話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本通信、田辺三菱、JCRファ

注目
2019年11月19日 15時10分

■日本通信 <9424>  249円  +50 円 (+25.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

日本通信<9424>はストップ高。前引け後に、インドネシア・日本・他国にまたがるデジタル・バンキング及び通信の共同プロジェクトを発足することで基本合意したと発表しており、これが好感された。同プロジェクトは、インドネシア及びマレーシアを中心にデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進するオール・アクセス・エリア(AAA)と、エイチ・アイ・エス<9603>のグループ企業でバンキングサービスを提供するHIS Impact Finance(東京都新宿区)と日本通信の3社が共同で推進。日本通信の特許技術であるフィンテックプラットフォームFPoS(エフポス)の本格的な商用サービスへの採用に関する初の基本合意であり、FPoSによってスマートフォンをセキュアなデジタルIDとし、バンキングや送金、決済や支払い、更にモバイル通信などに関する統合的なデジタルサービスを展開するとしている。

■田辺三菱製薬 <4508>  1,638円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

18日、田辺三菱製薬 <4508> に対して三菱ケミカルホールディングス <4188> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を50.2%上回る1株2010円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は11月19日から20年1月7日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

■JCRファーマ <4552>  8,990円  +590 円 (+7.0%)  本日終値

JCRファーマ<4552>が続急伸、10月30日につけた高値8750円を上回り年初来高値を更新した。同社はホルモン製剤を収益の主力にバイオシミラーにも傾注している。遺伝子組み換え分野での技術蓄積で優位性を持ち、収益面では遺伝子組み換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」が収益牽引役を担う。健康な人の骨髄から抽出した間葉系幹細胞を使った細胞医薬品である「テムセル」も再生医療分野の有力商品として需要開拓が進んでいる。目先バイオ関連株の一角を買い戻す動きが出ており、業績内容の良い同社株に物色の矛先が向いている。

■弁護士ドットコム <6027>  5,580円  +340 円 (+6.5%)  本日終値

弁護士ドットコム<6027>が続伸。同社は18日、飲食店向け予約/顧客台帳サービスを手掛けるトレタ(東京都品川区)と業務提携したと発表。この提携により、トレタが持つ広い販路を活用し、人手不足が深刻な飲食業界で自社が展開する「クラウドサイン NOW」を普及させる構え。「クラウドサイン NOW」とは、これまで紙で締結していた申込書や契約書を、タブレットに置き換えて契約締結を行うサービスとなっている。

■アイル <3854>  1,438円  +83 円 (+6.1%)  本日終値

アイル<3854>が大幅高で5日続伸。18日の取引終了後、同社の販売・在庫管理パッケージシステム「アラジンオフィス」が、ラクス<3923>のWEB帳票発行システム「楽楽明細」と連携を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の連携により、請求書や納品書、支払明細、領収書などの帳票データをそのまま取引先に自動送付することができるようになり、帳票の印刷・封入・発送の手間がなくなるほか、郵送費や印刷費などの経費削減にもつながるとしている。

■メニコン <7780>  4,420円  +235 円 (+5.6%)  本日終値

メニコン<7780>が大幅高で3日続伸し、実質上場来高値を更新している。東海東京調査センターが18日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続しつつ、目標株価を4270円から4600円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。会社側では12日、20年3月期の連結営業利益予想を65億200万円から72億1100万円へ上方修正したが、同センターでは好採算の「1DAYメニコン プレミオ」の生産ライン増設などにより、利益向上が見込まれるとして、同77億円を見込んでいる。

■GMOインターネット <9449>  2,181円  +95 円 (+4.6%)  本日終値

GMOインターネット<9449>が4日ぶり反発。同社は幅広くネット活用ビジネス支援を手掛けるが、主力のネットインフラ事業が好調で収益高成長が続いている。18日取引終了後、公衆無線LAN自動接続アプリを展開するタウンWiFiの株式を取得し子会社化することを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込む形となった。

■アドヴァン <7463>  1,286円  +48 円 (+3.9%)  本日終値

18日、アドヴァン <7463> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.1%にあたる48万株(金額で6億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月19日から12月23日まで。

■テラスカイ <3915>  2,552円  +90 円 (+3.7%)  本日終値

テラスカイ<3915>は大幅高に買われた。全般地合い悪をものともせず11連騰を記録。この間に株価は540円の上昇をみせたが、きょうプラス圏を維持してあすも高い場合は、サイコロジカルライン100%となる。米セールスフォース・ドットコムのシステムで構築するクラウド導入支援業務を手掛け、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連の一角として急速に頭角を現し、その後のクラウド関連株人気の発火点ともなった。今年6月に量子コンピューター関連ビジネスを手掛ける子会社キューミックスを設立、IBMと連携して同分野の研究開発も進めている点や、足もとの業績が急拡大歩調にあることも買いの背景にある。継続的に上値を指向しファンド資金流入の思惑も根強い。

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