話題株ピックアップ【夕刊】(1):ローム、任天堂、あすか薬

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2019年11月20日 15時11分

■あすか製薬 <4514>  1,293円  +133 円 (+11.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

あすか製薬<4514>が反発。1100円台のもみ合いを上放れる兆しをみせている。同社はホルモン剤を主力とする製薬会社で婦人科系の実績が高い。19日取引終了後、国内で開発中の子宮筋腫治療剤「ウリプリスタル酢酸エステル」について、過多月経を伴う日本人子宮筋腫患者を対象とする第2相用量設定試験を実施し、有効性と安全性が確認されたことを発表、これを手掛かり材料に買いを引き寄せる形となっている。

■大日本住友製薬 <4506>  2,140円  +139 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

大日本住友製薬<4506>が全体下げ相場に逆行して急伸。市場では「同社が買収予定にある英国のマイオバント社が前立腺がんを対象としたフェーズ3試験に成功したことを発表、これを材料に買いが入った。全体の地合いも為替の円高やアジア株安を背景に景気敏感株全般に買いが入りにくいなか、ディフェンシブセクターに買いが向かいやすい」(国内証券ストラテジスト)としている。

■TOKYO BASE <3415>  703円  +39 円 (+5.9%)  本日終値

TOKYO BASE<3415>が急伸。大和証券は19日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価の900円は据え置いた。利益成長力の回復を評価している。同社は、衣料品のセレクトショップ「STUDIOUS」などを展開。第2四半期(3~8月)の連結営業利益は前年同期比24%増の5億8400万円だった。この結果に対して、同証券では「セール販売減少により粗利率改善、中国進出も順調でありポジティブな印象」と指摘。香港店はデモの影響があるが、中国本土に初進出した上海店は初日売上高が目標の1000万円を超え、順調なスタートを切ったとみている。

■テラスカイ <3915>  2,674円  +122 円 (+4.8%)  本日終値

テラスカイ<3915>は全体地合いが悪化するなかも上値追いを継続、12連騰でついにサイコロジカルライン100%(12勝0敗)となった。しかも上げ幅も拡大基調できょうは一時2700円台を突破した。米セールスフォース・ドットコムのシステムで構築するクラウド導入ビジネスを展開し、企業のIT投資需要を取り込んでいる。今期業績は当初会社側の想定を大幅に上回る状況で、ファンド系資金による継続的な買いを指摘する声もある。

■ピー・シー・エー <9629>  4,030円  +170 円 (+4.4%)  本日終値

パッケージソフト大手ピー・シー・エー<9629>が3連騰し、10月10日以来の4000円台復帰を果たしている。株価は8月28日に上場来高値4785円をつけてから利益確定売りに押され11月6日の直近安値まで30%近く下落したが、指標面で予想PERが15倍を割り込んだところから買い戻しが急となっている。足もとの業績は絶好調だ。10月28日に発表した上期の経常利益は前年同期比6.7倍の17.8億円に急拡大した。「Windows7」のサポート終了や増税前の駆け込み需要といった特需が追い風となったほか、働き方改革に対応した就業管理ソフトが好調だった。上期決算発表とあわせて、通期の経常利益予想を14年ぶりの最高益に上方修正している。特需後の業績に不安はあるものの、急拡大しているクラウドサービスによる成長継続が期待されている。

■メドピア <6095>  1,595円  +63 円 (+4.1%)  本日終値

メドピア<6095>が8日続伸。同社はきょう、アスクル<2678>の法人向け通販サービス「ASKUL」及び「ソロエルアリーナ」の全国の利用企業に対し、産業保健支援サービス「first call」の提供を開始したと発表。これが新たな買い手掛かりとなったようだ。同社は19年5日にアスクルと業務提携して以降、「ASKUL」及び「ソロエルアリーナ」利用企業のうち東京23区内の企業に限定して「first call」を提供していたが、これをきょうから全国に拡大した。なお、「first call」では法人向けに、オンライン医療相談、オンライン産業医、ストレスチェックの3つのサービスを提供している。

■ローム <6963>  9,050円  +280 円 (+3.2%)  本日終値

ローム<6963>が反発し、年初来高値を約1ヵ月ぶりに更新した。19日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の9.57%にあたる1000万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、これを好感する買いが向かった。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。1000万株のうち114万200株は20日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で取得する。買い付け期間は20日から20年6月30日まで。併せて、400億円の海外円建新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表。調達資金は自社株取得に充てるとしている。

■日本車輌製造 <7102>  3,010円  +63 円 (+2.1%)  本日終値

日本車輌製造<7102>は4日続伸。19日取引終了後、JR東海<9022>から新幹線電車「N700S」384両(24編成)を受注したと発表した。受注金額は非公表で、21年3月期から23年3月期にかけて納入する予定。なお、20年3月期業績への影響はないものの、21年3月期以降の売上高への貢献を見込んでいる。

■協和エクシオ <1951>  2,900円  +60 円 (+2.1%)  本日終値

協和エクシオ<1951>が3日続伸。岩井コスモ証券は19日、同社株の目標株価を3100円から3300円に引き上げた。投資判断の「A」は継続した。第2四半期(4~9月)の連結業績は、売上高が前年同期比60%増の2123億200万円、営業利益が同26%増の107億6600万円と好調だった。西日本3社の経営統合効果に加え、地上波デジタル放送の受信対策などの通信工事が伸長した。同証券では、NTTドコモ<9437>が5G関連の基地局整備を前倒しで行う可能性があると指摘。20年3月期通期の連結営業利益は会社予想の320億円に対して340億円(前期比7%増)への増額修正を予想している。

■任天堂 <7974>  42,970円  +640 円 (+1.5%)  本日終値

任天堂<7974>が一時1000円近い上昇をみせ3連騰、4万3300円まで上値を伸ばし、11月5日以来の年初来高値更新となった。売買代金は東証1部上場企業の中で断トツとなっている。「国内で初の直営店『Nintendo TOKYO』を東京・渋谷に開設し、自社IP(知的財産)への認知度を高める経営戦略が伝わっており、これ材料視する動き」(準大手証券ストラテジスト)という。個人投資家の短期資金の参戦が活発化している。

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