話題株ピックアップ【夕刊】(2):伊藤忠、太陽誘電、ファストリ

注目
2019年11月12日 15時30分

■めぶきFG <7167>  296円  +9 円 (+3.1%)  本日終値

めぶきフィナンシャルグループ<7167>は続伸。同社は茨城・栃木地銀の首位。11日取引終了後に発表した19年4~9月期連結決算は、純利益が前年同期比17.0%減の225億5900万円だった。会社予想の200億円を上回った。前年度の外国債券売却損の反動で、本業のもうけを示す実質業務純益が同10.3%増の385億6700万円と改善している。これを評価する形で買いが流入した。また、発行済株式数の1.18%に当たる1393万7200株、40億円をそれぞれ上限とする自己株式取得の実施も併せて発表した。主要株主の野村フィナンシャル・パトナーズが同社普通株式の一部を売却する意向を示したため、きょうの立会外取引(ToSTNeT-3)で買い付ける。

■デジタルアーツ <2326>  6,150円  +160 円 (+2.7%)  本日終値

デジタルアーツ<2326>が大幅続伸。11日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。今回発表した自社株買いでは、上限を6万株(発行済み株数の0.43%)、または3億円としており、取得期間は11月12日から22日まで。資本効率の向上を図るとともに、株主還元を目的としているという。

■伊藤忠商事 <8001>  2,425円  +54.5 円 (+2.3%)  本日終値

伊藤忠商事<8001>が3日続伸で連日の年初来高値に買われた。総じて足もとの収益に苦戦している総合商社のなかで、同社は19年4~9月期に35%営業増益を達成し注目を集めた。食料や繊維など非資源分野が好調で鉄鉱石価格の上昇も収益に寄与している。子会社化したヤナセの収益改善や同じく傘下に置いたファミリーマート<8028>の利益の伸びもプラスに働いている。

■ハーバー研究所 <4925>  8,100円  +180 円 (+2.3%)  本日終値

ハーバー研究所<4925>が急動意、朝方に480円高と上げ足を強め8400円まで駆け上がる場面があった。同社は自然派化粧品の製造・販売などを手掛けており、インバウンド需要の取り込みなどで足もとの業績は大幅に伸びている。主力の基礎化粧品は伸び悩んでいるものの、脇を固めるメイクアップ化粧品やトイレタリー、栄養補助食品などが好調で業績に寄与している。11日取引終了後に発表した19年4~9月期決算は営業利益が前年同期比45%増の14億8000万円と急拡大、これが株価を強く刺激している。

■弁護士ドットコム <6027>  5,000円  +110 円 (+2.3%)  本日終値

弁護士ドットコム<6027>が続伸。11日の取引終了後、ソフトバンク<9434>が同社の「クラウドサイン」及び「クラウドサインNOW」の販売を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。クラウドサインは、契約書の作成から締結、保管までクラウド上で完結できる電子契約サービスで、一方の「クラウドサイン NOW」はタブレットを利用し、契約・申込みが対面で完結できるクラウド契約サービス。今回の取り組みは、ソフトバンクが持つ広い販路を通じて、「クラウドサイン」の販売体制をより強化するのが狙いとしている。

■太陽誘電 <6976>  2,997円  +58 円 (+2.0%)  本日終値

太陽誘電 <6976> が続伸。11日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比24.6%増の191億円に伸びて着地したことが買い材料視された。電装化が進む自動車向け、高性能化が進む基地局通信装置・データセンターなど向けに主力のコンデンサーの販売が大きく伸びたことが寄与。通期計画の370億円に対する進捗率は51.8%に達し、5年平均の41.1%も上回った。

■ファーストリテイリング <9983>  68,760円  +1,180 円 (+1.8%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が1000円を超える上昇となった。値がさで日経平均に与える影響度の高い銘柄で、10時過ぎ現在で日経平均を35円程度押し上げ寄与率トップとなっている。全体相場は強弱観が対立し方向感が今ひとつ定まらないものの、海外筋とみられる先物への買いが全体相場に浮揚力を与え、日経平均はプラス圏で推移している。そのなか、先物主導の裁定買いに伴い同社株は上げ足を強める格好となった。

■ヨコオ <6800>  3,190円  +50 円 (+1.6%)  本日終値

ヨコオ<6800>が後場上げ幅を拡大。午後0時ごろ、20年3月期の連結業績予想について、売上高を585億円から595億円(前期比8.7%増)へ、営業利益を40億5000万円から43億5000万円(同43.6%増)へ、純利益を26億5000万円から27億5000万円(同24.5%増)へ、今期2度目の上方修正を行ったことが好感された。上期業績が計画を上振れたことに加えて、第3四半期以降の受注数量増加見込みを踏まえつつ、車載通信機器及び回路検査用コネクタセグメントの売上高見通しを上方修正したことが要因。また、回路検査用コネクタセグメントで比較的利益率の高い製品の売り上げ比率が上昇していることや生産設備の稼働率上昇などで利益率が上昇していることも利益を押し上げるとしている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高299億3300万円(前年同期比12.3%増)、営業利益25億400万円(同89.0%増)、純利益16億4500万円(同27.8%増)だった。

■TDK <6762>  11,440円  +160 円 (+1.4%)  本日終値

TDK<6762>が反発。SMBC日興証券は11日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を1万2100円から1万4700円に引き上げた。同社はモバイル機器のキーデバイスである2次電池のトップメーカー。5Gやウェアラブル機器の普及で2次電池の重要性はさらに増すとみられている。特に、同証券ではリチウムポリマー電池のTMRセンサーの売り上げ拡大を織り込んでいる。電池事業に関しては、競合する村田製作所<6981>が設備の減損を発表、韓国勢は車載向けなど大型電池に注力しており、モバイル向け2次電池における同社の競争優位性は今後も維持される、とみている。

■三井金属 <5706>  2,756円  -419 円 (-13.2%)  本日終値  東証1部 下落率2位

三井金属<5706>が急落。11日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を5000億円から4770億円(前期比4.2%減)へ、営業利益を260億円から165億円(同9.5%減)へ、純利益を170億円から50億円(同6.6%増)へ下方修正したことが嫌気された。キャリア付極薄銅箔や電子材料用金属粉などスマートフォン向け製品の販売量が減少していることに加えて、自動車部品セグメントの販売量が減少していることが要因。更に足もとで金属価格が想定を下回って推移していることなども響くとしている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2381億円(前年同期比5.0%減)、営業利益53億4500万円(同42.2%減)、純利益18億2500万円(同59.9%減)だった。

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