【↓】日経平均 大引け| 続落、米中交渉先行き不透明感で売り優勢 (11月14日)

市況
2019年11月14日 16時29分

日経平均株価

始値  23325.50

高値  23360.06(10:47)

安値  23062.16(13:06)

大引け 23141.55(前日比 -178.32 、 -0.76% )

売買高  14億0040万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆2436億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続落で一時250円超下げる場面も、大引けはやや下げ渋る

2.米中交渉先行き不透明感や香港情勢及び中国経済への警戒感が売り誘う

3.前場の下げ幅は限定的だったが、後場に入ると先物主導で下げ足が加速

4.日経平均が続落を記録したのは、10月初旬以来約1ヵ月半ぶりのこと

5.東証1部の値下がり銘柄数は1700あまりに達し、全体の8割占める

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは92ドル高と上昇し過去最高値を更新した。パウエルFRB議長が議会証言で米経済の持続的な拡大を予想し、「金融政策は現状が適切」と述べると買い安心感が広がった。

東京市場では、前日に続き売り優勢の地合いとなり日経平均株価は後場寄りに一段安、一時250円を超える下げをみせる場面があった。

14日の東京市場は、軟調な地合いで利益確定を急ぐ動きが表面化した。米中通商交渉に不透明感が生じているほか、香港の政情不安への懸念もくすぶる。また、朝方取引開始前に発表された7~9月期の国内GDPが事前予測に届かなかったことや、前場取引時間中に発表された中国の経済指標が市場コンセンサスを下回ったことも投資家マインドを悪化させた。前場段階では日経平均の下げは比較的小幅にとどまっていたが、後場に入ると先物主導で売り仕掛けが入り、日経平均は下げ幅を広げた。10月中旬以降、全体相場は一本調子の上昇を続けてきたこともあり、日経平均が続落となったのは10月初旬以来、約1ヵ月半ぶりとなる。値下がり銘柄数は1700を超え全体の8割に達した。業種別でも情報通信や水産を除きほぼ全面安に近い商状だった。

個別では、ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>が値を下げ、ZOZO<3092>も売られた。アドバンテスト<6857>の下げも目立つ。楽天<4755>が大幅安となり、オリエンタルランド<4661>も水準を切り下げた。プロトコーポレーション<4298>、日本コンクリート工業<5269>が急落、LIFULL<2120>も大きく売り込まれた。ノーリツ鋼機<7744>、アルバック<6728>なども大幅下落となった。

一方、Zホールディングス<4689>が売買代金トップで17%近い急騰をみせた、売買代金2位のソフトバンクグループ<9984>もプラス圏で着地した。リクルートホールディングス<6098>も買いが優勢だった。ヤマハ発動機<7272>が上昇。トリドールホールディングス<3397>が値上がり率トップに買われ、CARTA HOLDINGS<3688>も値を飛ばした。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、東エレク <8035> 、ヤマハ発 <7272> 、NTTデータ <9613> 、SBG <9984> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約22円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、ファミマ <8028> 、信越化 <4063> 、ファナック <6954> 、日産化 <4021> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約66円。

東証33業種のうち上昇は情報・通信業、水産・農林業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)医薬品、(2)サービス業、(3)精密機器、(4)証券商品先物、(5)食料品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)パルプ・紙、(2)繊維製品、(3)ゴム製品、(4)鉄鋼、(5)海運業。

■個別材料株

△シンクレイヤ <1724> [JQ]

今期経常を33%上方修正・19期ぶり最高益更新へ。

△GCA <2174>

ベトナム案件好調で1~9月期営業4割増益で大幅高。

△日本サード <2488> [JQ]

今期経常を43%上方修正。

△カルタHD <3688>

「ヤフー」関連としてプレゼンス高まる。

△LINE <3938>

「ZHD <4689> と経営統合」との報道。

△セグエG <3968>

1~9月期2ケタ増収増益で株式分割も実施。

△エンビプロ <5698>

7-9月期(1Q)経常は75%増益で着地。

△メドピア <6095> [東証M]

今期経常は38%増で3期連続最高益更新。

△フリュー <6238>

60万株を上限とする自社株買いを実施。

△小田原機器 <7314> [JQ]

1-9月期(3Q累計)経常は黒字浮上・通期計画を超過。

▼ラクスル <4384>

ユーロ円CBと海外株式売り出しを嫌気。

▼JMC <5704> [東証M]

今期経常を一転20%減益に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)トリドール <3397> 、(2)カルタHD <3688> 、(3)ZHD <4689> 、(4)LINE <3938> 、(5)マツオカ <3611> 、(6)セグエG <3968> 、(7)アイビーシー <3920> 、(8)エンビプロ <5698> 、(9)住友精化 <4008> 、(10)学研HD <9470>

値下がり率上位10傑は(1)プロト <4298> 、(2)日コン <5269> 、(3)ベネフィJ <3934> 、(4)LIFULL <2120> 、(5)テモナ <3985> 、(6)ラクスル <4384> 、(7)Gキッズ <6189> 、(8)メディアドゥ <3678> 、(9)キャリアデザ <2410> 、(10)サンセイラン <3277>

【大引け】

日経平均は前日比178.32円(0.76%)安の2万3141.55円。TOPIXは前日比15.93(0.94%)安の1684.40。出来高は概算で14億0040万株。東証1部の値上がり銘柄数は371、値下がり銘柄数は1726となった。日経ジャスダック平均は3546.07円(8.92円安)。

[2019年11月14日]

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