話題株ピックアップ【夕刊】(1):エーザイ、ユーザベース、日本KFC

注目
2019年12月6日 15時12分

■第一工業製薬 <4461>  3,960円  +370 円 (+10.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

第一工業製薬<4461>が急伸。きょう付けの日刊工業新聞で「約48億円を投じ、霞工場(三重県四日市市)に第5世代通信(5G)関連製品向け基板材料の専用プラントを新設する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、20年6月に稼働開始の予定で、生産能力は年約440トン強という。5G基地局などに向けた投資が本格化していることを背景に需要が旺盛なことから、増産で対応するとしている。

■応用地質 <9755>  1,541円  +114 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

応用地質<9755>が大幅高、1400円近辺のもみ合いを一気に上抜けてきた。約6兆円の公共投資で、建設セクターには追い風が強まっているが、そのなか、生産性の向上を図る建設ICT化が注目されている。地質調査最大手である同社は地盤の内部構造を3次元に可視化した地盤モデルに仕上げる独自技術を持っており、国土強靱化の関連有力株として頭角を現している。PBR面からも割安で買いやすさがある。

■ユーザベース <3966>  2,269円  +165 円 (+7.8%)  本日終値

5日に発表した「TBSHDと業務提携」が買い材料。

東京放送ホールディングス <9401> と業務提携。次世代の動画コンテンツの企画・制作などで連携する。

■日本KFC <9873>  3,265円  +220 円 (+7.2%)  本日終値

日本KFCホールディングス<9873>が後場一段高で、新値追いとなっている。同社はきょう、11月度の月次売上高(速報値)を公表。既存店売上高は前年同月比17.6%増となり、10月度の8.3%増から伸び率が拡大したことが買い手掛かりとなったようだ。既存店ベースの客単価は前年同月比1.2%減にとどまったものの、客数が同19.1%増と大きく伸びたことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同16.0%増となった。

■ノーリツ <5943>  1,512円  +86 円 (+6.0%)  本日終値

ノーリツ <5943> が大幅続伸。5日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の25億円→33億円に32.0%上方修正。減益率が60.1%減→47.3%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。国内事業で給湯器を中心とする温水空調分野の大幅な需要縮小が下期に解消したほか、販売価格の引き上げや経費削減の進展も上振れに貢献する。

■エーザイ <4523>  8,248円  +453 円 (+5.8%)  本日終値

エーザイ<4523>は大幅高。前日の米国株市場でバイオ製薬大手のバイオジェンが、アルツハイマー型認知症薬「アデュカヌマブ」の臨床試験の詳細データを発表、これを受けて7%近い上昇をみせるなど急速人気化した。同社は早い段階でのFDAへの販売承認の申請を計画していることで、業績拡大への期待感が株価を強く刺激した。このアデュカヌマブはエーザイとの共同開発中の医薬品であり、エーザイもこれに追随する動きとなっている。

■日特建設 <1929>  878円  +48 円 (+5.8%)  本日終値

日特建設<1929>が大幅高で3日続伸し、連日の年初来高値更新となった。政府が5日、国や地方からの財政支出が13兆2000億円となる経済対策を閣議決定したことを受けて、建設株には広く買いが入った。今回の経済対策では、台風に備えた河川の堤防整備などインフラ整備が柱の一つになっており、特殊土木大手の同社にもビジネスチャンスが期待されている。また、同社のほか、大林組<1802>、清水建設<1803>、飛島建設<1805>、NIPPO<1881>、前田道路<1883>、五洋建設<1893>なども年初来高値を更新している。

■荏原 <6361>  3,425円  +75 円 (+2.2%)  本日終値

荏原<6361>は堅調。SMBC日興証券が5日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を3200円から4000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では第3四半期決算を受けて、精密・電子事業の受注は最悪期を過ぎたと予想。19年12月期営業利益予想を284億円から303億円へ、20年12月期を同318億円から361億円に上方修正している。

■ジンズホールディングス <3046>  6,890円  +130 円 (+1.9%)  本日終値

ジンズホールディングス<3046>がしっかり。5日の取引終了後に発表した11月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比3.6%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。消費税増税に伴う反動の影響が後半にかけて一段落したほか、店頭展開を強化している「スリムエアフレーム」や「ラバーモダンエアフレーム」などエアフレームシリーズが好調に推移したことが牽引した。なお、全店ベースでは同6.9%増だった。

■AGC <5201>  3,985円  +60 円 (+1.5%)  本日終値

AGC<5201>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日付で投資判断「オーバーウエート」を再強調し、目標株価を4200円から4900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、苛性ソーダ市況をリーマンショックの影響から脱した2011年以降の安値水準で想定しても、電子部門の成長で全社利益が持続的に成長できる可能性が高まったと評価。19年12月期の営業利益予想を1030億円から1060億円へ上方修正している。

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