【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高や円安で利食いを吸収し連日の新高値 (11月6日)
始値 23343.51
高値 23352.56(09:07)
安値 23246.57(10:19)
大引け 23303.82(前日比 +51.83 、 +0.22% )
売買高 13億8852万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4823億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、前日の大幅高の反動による利食いを吸収し連日の新高値
2.米景気減速への懸念後退でリスクを取る動き継続、円安進行もポジティブ材料
3.目先過熱感で主力大型株に軟化する銘柄が散見、中小型株に物色の矛先が向く
4.値上がり銘柄数と値下がり銘柄数がいずれも1000を超え、拮抗する状態に
5.海外投資家の持ち高を増やす実需買い観測されるも、売買代金は前日から減少
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは30ドル高と3日続伸し、連日で過去最高値を更新した。米中通商協議の進展期待に加え、10月のISM非製造業景況感指数が市場予想を上回ったことが好感された。
東京市場では売り買いが交錯したが、日経平均株価はプラス圏で着地。米株高や為替市場での円安を好感する形で目先筋の利益確定の動きを吸収した。
6日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが連日の最高値を更新したことで、リスク選好の地合いが継続。足もと景気減速懸念の後退で急速に米長期金利が上昇傾向を示しており、これを背景に外国為替市場でドル買いの動きが強まり、1ドル=109円台前半まで円安が進んだことも手掛かりに広範囲に買いが入った。ただ、日経平均は前日に400円あまりの上昇を示していることもあって、目先筋の利益確定売り圧力が上値を押さえ、一時はマイナス圏に沈む場面もあった。主力株に軟化するものが目立つ一方、中小型株は上値追いを続けるものも多く、東証1部の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数がいずれも1000を超えるなど拮抗状態にある。海外ファンド筋の先物買いや持ち高を増やす実需買いが全体指数を浮揚させ、TOPIXも終盤盛り返し小幅ながらプラス圏で着地した。一方、売買代金は前日との比較では大きく減少した。
個別では、三菱商事<8058>が堅調、村田製作所<6981>も買い優勢。シャープ<6753>が物色人気となったほか、日立製作所<6501>も強さを発揮した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。シグマクシス<6088>が値上がり率トップに買われる人気となり、UACJ<5741>も値を飛ばした。山一電機<6941>、ニチコン<6996>が大幅高、セーレン<3569>、三浦工業<6005>、デサント<8114>なども高い。
半面、任天堂<7974>が軟調、NTT<9432>も売られた。キーエンス<6861>が売られ、ソニー<6758>、東京エレクトロン<8035>も値を下げた。富士フイルムホールディングス<4901>が下落、アサヒグループホールディングス<2502>は大幅安。ヘリオス テクノ ホールディング<6927>がストップ安、日本ライフライン<7575>、日本光電<6849>などが急落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、ファミマ <8028> 、ファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約43円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアサヒ <2502> 、富士フイルム <4901> 、スズキ <7269> 、セコム <9735> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約39円。
東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)鉄鋼、(3)海運業、(4)非鉄金属、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)食料品、(2)情報・通信業、(3)精密機器、(4)サービス業、(5)その他製品。
■個別材料株
△宮地エンジ <3431>
上期経常を一転18%増益・最高益に上方修正。
△プロパティA <3464>
今期経常を一転5%増益・最高益に上方修正、配当も2円増額。
△昭電線HD <5805>
20年3月期業績予想を上方修正。
△三浦工 <6005>
上期税引き前が6%増益で着地・7-9月期も24%増益。
△シグマクシス <6088>
上期経常が100%増益、自社株買い実施も発表。
△航空電子 <6807>
大和証券がレーティングを「2」へ引き上げ。
△新日建物 <8893> [JQ]
上期経常が2倍増益で着地。
△社宅サービス <8945>
株主優待制度を新設、7-9月期(1Q)経常は15%増益。
△イチネンHD <9619>
上期経常は一転4%増益で上振れ着地。
△いであ <9768>
今期経常を45%上方修正・5期ぶり最高益更新へ。
▼アサヒ <2502>
今期税引き前を一転4%減益に下方修正、配当も6円減額。
▼ハウスドゥ <3457>
7-9月期(1Q)経常は92%減益で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)シグマクシス <6088> 、(2)UACJ <5741> 、(3)シャープ <6753> 、(4)山一電機 <6941> 、(5)ニチコン <6996> 、(6)SMN <6185> 、(7)プロパティA <3464> 、(8)昭電線HD <5805> 、(9)ランド <8918> 、(10)グンゼ <3002> 。
値下がり率上位10傑は(1)ヘリオスTH <6927> 、(2)日本ライフL <7575> 、(3)あすか薬 <4514> 、(4)日本光電 <6849> 、(5)ハウスドゥ <3457> 、(6)ユニプレス <5949> 、(7)タイガポリ <4231> 、(8)TOA <6809> 、(9)TAC <4319> 、(10)チャームケア <6062> 。
【大引け】
日経平均は前日比51.83円(0.22%)高の2万3303.82円。TOPIXは前日比0.29(0.02%)高の1694.45。出来高は概算で13億8852万株。東証1部の値上がり銘柄数は1009、値下がり銘柄数は1039となった。日経ジャスダック平均は3529.05円(2.60円安)。
[2019年11月6日]
株探ニュース