米国株式市場見通し:米中協議や経済指標に注目

市況
2019年11月30日 15時00分

今週も米中協議の動向が最大の注目点となる。米中首脳会談の具体的な日程が確定されるまで、投資家の様子見姿勢は変わらないだろう。今週は月初となることから主要経済指標の発表が多く予定されており、12月5-6日には石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの主要産油国で構成するOPEC+が開催予定だ。減産期限の延長で合意する一方で、追加減産には至らないと考えられる。

企業決算では、クラウドベースの顧客管理ソフトなどのセールス・フォース(3日)、ビジネスチャットツールのスラック(4日)、家具販売のRH(4日)、ディスカウントストアのダラー・ゼネラル(5日)、宝飾品のティファニー(5日)、食品小売のクローガー(5日)などの企業決算が予定されている。RHは、ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社のバークシャー・ハサウェイの保有が明らかとなっており、注目を集めそうだ。スラックは、前回決算で下期(19年8月-20年1月)の売上鈍化を示唆しており、注意が必要だ。

経済指標では、11月ISM製造業景況指数(2日)、10月建設支出(2日)、11月ADP雇用統計(4日)、11月ISM非製造業景況指数(4日)、10月貿易収支(5日)、10月製造業受注(5日)、11月雇用統計(6日)などが予定されている。12月10-11日のFOMCを見据えて経済指標の発表に注目が集まるだろう。雇用統計は失業率が3.6%増と前月比横ばいとなる一方で、非農業部門雇用者数の伸びは18.8万人増と前月からの増加が見込まれている。

週初は感謝祭週末の小売各社が売上動向(速報)を発表するのが慣例となっている。従来、感謝祭の週末明けの月曜日(今年は12月2日が該当)はサイバーマンデーと呼ばれ、オンラインでの売上が急増する日と言われてきた。アドビ・システムズの調査によると、今年のサイバーマンデーの売上高は、過去最高となる前年比18.9%増の94億ドルを達成すると予想されている。今年はサイバーマンデーからクリスマスまでの期間が前年より6日間短いため、小売業者は従来より前倒しして年末商戦の販促活動を行っているようだ。

(Horiko Capital Management LLC)

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.