話題株ピックアップ【夕刊】(3):MDV、堀場製、ソースネクス

注目
2019年11月12日 15時33分

■MDV <3902>  1,073円  -97 円 (-8.3%)  本日終値  東証1部 下落率3位

メディカル・データ・ビジョン<3902>が大幅反落。11日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、営業利益を5億円から6億5000万円(前期比84.9%増)へ、最終利益を2億7900万円から4億円(同5.8倍)へ上方修正したが、営業利益で7億円強を見込んでいた市場予想に届かないことから、失望売りが出たようだ。患者自身が診療情報の一部を保管・閲覧できるWEBサービス「カルテコ」と、患者が自由に支払い条件を設定できる医療費後払いサービス「CADA決済」などを融合した、既存の電子カルテと連結させる病院向けデジタル健康ソリューション「CADA-BOX」の目標受注件数の未達成や、重点子会社の新規事業の進捗の遅れなどで売上高は42億5000万円から38億4000万円(同7.3%増)へ下方修正した。ただ、利益率の高いデータ利活用サービスのアドホック調査が伸長するとともに、従業員一人当たりの生産性向上に取り組んだことが販管費の抑制につながり利益を押し上げるとしている。なお、第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高27億5700万円(前年同期比14.7%増)、営業利益4億6100万円(前年同期1800万円の赤字)、最終利益3億1100万円(同1億4200万円の赤字)だった。

■堀場製作所 <6856>  7,010円  -570 円 (-7.5%)  本日終値  東証1部 下落率4位

堀場製作所<6856>が急反落。11日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、売上高を2130億円から2070億円(前期比1.7%減)へ、営業利益を250億円から230億円(同20.2%減)へ、純利益を175億円から160億円(同28.3%増)へ下方修正したことが嫌気された。直近の受注動向から自動車計測システム機器部門の販売予想を引き下げたことに加えて、医用システム機器部門におけるユーロ安や研究開発費の増加を織り込んだという。また、科学システム機器部門でアジアを中心に販売が減少していることも響くとしている。なお、第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高1370億3000万円(前年同期比6.2%減)、営業利益120億500万円(同32.8%減)、純利益84億2600万円(同37.5%減)だった。

■ソースネクスト <4344>  470円  -37 円 (-7.3%)  本日終値  東証1部 下落率5位

11日に決算を発表。「上期経常が32%減益で着地・7-9月期も38%減益」が嫌気された。

ソースネクスト <4344> が11月11日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比31.6%減の3.5億円に落ち込み、通期計画の16億円に対する進捗率は22.0%にとどまり、5年平均の49.0%も下回った。

⇒⇒ソースネクストの詳しい業績推移表を見る

■ブイ・テクノロジー <7717>  5,870円  -380 円 (-6.1%)  本日終値  東証1部 下落率9位

11日に決算を発表。「今期経常を19%下方修正」が嫌気された。

ブイ・テクノロジー <7717> が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比27.0%減の62.6億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の128億円→104億円(前期は167億円)に19.1%下方修正し、減益率が23.4%減→38.0%減に拡大する見通しとなった。

⇒⇒ブイ・テクノロジーの詳しい業績推移表を見る

■メック <4971>  1,786円  -21 円 (-1.2%)  本日終値

メック<4971>は反発して始まったものの、年初来高値を更新したあとは値を消す展開となった。同社は11日取引終了後に、19年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。営業利益は13億6600万円(前年同期比21.8%減)となったが、通期計画15億5000万円に対する進捗率は88.1%に達した。7~9月期に限った営業利益は7億5500万円となり、直前四半期(4~6月)からは86.9%増加。主力の薬品事業でエッチング剤や密着向上剤が伸びたことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■セレスポ <9625>  1,652円  +300 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値

イベントの企画・運営を手掛けるセレスポ <9625> [JQ]が買い気配でスタート。11日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)が前年同期比18倍の7.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。国際的スポーツ大会などの受注が寄与し、単価が大きく上昇したことが収益を押し上げた。通期計画の6.1億円をすでに16.4%も上回っており、業績上振れを期待する買いなどが向かった。

■クルーズ <2138>  1,244円  +214 円 (+20.8%)  本日終値

クルーズ<2138>が大幅高。同社は11日取引終了後に、20年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業損益は3億8800万円の赤字(前年同期は3億3500万円の黒字)となった。ただ、主力事業であるファッション通販「SHOPLIST」事業の営業損益は、4~6月期の1700万円の赤字から7~9月期は1億2600万円の黒字に浮上しており、これが好感されたもよう。同事業の7~9月期売上高が64億9000万円(前年同期比4.9%増)と増収に転じたことなどが寄与した。

■AKIBA <6840>  4,315円  +700 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値

AKIBAホールディングス<6840>がストップ高、6月24日以来の4000円台を回復した。11日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高53億8100万円(前年同期比14.0%増)、営業利益2億6300万円(前年同期200万円の赤字)、最終利益4億7800万円(同3800万円の赤字)と、従来予想の売上高52億円、営業利益1億8000万円を上回って着地したことが好感されている。メモリ製品製造販売事業で原価率の低減により利益率が大きく改善したことに加えて、HPC事業で売り上げ利益とも想定以上に伸びたことが寄与。また、通信コンサルティング事業でコールセンター、通信キャリア向け通信建設工事、Wi-Fiレンタル及びMVNOの各事業が堅調に推移したことも貢献した。 なお、20年3月期通期業績予想は、売上高125億円(前期比9.5%増)、営業利益5億円(同16.4%増)、最終利益5億8000万円(同2.4倍)の従来見通しを据え置いている。

■構造計画研究所 <4748>  2,988円  +318 円 (+11.9%)  本日終値

構造計画研究所<4748>が急騰。エネルギーや通信向け開発で実績の高い情報システム構築会社だが、クラウドサービスが伸びて収益拡大に寄与している。同社が11日取引終了後に発表した20年6月期第1四半期(7~9月)の決算は売上高が前年同期比45.6%増25億4600万円と大幅な伸びを示し、営業損益は5500万円の黒字(前年同期は3億7500万円の赤字)となった。これを好感する形で買いを呼び込んだ。

●ストップ高銘柄

西芝電機 <6591>  220円  +50 円 (+29.4%) ストップ高   本日終値

福島銀行 <8562>  390円  +80 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値

ニューフレア <6256>  9,680円  +1,500 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

ナガオカ <6239>  1,043円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.