12日の米国市場ダイジェスト:NYダウは前日比変わず、トランプ大統領の講演は想定通り

市況
2019年11月13日 7時44分

■NY株式:NYダウは前日比変わず、トランプ大統領の講演は想定通り

米国株式相場は横ばい。ダウ平均は27691.49ドルと前日比変わらず、ナスダックは21.81ポイント高の8486.09で取引を終了した。トランプ大統領が欧州製自動車に対する追加関税の方針決定を6か月間先送りするとの報道を受け、買いが先行。本日予定されている同大統領の講演内容を見極めたいとして様子見ムードとなったものの、米中協議をめぐる関税撤回について明確に発言せず、上げ幅を縮小して小動きとなった。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスやメディアが上昇する一方で不動産や運輸が下落した。

食肉メーカーのタイソンフーズ(TSN)は、決算は予想を下振れたものの、来年度の業績見通しに楽観的な姿勢を示し上昇。エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)は、本日より開始した動画配信サービスで一部不具合が生じたものの、予想以上の需要が殺到したことを理由に挙げ堅調推移。住宅建設会社のDRホートン(DHI)は、決算内容が好感され買われた。一方で、自動車部品小売のアドバンス・オート・パーツ(AAP)は、既存店売上高が予想を下振れ下落。食品メーカーのディーン・フーズ(DF)は本日、破産法11条の適用を申請して破綻した。

製薬のアッヴィ(ABBV)は、630億ドルでの同業アラガン(AGN)買収のため、大型起債を実施する予定。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:円買い優勢、米中通商協議の行方は不透明

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円24銭から108円92銭まで下落し、109円01銭で引けた。トランプ米大統領はニューヨークエコノミッククラブでの講演で貿易に関する新たな情報を発表しなかったことや、「中国との通商合意が成立しないことは関税の大幅な引き上げを意味する」と警告したことからリスク回避の円買いが観測された。

ユーロ・ドルは、1.1023ドルから1.1003ドルまで下落し、1.1008ドルで引けた。ユーロ・円は、120円32銭から119円95銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2832ドルから1.2874ドルまで上昇した。英国の失業率の低下や、英国選挙で与党が勝利するとの期待が引き続きポンド買いを促したようだ。ドル・スイスは、0.9958フランから0.9922フランまで下落した。

■NY原油:小幅安で56.80ドル、ユーロ安を意識して伸び悩む

NY原油先物12月限は小幅安(NYMEX原油12月限終値:56.80 ↓0.06)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比-0.06ドルの1バレル=56.80ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは56.54ドル-57.55ドル。ユーロ安を意識して原油先物は伸び悩んだ。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの主要産油国で構成する「OPECプラス」は減産期限を延長することで合意するとみられているが、減産幅拡大の可能性は低いとの見方が依然として多いようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 33.09ドル -0.09ドル(-0.27%)

モルガン・スタンレー(MS) 49.01ドル -0.08ドル(-0.16%)

ゴールドマン・サックス(GS)220.41ドル +1.38ドル(+0.63%)

インテル(INTC) 58.20ドル -0.15ドル(-0.26%)

アップル(AAPL) 261.96ドル -0.24ドル(-0.09%)

アルファベット(GOOG) 1298.80ドル -0.39ドル(-0.03%)

フェイスブック(FB) 194.47ドル +4.86ドル(+2.56%)

キャタピラー(CAT) 146.34ドル -1.66ドル(-1.12%)

アルコア(AA) 22.18ドル -0.04ドル(-0.18%)

ウォルマート(WMT) 119.12ドル +0.08ドル(+0.07%)

スプリント(S) 5.87ドル -0.04ドル(-0.68%)

《SF》

提供:フィスコ

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