【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、米株最高値・米中協議進展期待で買い優勢 (11月26日)

市況
2019年11月26日 16時49分

日経平均株価

始値  23451.40

高値  23608.06(10:47)

安値  23350.10(12:56)

大引け 23373.32(前日比 +80.51 、 +0.35% )

売買高  16億2299万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆1584億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は3日続伸、米株主要指数の最高値受けリスク選好の流れ継続

2.米中協議進展期待で半導体など景気敏感株が買われ、一時300円超の上昇

3.米中協議は「第1段階合意に向けた対話継続で合意」との報道が株高を助長

4.アルゴリズム売買による先物買い主導で上昇も、その後は反動で上げ幅縮小

5.MSCIの銘柄入れ替えに絡む売買が加わり、全体売買代金は3兆円台乗せ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは190ドル高と続伸し史上最高値を更新した。中国が知的財産権の保護を強化すると発表したことを受け、米中貿易協議の進展期待から買いが優勢だった。

東京市場では買い優勢の展開となり、日経平均株価は一時300円以上の上昇で2万3600円台に乗せザラバベースの年初来高値を更新する場面があったが、前場後半以降は伸び悩んだ。

26日の東京市場は、朝方から大きく買いが先行した。米中協議の進展期待から、前日の米国株市場でNYダウなど主要3指数が揃って最高値を更新、これを受けて半導体関連など中心に景気敏感株に幅広く物色の矛先が向かった。米中対立が懸念されていたが、直近は中国側が知的財産の保護強化を発表したことで、譲歩姿勢を示したとの見方が広がり、市場心理の改善につながっている。取引時間中は、「第1段階の合意に向けて残る課題について対話することで合意」と伝わり、これに反応した先物へのアルゴリズム売買が影響して日経平均が一時急上昇する場面があったが、その後は買いが続かず、伸び悩む展開を余儀なくされた。なお、きょうはMSCIの銘柄入れ替えに絡む商いが加わったことで東証1部の売買代金は3兆円を上回った。売買代金が3兆円超えたのは11月8日以来、約3週間ぶり。

個別では、東京エレクトロン<8035>、ソニー<6758>、任天堂<7974>などが高く、村田製作所<6981>、HOYA<7741>なども買われた。日立化成<4217>が大幅高、ファナック<6954>も堅調。トーセ<4728>が値上がり率トップとなったほか、ダブル・スコープ<6619>も物色人気。日本電子材料<6855>、マクニカ・富士エレホールディングス<3132>なども値を上げた。レーザーテック<6920>も上昇した。

半面、昭和電工<4004>が安く、日本電産<6594>も軟調。花王<4452>、資生堂<4911>も冴えない。エア・ウォーター<4088>は値下がり率トップに売られたほか、デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>、千趣会<8165>なども値を下げた。清水建設<1803>が軟調、LIXILグループ<5938>も売りに押された。BEENOS<3328>も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、TDK <6762> 、アドテスト <6857> 、ファストリ <9983> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約70円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、アサヒ <2502> 、大塚HD <4578> 、塩野義 <4507> 、オリンパス <7733> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約24円。

東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)電気機器、(2)精密機器、(3)ゴム製品、(4)保険業、(5)鉄鋼。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)食料品、(3)建設業、(4)金属製品、(5)空運業。

■個別材料株

△ソフトフロン <2321> [JQG]

ジェクシード <3719> [JQ]と資本・業務提携。

△グンゼ <3002>

大和証券が投資判断を新規「2」に設定。

△マクニカ富士 <3132>

1.8%を上限に自社株買いを実施。

△ヘリオス <4593> [東証M]

HLCM051が希少疾病用再生医療等製品に指定。

△CIJ <4826>

1.52%を上限に自社株買いを実施。

△弁護士COM <6027> [東証M]

「LINE弁護士相談」に参画。

△ログリー <6579> [東証M]

「Cookie利用規制の方向で検討」との報道。

△レーザーテク <6920>

1→2の株式分割を実施。

△穴吹興産 <8928>

1→2の株式分割を実施。

△アイ・テック <9964> [JQ]

7.49%の自社株消却を実施。

▼エアウォータ <4088>

公募増資と売り出しを実施。

▼山田コンサル <4792>

最大95万株の株式売り出しを実施。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)トーセ <4728> 、(2)日立化 <4217> 、(3)穴吹興産 <8928> 、(4)大有機 <4187> 、(5)ランド <8918> 、(6)ファインデ <3649> 、(7)TOWA <6315> 、(8)エムアップ <3661> 、(9)ネットマーケ <6175> 、(10)WSCOPE <6619>

値下がり率上位10傑は(1)エアウォータ <4088> 、(2)山田コンサル <4792> 、(3)昭電工 <4004> 、(4)シモジマ <7482> 、(5)DIT <3916> 、(6)ミサワ <3169> 、(7)日精化 <4362> 、(8)千趣会 <8165> 、(9)デジハHD <3676> 、(10)マルカ <7594>

【大引け】

日経平均は前日比80.51円(0.35%)高の2万3373.32円。TOPIXは前日比2.75(0.16%)高の1705.71。出来高は概算で16億2299万株。東証1部の値上がり銘柄数は852、値下がり銘柄数は1199となった。日経ジャスダック平均は3635.69円(6.36円高)。

[2019年11月26日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.