本日注目すべき【好決算】銘柄 サニーサイド、太陽誘電、MDV (11日大引け後 発表分)
11日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
サニーサイド <2180> ★7-9月期(1Q)経常は98%増益、通期予想を上方修正
◆20年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比98.3%増の3.4億円に拡大して着地。「渋谷スクランブルスクエア」などの商業施設やホテルの開業PR案件を獲得したことに加え、タレント活用したプロモーションや物販案件が想定以上の規模に拡大し、主力のマーケティング・コミュニケーション事業の収益が大きく伸びたことが寄与。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の7.8億円→8.8億円に13.0%上方修正。増益率が9.5%増→23.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
MDV <3902> ★今期経常を最高益に30%上方修正
◆19年12月期の連結経常利益を従来予想の5億円→6億5000万円に30.0%上方修正。増益率が42.5%増→85.2%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。利益率の高いデータ利活用サービスのアドホック調査が伸びるうえ、生産性向上などによる販管費の大幅削減も上振れに貢献する。なお、病院向けシステムの受注低迷や子会社新規事業の進捗遅れが響き、売上高は計画未達となる見込み。
イノベーション <3970> [東証M] ★今期経常を2倍上方修正
◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は5000万円の黒字(前年同期非連結は5800万円の赤字)に浮上して着地。集客施策などへの積極投資が奏功し、IT製品比較サイトを運営するオンラインメディア事業の業績が回復したことが寄与。販管費を抑制したことも黒字浮上に貢献した。
収益構造改善施策が前倒しで進捗したことを踏まえ、通期の同利益を従来予想の5000万円→1億円に2.0倍上方修正。増益率が2.6倍→5.3倍に拡大する見通しとなった。
旅工房 <6548> [東証M] ★上期経常は2.3倍増益・通期計画を超過
◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の4億3800万円に急拡大して着地。予約システムの機能強化や商品拡充が奏功し、韓国や台湾、グアムなどの旅行が大きく伸びたほか、ヨーロッパを中心とした長距離旅行や法人向け旅行も好調だった。
通期計画の3億4200万円をすでに28.1%も上回っているが、下期に1.8億円規模のシステム・マーケティング投資を予定しており、期初計画を据え置いた。
太陽誘電 <6976> ★上期経常が25%増益で着地・7-9月期も22%増益
◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比24.6%増の191億円に伸びて着地。電装化が進む自動車向け、高性能化が進む基地局通信装置・データセンターなど向けに主力のコンデンサーの販売が大きく伸びたことが寄与。
テノ.HD <7037> [東証M] ★今期の経常最高益予想を9%上乗せ
◆19年12月期の連結経常利益を従来予想の3.6億円→4億円に8.7%上方修正。増益率が25.2%増→36.1%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。保育事業の業績が堅調に推移する中、コスト削減の進展などで採算が改善することが利益を押し上げる。
図研 <6947> ★今期経常を一転微増益に上方修正・最高益、配当も1円増額
◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→32億円に6.7%上方修正。従来の6.0%減益予想から一転して0.3%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。企業の設計・製造部門の旺盛な技術革新投資を背景に、電気設計システムを中心とするソフトウェア販売や派遣・受託サービスが大きく伸びる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の28円→29円(前期は26円)に増額修正した。
NEWART <7638> [JQ] ★上期経常は2.6倍増益で上振れ着地、今期配当を10円増額
◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の18.5億円に急拡大し、従来予想の12.3億円を上回って着地。テレビCMやイベント効果、増税前の駆け込み需要を背景に、国内ブライダルジュエリー事業の収益が拡大したほか、台湾を中心に展開する海外も好調だった。利益率の改善が進んだ全身美容事業の黒字転換も大幅増益に貢献した。
通期計画の27.1億円に対する進捗率は68.5%に達しており、業績上振れが期待される。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→30円に大幅増額修正した。
セレスポ <9625> [JQ] ★上期経常は18倍増益・通期計画を超過
◆20年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比18倍の7.1億円に急拡大して着地。国際的スポーツ大会などの受注が寄与し、単価が大きく上昇したことが収益を押し上げた。
通期計画の6.1億円をすでに16.4%も上回っており、業績上振れが期待される。
株探ニュース