東京株式(大引け)=178円安、米中協議先行き不透明感と中国経済を警戒

市況
2019年11月14日 15時43分

14日の東京株式市場は前日に続き売り優勢の地合いとなり、日経平均は後場寄りに一段安、一時250円を超える下げをみせる場面があった。

大引けの日経平均株価は前営業日比178円32銭安の2万3141円55銭と続落。東証1部の売買高概算は14億40万株、売買代金概算は2兆2436億7000万円。値上がり銘柄数は371、対して値下がり銘柄数は1726、変わらずは57銘柄だった。

きょうの東京市場は軟調な地合いで利益確定を急ぐ動きが表面化した。米中通商交渉に不透明感が生じているほか、香港の政情不安への懸念もくすぶる。また、朝方取引開始前に発表された7~9月期の国内GDPが事前予測に届かなかったことや、前場取引時間中に発表された中国の経済指標が市場コンセンサスを下回ったことも投資家マインドを悪化させた。前場段階では日経平均の下げは比較的小幅にとどまっていたが、後場に入ると先物主導で売り仕掛けが入り、日経平均は下げ幅を広げた。10月中旬以降、全体相場は一本調子の上昇を続けてきたこともあり、日経平均が続落となったのは10月初旬以来、約1カ月半ぶりとなる。値下がり銘柄数は1700を超え全体の8割に達した。業種別でも情報通信や水産を除きほぼ全面安に近い商状だった。

個別では、ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>が値を下げ、ZOZO<3092>も売られた。アドバンテスト<6857>の下げも目立つ。楽天<4755>が大幅安となり、オリエンタルランド<4661>も水準を切り下げた。プロトコーポレーション<4298>、日本コンクリート工業<5269>が急落、LIFULL<2120>も大きく売り込まれた。ノーリツ鋼機<7744>、アルバック<6728>なども大幅下落となった。

一方、Zホールディングス<4689>が売買代金トップで17%近い急騰をみせた、売買代金2位のソフトバンクグループ<9984>もプラス圏で着地した。リクルートホールディングス<6098>も買いが優勢だった。ヤマハ発動機<7272>が上昇。トリドールホールディングス<3397>が値上がり率トップに買われ、CARTA HOLDINGS<3688>も値を飛ばした。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.