話題株ピックアップ【夕刊】(3):THK、トヨタ、メドピア

注目
2019年11月14日 15時21分

■ツバキ・ナカシマ <6464>  1,874円  -113 円 (-5.7%)  本日終値

13日に決算を発表。「今期税引き前を一転14%減益に下方修正」が嫌気された。

ツバキ・ナカシマ <6464> が11月13日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結税引き前利益は前年同期比1.9%増の70.7億円となった。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の109億円→76億円(前期は88.2億円)に30.3%下方修正し、一転して13.9%減益見通しとなった。

⇒⇒ツバキ・ナカシマの詳しい業績推移表を見る

■THK <6481>  3,010円  -180 円 (-5.6%)  本日終値

THK<6481>は大幅反落している。13日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、売上高を3100億円から2760億円(前期比212.9%減)へ、営業利益を280億円から168億円(同66.3%減)へ、純利益を220億円から95億円(同73.2%減)へ下方修正し、未定としていた年間配当を前期比53円減の32円にすると発表したことが嫌気された。産業機器事業の国内外における受注状況は低位に推移しており、今後の外部環境の見通しも不透明な状況が続いていることが要因という。また、輸送機器事業子会社の保有する固定資産に関する減損損失を特別損失に計上したことも最終利益を押し下げるとしている。なお、第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高2149億9000万円(前年同期比18.9%減)、営業利益166億1400万円(同56.6%減)、純利益92億9400万円(同67.4%減)だった。

■アミューズ <4301>  2,870円  -41 円 (-1.4%)  本日終値

アミューズ<4301>は続落。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高296億4900万円(前年同期比22.6%増)、営業利益41億700万円(同2.3倍)、純利益23億1500万円(同1.6%減)と大幅営業増益だったものの、直近株価は上昇局面にあり、目先の材料出尽くし感から利益確定売りが出たようだ。サザンオールスターズやSEKAI NO OWARI、flumpoolのコンサートツアーなどでイベント収入が増加したほか、関連グッズ収入の増加、音楽パッケージ販売やコマーシャル収入の増加などにより大幅な増収増益となった。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高535億円(前期比3.0%減)、営業利益43億4000万円(同3.1%減)、純利益26億4000万円(同40.6%減)の従来見通しを据え置いている。同時に、日本国内外でライブ・ビューイング事業を展開するライブ・ビューイング・ジャパン(東京都渋谷区)と、日本及びアメリカで主にスポーツ選手のエージェント事業を展開するオータス・ボー・ホールディングス社(カリフォルニア州)の2社の株式を12月に取得し、子会社化すると発表した。なお、これらに伴う今期業績への影響は軽微としている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,795円  -94 円 (-1.2%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株に売りが優勢となった。米中協議については米ウォール・ストリート・ジャーナルが「関税が米中の部分合意の妨げになっている」と報じたことなどを受け、先行き不透明感が再び意識されて外国為替市場ではリスクオフで円買いの流れを形成、足もと1ドル=108円台後半の推移と前日よりも円高水準でもみ合っている。これを受け、輸出セクターの中でも特に為替感応度の高い自動車株は輸出採算悪化への警戒感から売りを誘う展開となった。

■マツキヨHD <3088>  4,155円  -40 円 (-1.0%)  本日終値

マツモトキヨシホールディングス<3088>は4日ぶりに反落。13日取引終了後、第2四半期(4-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.6%増の3004億1500万円、営業利益が同8.6%増の184億2400万円、最終利益が同11.8%増の129億5200万円と好調だった。消費税引き上げに伴う駆け込み需要に戦略的に対処したことや昨年の自然災害が一巡したことによりインバウンドが好調だったほか、中国向けの越境ECや東南アジアを中心に新規出店も業績拡大を寄与した。ただ、株価は好調な業績を事前に織り込んでおり、目先利益確定売りが優勢となった。

■シンクレイヤ <1724>  1,364円  +246 円 (+22.0%) 一時ストップ高   本日終値

シンクレイヤ <1724> [JQ]が続急伸。13日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の6億円→8億円に33.3%上方修正し、19期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。ケーブルテレビ事業者の光ファイバーによる伝送路システムへの移行ニーズを取り込み、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

■マーケットE <3135>  3,295円  +502 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

13日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は8.1倍増益で着地」が好感された。

マーケットエンタープライズ <3135> [東証M] が11月13日大引け後(15:30)に決算を発表。20年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比8.1倍の1.7億円に急拡大し、通期計画の6億円に対する進捗率は28.2%に達し、さらに前年同期の4.6%も上回った。

⇒⇒マーケットEの詳しい業績推移表を見る

■日本サード・パーティ <2488>  1,104円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値

日本サード・パーティ <2488> [JQ]がストップ高。13日大引け後に発表した20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比3.1倍の2.2億円に急拡大し、従来の39.7%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。新人向けIT研修業務の受託やICTシステムの設計・構築案件などが大きく伸びたことが寄与。企業の自動化・省力化ニーズが旺盛なうえ、消費増税前の駆け込み需要も追い風となった。上期業績の好調を踏まえ、通期の同利益を従来予想の2.5億円→3.6億円に43.1%上方修正。増益率が3.2%増→47.8%増に拡大する見通しとなった。

■メドピア <6095>  1,483円  +190 円 (+14.7%)  本日終値

メドピア <6095> [東証M]が急騰。13日大引け後に発表した19年9月期の連結経常利益は前の期比46.2%増の5.5億円に伸びて着地。続く20年9月期も前期比38.1%増の7.6億円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はドクタープラットフォーム事業で主力の医師向けコミュニティサイトの会員拡大や医師向け人材サービスの拡充などに注力する。また、ヘルスケアソリューション事業では法人向けオンライン健康相談や特定保健指導の導入件数を伸ばす計画だ。併せて、東証本則市場への市場変更申請に向けた準備を開始することを明らかにしたことも好感された。

●ストップ高銘柄

LINE <3938>  5,290円  +705 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

JMC <5704>  1,344円  -400 円 (-22.9%) ストップ安   本日終値

アルファクス <3814>  1,354円  -400 円 (-22.8%) ストップ安   本日終値

リビン・テクノロジーズ <4445>  3,230円  -700 円 (-17.8%) ストップ安   本日終値

LIFULL <2120>  596円  -100 円 (-14.4%) ストップ安   本日終値

など、4銘柄

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