25日の中国本土市場概況:上海総合0.03%高で小幅続伸、ハイテク関連の上げ目立つ

市況
2019年11月26日 16時58分

26日の中国本土市場トは小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比0.89ポイント(0.03%)高の2907.06ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、1.17ポイント(0.04%)高の3046.03ポイントで取引を終えている。

海外マネーの流入が支え。株価指数を開発・算出するMSCIは26日引け後、グローバル株価指数のA株組み入れ比率を再度引き上げる(15→20%)。中国・香港間の相互取引スキームを通じた25日の売買では、香港経由の本土株売買は大幅な買い越しだった。

ただ、上値は重い。米中通商協議の不透明感が意識されるなか、指数は安く推移する場面もあった。中国商務部は26日午前、米中の通商交渉担当者が電話会談し、第1段階の合意に向け、詰めの協議を継続することで一致したと発表したが、残された課題はハードルが高いとの見方もある。

業種別では、ハイテク関連が高い。スマホ用アプリ開発(電子書籍リーダー)の掌閲科技(603533/SH)が9.1%、IC設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が6.2%、半導体後工程(組立・検査)で中国最大手の江蘇長電科技(600584/SH)が5.6%ずつ上昇した。医薬品株、自動車株、銀行・保険株、消費関連株の一角も買われた。

他の個別株動向では、華東基盤の浙商銀行(601916/SH、2016/HK)が本日、本土A株市場に重複上場。公募価格を0.6%上回る4.97人民元で取引を終えた(一時13.0%高)。

半面、資源・素材株は安い。永泰能源(600157/SH)が4.6%、安徽海螺セメント(600585/SH)が2.0%、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.7%ずつ下落した。不動産株、運輸株、公益株の一角も売られている。

一方、外貨建てB株はまちまち。上海B株指数が8.04ポイント(3.16%)安の246.38ポイント、深センB株指数が1.57ポイント(0.17%)高の903.10ポイントで終了した。上海B株では、時価総額上位の石炭メーカー、内蒙古伊泰煤炭(900948/SH)がストップ安し、全体相場を押し下げている。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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