中小型株の出直りに期待/オープニングコメント

市況
2019年11月18日 8時30分

18日の日本株市場は、米株高の流れから買いが先行しようが、その後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。15日の米国市場では、NYダウが222ドル高となり、28000ドルを突破した。米政権高官が米中交渉の進展を示唆したほか、10月小売売上高が予想を上振れたことも好感された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円高の23365円。円相場は1ドル108円70銭台で推移している。

米株高は好感されそうだが、シカゴ先物の反応がみられず、方向感を掴みづらくさせそうである。円相場も1ドル108円70銭台と足元でやや円高に振れて推移していることも手掛けづらくさせる。引き続き米中交渉の進展を見極めたいほか、香港情勢の緊迫化なども不安要因である。また、ここにきて日銀のETF買い入れが見送られており、ステルステーパリング(政策変更を伴わない緩和縮小)に動き始めたのではないかとの見方も出てきている。そのため、戻りの鈍さが意識される局面において、短期筋の売り仕掛け的な動きも警戒されやすい。

もっとも、10月半ば以降の上昇によって過熱感も警戒されていただけに、想定内の一服との見方であろう。先週は調整局面において23000円処が心理的な支持線として意識されている。そのため、こう着ながらも目先的には23000-23500円辺りでの底堅い相場展開を意識しておきたいところである。そのほか、今後12月上旬に向けては中間配当支払い開始に伴う再投資の買いが期待されるため、需給面での下支えとして意識されやすい。

物色の流れとしては米中交渉の行方を睨みながらのスタンスは変わらないため、積極的な売買は期待しづらいところではある。ただし、決算発表が一巡したことで、機関投資家も動きやすくなるだろう。中小型株などは決算数値に過剰反応を見せた銘柄も多く、改めて決算内容を見直す動きが意識されやすい。日経平均が高値もち合いとなる中で、個人主体の材料株物色に向かうことが出来れば、次第に年末相場への期待感にもつながりそうだ。

《AK》

提供:フィスコ

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