14日の米国市場ダイジェスト:NYダウ1ドル安、ハイテク株に売りが広がる

市況
2019年11月15日 7時51分

■NY株式:NYダウ1ドル安、ハイテク株に売りが広がる

米国株式相場は下落。ダウ平均は1.63ドル安の27781.96、ナスダックは3.08ポイント安の8479.02で取引を終了した。米中合意への楽観的な見方が後退したほか、シスコ・システムズ(CSCO)の決算が嫌気された。また主要株式指数が過去最高値圏にあり、高値警戒感から小幅な値動きに終始する展開となった。セクター別では、商業・専門サービスや不動産が上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や自動車・自動車部品が下落した。

ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズは、業績見通しが予想を下振れ下落。食品会社のクラフト・ハインツ(KHC)は、ゴールドマンサックスによる投資判断引き下げを受け軟調推移。一方で、ストレージ大手のネットアップ(NTAP)は、一部アナリストによる目標株価引き上げを受け上昇。メディアのバイアコム(VIAB)は、決算内容が好感され堅調推移となった。

著名投資家のカール・アイカーン氏は、経費削減の観点から複写機のゼロックス(XRX)とPCメーカーのHP(HPQ)の買収支持を表明した。同氏はHP株の4.24%を保有している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル弱含み、米中通商協議の先行きは不透明

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円70銭から108円24銭まで下落し、108円41銭で引けた。米中通商協議の不透明感がくすぶったほか、中国の低調な経済指標を受けて世界経済への懸念が再燃。米債利回りの低下に伴うドル売りやリスク回避の円買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0993ドルから1.1027ドルまで上昇して1.1018ドルで引けた。ドイツ経済が景気後退を免れたことや欧州中央銀行(ECB)の一部メンバーが追加緩和打ち止めを示唆したため、ユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、119円57銭から119円25銭まで下落。世界経済への悪化懸念にリスク回避の円買いが強まった。ポンド・ドルは、1.2835ドルから1.2888ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9898フランから0.9871フランまで下落した。

■NY原油:反落で56.77ドル、原油とガソリン在庫の増加などが嫌気される

NY原油先物12月限は反落(NYMEX原油12月限終値:56.77 ↓0.35)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比-0.35ドルの1バレル=56.77ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは56.63ドル-57.79ドル。米エネルギー情報局(EIA)が14日公表した週間在庫統計で、石油とガソリンの在庫は予想以上に増加したことや、中国の10月鉱工業生産が市場予想を下回ったことなどを意識した売りが観測された。米中通商協議の今後の見通しは不透明であることも原油先物の上昇を抑える一因となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.70ドル -0.09ドル(-0.27%)

モルガン・スタンレー(MS) 48.61ドル +0.22ドル(+0.45%)

ゴールドマン・サックス(GS)219.43ドル +0.11ドル(+0.05%)

インテル(INTC) 57.81ドル -0.08ドル(-0.14%)

アップル(AAPL) 262.64ドル -1.83ドル(-0.69%)

アルファベット(GOOG) 1311.46ドル +13.46ドル(+1.04%)

フェイスブック(FB) 193.15ドル -0.04ドル(-0.02%)

キャタピラー(CAT) 143.44ドル -1.05ドル(-0.73%)

アルコア(AA) 20.99ドル -0.23ドル(-1.08%)

ウォルマート(WMT) 120.65ドル -0.33ドル(-0.27%)

スプリント(S) 5.87ドル -0.19ドル(-3.14%)

《SF》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.