中心とした買い戻しや見直し買いが続き、日経平均株価が前週末比307円高の2万2799円と3週連続で上昇しおよそ1年ぶりの高値圏に達したこの週は、海外投資家が4週連続で買い越した。買越額は1521億円と前週の5563億円から大幅に縮小した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経平均先物とTOPIX先物の合計で2週連続で買い越したものの、買越額は1213億円と前週の5858億円から大きく減少した。現物と先物の合算でも3週連続の買い越し、買越額は2734億円と前週の1兆1422億円から急減した。証券会社の自己売買部門が2週連続で買い越し、買越額は2106億円と前週の492億円から増加した。
一方、個人投資家は3週連続で売り越し、売越額は1750億円と前週の3530億円から縮小した。信託銀行部門は2週連続で売り越し、売越額は1054億円と前週の1706億円から減少した。
日経平均が1年ぶりの高値圏に上昇する中、海外投資家が4週連続で買い越す一方、個人投資家は3週連続で売り越した。
■投資部門別売買代金差額 (10月21日~25日)
東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全49社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
10月 ―――
第4週 1,521 ▲1,054 ▲1,750 [ ▲1,827 76 ] 22,799円 ( +307 円)
第3週 5,563 ▲1,706 ▲3,530 [ ▲2,776 ▲754 ] 22,492円 ( +693 円)
第2週 530 285 ▲1,083 [ ▲1,298 214 ] 21,798円 ( +388 円)
第1週 1,149 ▲590 1,317 [ 157 1,160 ] 21,410円 ( -468 円)
9月 ―――
第4週 ▲2,822 ▲876 721 [ 242 479 ] 21,878円 ( -200 円)
第3週 ▲619 117 ▲2,566 [ ▲2,388 ▲177 ] 22,079円 ( +90 円)
第2週 ▲3,091 571 ▲4,956 [ ▲3,611 ▲1,345 ] 21,988円 ( +788 円)
第1週 1,284 ▲157 ▲2,273 [ ▲1,711 ▲561 ] 21,199円 ( +495 円)
8月 ―――
第4週 ▲34 ▲63 ▲648 [ ▲423 ▲224 ] 20,704円 ( -6 円)
第3週 ▲402 11 ▲1,314 [ ▲840 ▲473 ] 20,710円 ( +292 円)
第2週 ▲3,035 365 842 [ 422 420 ] 20,418円 ( -266 円)
第1週 ▲1,882 ▲267 2,447 [ 1,395 1,051 ] 20,684円 ( -402 円)
7月 ―――
第5週 ▲2,091 456 2,368 [ 803 1,565 ] 21,087円 ( -570 円)
第4週 1,202 ▲578 ▲1,183 [ ▲1,283 99 ] 21,658円 ( +191 円)
第3週 ▲1,444 521 500 [ ▲103 603 ] 21,466円 ( -218 円)
第2週 ▲238 419 551 [ ▲223 774 ] 21,685円 ( -60 円)
第1週 449 1,772 ▲3,072 [ ▲2,559 ▲513 ] 21,746円 ( +470 円)
6月 ―――
第4週 ▲5 2,587 16 [ ▲47 63 ] 21,275円 ( +17 円)
第3週 ▲1,125 ▲234 ▲890 [ ▲738 ▲152 ] 21,258円 ( +141 円)
第2週 ▲1,992 328 ▲757 [ ▲773 16 ] 21,116円 ( +232 円)
第1週 ▲1,143 153 ▲971 [ ▲459 ▲512 ] 20,884円 ( +283 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース