話題株ピックアップ【夕刊】(1):テルモ、三越伊勢丹、ネクソン

注目
2019年11月8日 15時15分

■レック <7874>  1,304円  +182 円 (+16.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

レック <7874> が急騰。7日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比27.1%増の23.7億円に伸びて着地したことが買い材料視された。昨年12月にライオンから譲受した「バルサン」ブランドの殺虫剤事業が新たに加わったことに加え、消費増税前の駆け込み需要も追い風となり、15.2%の大幅増収を達成したことが寄与。

■フジオフードシステム <2752>  3,530円  +455 円 (+14.8%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

7日、フジオフードシステム <2752> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に業績修正と配当修正を発表。19年12月期の連結経常利益を従来予想の24.2億円→18.7億円に22.4%下方修正する一方、期末一括配当を従来計画の20円→22円に増額修正した。

■テルモ <4543>  4,018円  +476 円 (+13.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

テルモ <4543> が急反騰し、上場来高値を更新した。7日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期上期(4-9月)の連結営業利益は前年同期比24.3%増の591億円に伸び、従来予想の520億円を上回って着地したことが買い材料視された。主力のカテーテルを中心とする心臓血管部門の収益拡大が業績を牽引した。高収益品の販売増加やコスト改善も大幅増益に貢献した。売上高、利益ともに上期として過去最高を達成しており、好決算を評価する買いが殺到した。

■加賀電子 <8154>  2,511円  +295 円 (+13.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

加賀電子<8154>が大幅に4日続伸し、年初来高値を更新した。同社は7日取引終了後に、20年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は52億3900万円(前年同期比38.9%増)となり、通期計画70億円に対する進捗率は74.8%となった。売上高は2306億3000万円(同99.9%増)で着地。今年1月に富士通エレクトロニクスをグループ化した効果に加え、主力の電子部品事業が医療機器や車載関連向けを中心に伸長したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ジャストシステム <4686>  5,170円  +565 円 (+12.3%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率9位

ジャストシステム<4686>が急騰し一時、ストップ高の5310円に買われた。7日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高193億7200万円(前年同期比36.3%増)、営業利益85億1200万円(同80.8%増)、純利益56億9100万円(同83.4%増)と大幅増益となったことが好感された。自治体などにおけるICT環境の整備やパソコンの更新需要が拡大し、関連ソフトウェアの導入が順調に進捗。個人向け、法人向けともに売り上げを伸ばしたことが牽引した。なお、20年3月期通期業績予想は、引き続き非開示としている。

■三越伊勢丹 <3099>  1,022円  +107 円 (+11.7%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

三越伊勢丹ホールディングス<3099>は急反発。7日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高5772億8800万円(前年同期比2.4%増)、営業利益138億8600万円(同28.3%増)、純利益75億9500万円(同93.3%増)と大幅営業増益となったことが好感された。主力店舗の伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店で店舗整備に向けたリモデルを進めたことが奏功したほか、消費税増税を前に宝飾品など高額品の駆け込み需要があったことが寄与した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高1兆1900億円(前期比0.6%減)、営業利益300億円(同2.6%増)、純利益140億円(同3.9%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を1400万株(発行済み株数の3.59%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は11月8日から20年4月30日までで、中長期的な資本効率の向上を図るとともに、今後の経営環境に応じた資本政策の実施を可能にするのが目的としている。

■ネクソン <3659>  1,393円  +126 円 (+9.9%)  本日終値

ネクソン<3659>は急反発。株価は一時、前日比11.8%高の1416円に買われた。同社が7日取引終了後に発表した19年1~9月期営業利益は前年同期比4.7%減の900億700万円、従来予想の861億7400万~899億9400万円の上限を上振れて着地しており、これがポジティブサプライズとなった。特に、7~9月期は同3.0%増の244億1900万円と4~6月期の18.8%営業減益に対して一転、増益となったこともあり、業績のモメンタム改善を好感する形で買いが流入した。

■キリンホールディングス <2503>  2,518.5円  +219.5 円 (+9.6%)  本日終値

キリンホールディングス<2503>が急騰。株価は一時、前日に比べ12.4%高に買われた。同社は7日取引終了後、大規模な自社株買いを発表。発行済み株式数の6.8%に相当する6000万株、1000億円を上限に、11月8日~20年11月7日の取得期間で自社株買いを実施する。アナリストからは「経営陣のキャッシュフロー創出への自信、現在の株価水準に対する危惧、還元強化の意思などが感じられポジティブに評価できる」との見方が出ている。同時に発表された第3四半期の業績は、事業の経常的な業績を測る事業利益が前年同期比0.8%増の1484億3900万円だったが、19年12月期の予想に対する進捗率は78%と高く、今期業績には増額修正期待も出ている。

■ヨネックス <7906>  653円  +47 円 (+7.8%) 一時ストップ高   本日終値

7日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は26%増益」が好感された。

ヨネックス <7906> [東証2] が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比16.1%減の15.6億円に減ったが、通期計画の25億円に対する進捗率は62.6%となり、5年平均の64.1%とほぼ同水準だった。

⇒⇒ヨネックスの詳しい業績推移表を見る

■矢作建設工業 <1870>  827円  +58 円 (+7.5%)  本日終値

7日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は61%増益」が好感された。

矢作建設工業 <1870> が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比10.9%減の23.5億円に減り、通期計画の65億円に対する進捗率は36.3%にとどまり、5年平均の41.9%も下回った。

⇒⇒矢作建設工業の詳しい業績推移表を見る

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