マザーズ指数は変わらず、外部環境の悪化を受けながらも引けにかけて下げ幅縮小、値上がり率トップはUMN/マザーズ市況

市況
2019年11月1日 16時40分

本日のマザーズ指数は、外部環境の悪化に振らされるかたちとなった。前日の米国市場は、一部米メディアが「中国高官らは包括的で長期的な合意に疑問を呈している」と報じたことで先行き不透明感が高まり、主要3指数は揃って反落。これを受けて為替が日本時間の早朝に一時1ドル=107円90銭台に突入するまでの円高水準になったこともあり、本日のマザーズ指数はリスクオフムードのなか反落して始まった。ただ、その後、為替の円高基調の一服や、中国を中心としたアジア市場の堅調さを背景に、次第に個人投資家のセンチメントも改善し、個別株物色も盛んになり、下げ幅をじりじりと縮小していった。他方で、週末3連休前であることに加え、米国の経済指標の発表が控えているといった要因もあり、積極的に上値を追う展開とまでは至らず、結局、朝方下げた分を取り戻して、前日比で変わらずの水準で終わった。

個別では、塩野義製薬<4507>によるTOB(株式公開買い付け)価格にサヤ寄せされたUMNファーマ<4585>が前日比17%超のストップ高水準まで買い進まれ大きく続伸となったほか、AIカメラによるリアル店舗解析ツールを提供する台湾のSkyREC Inc.との業務提携を発表したアジャイル<6573>が6%超の上昇を見せて大幅続伸となった。その他では、大きく2日続伸となって一気に75日移動平均線を上抜いてきたVALUENEX<4422>をはじめ、再び25日線上に復帰した手間いらず<2477>、シンメンテ<6086>、直近IPO銘柄のセルソース<4880>、Link-U<4446>、ギフティ<4449>、カオナビ<4435>、ブランジスタ<6176>、などが値上がり率上位にランクインした。一方、第3四半期の累計営業利益が2ケタの減益となったJIA<7172>が24%超とストップ安水準まで売られたほか、連日ストップ高を演じた反動が続いた中村超硬<6166>も18%超の大幅続落となった。また、窓をあけて大きく75日線を割ったEduLab<4427>は16%超、上半期営業利益が2ケタ減益となったファンデリー<3137>が13%超と、それぞれ大きく下落した。このほか、直近IPO銘柄であるジェイック<7073>やインティメート・マージャー<7072>をはじめ、ピーバンドットコム<3559>、サイジニア<6031>、パワーソリューションズ<4450>、メディア工房<3815>などが値下がり率上位に並んだ。

本日マザーズ市場に新規上場したダブルエー<7683>は公開価格を0.2%下回る4680円で初値を付け、そのまま下げ幅を拡げるかたちで4225円が終値となった。

なお、売買代金は概算で554.94億円。騰落数は、値上がり137銘柄、値下がり141銘柄、変わらず21銘柄となった。

《YN》

提供:フィスコ

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