NY株式:上昇、雇用統計を好感

市況
2019年11月2日 9時55分

米国株式相場は上昇。ダウ平均は301.13ドル高の27347.36、ナスダックは94.04ポイント高の8386.40で取引を終了した。10月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を上振れ、米景気拡大への期待感から買いが先行。投資家心理の改善から終日堅調推移となった。S&P500やナスダック総合指数が最高値を更新した。セクター別では、運輸や自動車・自動車部品が上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や消費者・サービスが下落した。

フィットネス関連機器のフィットビット(FIT)は、検索大手アルファベット(GOOGL)と21億ドルで身売り合意し、大幅上昇。石油メジャーのエクソン・モービル(XOM)と製薬アッヴィ(ABBV)は、決算内容が好感され、堅調推移。原油相場の上昇で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が上昇。一方で、食肉メーカーのタイソンフーズ(TSN)は、業績見通しを引き下げ、下落した。

世界貿易機関(WTO)は、中国が申し立てていた米国の反ダンピング措置の一部について違法性を認め、米国製品36億ドル相当に報復措置を実施することを認めた。米中協議に何らかの影響を与える恐れがあり、今後の展開を注視したい。

(Horiko Capital Management LLC)

《TN》

提供:フィスコ

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