話題株ピックアップ【夕刊】(1):トリドール、カルタHD、ZHD

注目
2019年11月14日 15時16分

■トリドール <3397>  2,866円  +440 円 (+18.1%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

トリドールホールディングス<3397>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は13日取引終了後に、20年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。事業利益は58億4000万円(前年同期比32.9%増)となり、従来予想の36億5100万円から上振れ着地した。売上収益は800億1700万円(同11.2%増)で、従来予想の777億4800万円を上回った。テレビCMや他社とのコラボレーションの効果などで、主力の丸亀製麺が好調に推移したことが寄与した。これを受けて、20年3月期通期の業績予想を上方修正。売上収益は従来計画の1567億9000万円から1590億6000万円(前期比9.7%増)に、事業利益は73億8300万円から95億7200万円(同31.7%増)にそれぞれ引き上げた。

■カルタHD <3688>  1,392円  +203 円 (+17.1%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

CARTA HOLDINGS<3688>は急反騰。同社は広告配信プラットフォームの運営や販促支援サイトを展開しており、傘下のCCI(東京都中央区)は、検索サービス「ヤフー」の広告枠を販売する会社として 96年に創業したインターネット広告業界の老舗だ。「ヤフー」を傘下に持つZホールディングス<4689>とLINE<3938>が経営統合に向けて最終調整に入ったと複数のメディアが報じたことを受け、同社株に買いが集中した。なお、13日取引終了後、同社は19年12月期第4四半期(18年10月~19年9月)連結決算を発表した。売上高が193億9200万円、営業利益が28億円だった。1月にCCIとの統合に伴い、19年12月期は決算期を15カ月間に変更したため、前期との比較はない。

■Zホールディングス <4689>  449円  +65 円 (+16.9%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

Zホールディングス<4689>とLINE<3938>がカイ気配。検索サービス「ヤフー」を傘下に持つZHDとLINEが経営統合に向けて最終調整に入ったと複数のメディアが報じた。両社を合わせると楽天<4755>を抜き、国内のネット企業で売上高首位となるという。これを受け、両社株には買いが集まっている。

■アンビスHD <7071>  5,230円  +705 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

アンビスホールディングス<7071>がストップ高。13日の取引終了後に発表した20年9月期の連結業績予想で、売上高83億8600万円(前期比56.2%増)、営業利益15億円(同64.9%増)、純利益10億300万円(同66.4%増)と大幅増益を見込み、年間配当を前期比6円増の12円を予定していることが好感された。慢性期及び終末期のケアを提供する医心館事業で、引き続きの出店数の増加や出店エリアの拡大を進め事業拡大を図る。なお、19年9月期決算は、売上高53億6900万円(前年同期比73.0%増)、営業利益9億900万円(同2.1倍)、純利益6億200万円(同2.1倍)だった。

■日本KFC <9873>  2,632円  +245 円 (+10.3%)  本日終値

日本KFCホールディングス <9873> [東証2]が急騰。13日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比5.1倍の27.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。割安なセットメニューや新商品の投入などが奏功し、ケンタッキーフライドチキンの既存店売上高が前年同期比で2ケタ増を達成したことが寄与。経費削減を進めたことも大幅増益に貢献した。通期計画の14億円をすでに97.6%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、発行済み株式数の1.57%にあたる35万9239株の自社株を消却すると発表したことも好感された。

■学研ホールディングス <9470>  6,290円  +570 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

学研ホールディングス<9470>は出来高増勢のなか大幅続伸。一時約12%高の6400円まで上値を伸ばし、3月6日に付けた年初来高値をあっさり更新した。13日取引終了後、20年9月期連結決算を発表。売上高が前期比1.7%増の1430億円、営業利益が同12.8%増の51億円と、10期連続増収、6期連続の増益を見込んでいる。今期は引き続き進学塾事業の生徒数減少を見込むものの、高齢者福祉事業の業績伸長がカバーすることに加えて、不採算事業整理の加速化などによる2ケタの増益を計画している。また、同社は同時に、今期の年間配当を5円増の80円とする方針も発表した。これらを評価する形で買いが流入した。

■イーソル <4420>  1,600円  +119 円 (+8.0%)  本日終値

イーソル<4420>が急反発、25日移動平均線を足場にマドを開けて上放れた。同社は組み込み機器向けのOS開発や、組み込みソフトウェアの受託開発を手掛けている。ここ急速に市場が立ち上がっている自動運転向けなどで需要を捉えている。13日取引終了後に発表した19年1~9月期決算は営業利益が前年同期比23%増の7億3700万円と大きく伸びており、19年12月期通期計画の6億9000万円を既に上回っている。また、好決算と合わせて、未定だった今期配当について5円50銭の初配当を実施することも発表しており、株高を後押しする格好となった。

■シノケングループ <8909>  1,222円  +89 円 (+7.9%)  本日終値

13日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常は14%減益も対通期進捗は過去平均を超過」が好感された。

シノケングループ <8909> [JQ] が11月13日大引け後(15:00)に決算を発表。19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比14.2%減の74.8億円に減ったが、通期計画の80億円に対する進捗率は93.5%に達し、5年平均の79.5%も上回った。

⇒⇒シノケングループの詳しい業績推移表を見る

■ニューフレア <6256>  11,880円  +700 円 (+6.3%)  本日終値

13日に発表した「東芝子会社がTOBを実施」が買い材料。

東芝デバイス&ストレージがTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。TOB価格は1株1万1900円で13日終値を6.4%上回る水準。買い付け期間は11月14日から12月25日まで。

■GCA <2174>  916円  +45 円 (+5.2%)  本日終値

GCA<2174>が大幅高、一時10%近い上昇で958円と、2月26日につけた年初来高値928円を上抜き約10カ月半ぶりに新値圏に浮上してきた。独立系のM&A助言会社で米国の同業と経営統合し国際案件で優位性を発揮する。同社が13日取引終了後に発表した19年1~9月期決算は営業利益が前年同期比39.3%増の22億7600万円と大幅な伸びを示した。18年度に現地法人を設立したベトナムとのクロスボーダーで大型案件を含む複数の案件が計上されたことや、米国をはじめとする海外クロスボーダー案件が収益拡大に寄与している。これを手掛かり材料に投資資金の流入が加速し、株価を押し上げる格好となった。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.