19日の米国市場ダイジェスト:NYダウ102ドル安、軟調な小売決算を嫌気

市況
2019年11月20日 7時40分

■NY株式:NYダウ102ドル安、軟調な小売決算を嫌気

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は102.20ドル安の27934.02、ナスダックは20.72ポイント高の8570.66で取引を終了した。朝方は買いが先行したものの、複数の主要小売決算が嫌気され、S&P500及びダウは下落に転じた。ナスダック総合指数は堅調推移となったが、米中通商協議の進展に懐疑的な見方もあり、上値の重い展開となった。セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーやソフトウェア・サービスが上昇する一方で電気通信サービスやエネルギーが下落した。

百貨店のコールズ(KSS)は、既存店売上高が予想を下振れたほか、業績見通しを下方修正し大幅下落。ホームセンターのホーム・デポ(HD)は、弱気な業績見通しが嫌気され下落。一方で、半導体のブロードコム(AVGO)は、モルガンスタンレーによる投資判断引き上げを受け上昇。ディスカウントストアのTJX(TJX)は、決算内容が好感され、堅調推移となった。

百貨店のメーシーズ(M)は、10月に顧客情報が流出した疑いが報じられ、大幅下落となった。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米中協議の先行き不透明感を嫌気した株安で円買い優勢に

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円77銭から108円45銭まで下落し、108円54銭で引けた。米中貿易協議の先行き不透明感を嫌気して、欧州株が高安まちまちとなり、NYダウも下落に転じたことで、リスク回避的な円買いが優勢になった。

ユーロ・ドルは1.1072ドルから1.1084ドルでもみ合いとなり、1.1078ドルで引けた。ユーロ・円は120円50銭から120円17銭まで下落した。

ポンド・ドルは1.2954ドルまで上昇後、1.2911ドルまで下落。英総選挙での党首討論を控え、利益確定とみられるポンド売りが続いた。ドル・スイスフランは0.9894フランから0.9917フランで推移した。

■NY原油:続落で55.21ドル、需給悪化思惑による売り進む

NY原油先物は続落(NYMEX原油12月限終値:55.21↓1.84)。56.24ドルから55.05ドルまで下落した。米中貿易協議の先行き不透明感による需要後退思惑が引き続き売り圧力になったとみられる。また、ロシアがOPECプラスの協調減産の拡大に反対するとの見方や、米エネルギー情報局(EIA)が明日発表する週報(週次石油在庫統計)について原油在庫の増加が予想されていることなども売りにつながった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.94ドル -0.02ドル(-0.06%)

モルガン・スタンレー(MS) 49.33ドル +0.30ドル(+0.61%)

ゴールドマン・サックス(GS)220.04ドル +0.31ドル(+0.14%)

インテル(INTC) 58.35ドル +0.10ドル(+0.17%)

アップル(AAPL) 266.29ドル -0.81ドル(-0.30%)

アルファベット(GOOG) 1315.46ドル -5.24ドル(-0.40%)

フェイスブック(FB) 199.32ドル +1.92ドル(+0.97%)

キャタピラー(CAT) 143.18ドル -0.41ドル(-0.29%)

アルコア(AA) 20.57ドル -0.19ドル(-0.92%)

ウォルマート(WMT) 119.89ドル -0.36ドル(-0.30%)

スプリント(S) 5.74ドル -0.12ドル(-2.05%)

《SF》

提供:フィスコ

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