話題株ピックアップ【夕刊】(3):クックビズ、医学生物、ラクーンHD

注目
2019年12月6日 15時18分

■セリア <2782>  2,950円  -33 円 (-1.1%)  本日終値

セリア<2782>が反落。5日の取引終了後に発表した11月度月次売上高で、既存店売上高が前年同月比2.3%減となり、2カ月連続で前年実績を下回った。同社株は前日に既存店売上高への期待から一時4.4%高しており、失望感から売られたようだ。

■コックス <9876>  225円  +50 円 (+28.6%) ストップ高   本日終値

カジュアル衣料専門店を展開しているコックス<9876>はストップ高に買われ、年初来高値を更新した。同社は5日取引終了後に、11月度の月次売上高(速報値)を公表。既存店売上高は前年同月比6.0%増となり、10月度の6.5%減から急回復し、11カ月ぶりにマイナス圏から脱出したことが好感されたようだ。全店ベースの売上高は同0.2%増となった。同月は中旬からメンズ、レディースともにアウター、ニットの売り上げが好調に推移。ブランド別では主力の「ikka」の全店ベース売上高が同5.3%増、既存店売上高が同8.5%増と伸長した。

■ラ・アトレ <8885>  923円  +150 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値

ラ・アトレ <8885> [JQG]がストップ高。5日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の11.5億円→18.2億円に58.7%上方修正。増益率が22.3%増→94.1%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。新築不動産販売部門における来期に予定していた物件の引き渡しに加え、共同事業による売上計上が前倒しになったことなども収益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の28円→45円(前期は14円)に大幅増額修正した。前日終値ベースの期末配当利回りは5.82%上昇し、権利付き最終日の26日を前に配当取りを狙う買いも向かった。

■クックビズ <6558>  3,435円  +501 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

クックビズ<6558>がストップ高。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、人手不足業種における外国人材の育成が取り上げられ、なかで「クックビズは2019年夏、特定技能の資格取得支援や紹介業を始めた」と報じられていることが好感された。同事業は、ベトナムのドンア大学や現地企業と提携してスタートしたもので、対象となる学生に日本語や調理・接客などの外食企業に必要なスキルを教育。約1年後に特定技能ビザを取得させ、日本の外食企業に紹介する。23年には年間1000~2000人のベトナムの学生が日本の外食企業に就労することを目指すとしており、他の大学との連携も検討しているという。

■アクセルマーク <3624>  711円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

アクセルマーク<3624>がストップ高。同社はスマートフォン向けにゲームの開発・配信などを手掛ける。業績は低迷しているが、新作投入に対する期待が大きい。5日取引終了後、新作ブロックチェーンゲーム「コントラクトサーヴァント」のプレセール開始日を12月18日に決定したことを発表、これを材料視する買いが集中した。

■医学生物学研究所 <4557>  4,680円  +420 円 (+9.9%)  本日終値

医学生物学研究所<4557>が急反発し年初来高値を更新。きょう付けの化学工業日報が「2020年度中に、親会社であるJSRと研究開発機能を統合する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、医学生物学研の伊那研究所(長野県伊那市)の研究員や研究設備を、JSR<4185>の筑波研究所(茨城県つくば市)に移すという。これにより、遺伝子検査向けを含め幅広い種類の診断薬を、JSRが筑波研で手がける診断薬原料から最終製品まで一貫して開発できるようになるとしている。

■ラクーンHD <3031>  838円  +69 円 (+9.0%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

ラクーンホールディングス <3031> が急反発し、年初来高値を更新した。5日大引け後に発表した20年4月期上期(5-10月)の連結経常利益が前年同期比38.2%増の3.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内で小売業以外を中心に卸・仕入れサイトの流通額が増加したほか、海外流通額も伸びたことが寄与。家賃保証事業を展開するALEMOの買収効果や掛売決済代行サービス「Paid」の取扱高増加も大幅増益に貢献した。

■大興電子通信 <8023>  973円  +80 円 (+9.0%)  本日終値

大興電子通信<8023>が急動意、同社は情報通信機器販売とシステム開発を手掛けており、好業績評価で株価上昇の続く富士通<6702>の特約店であることで注目を集めやすい。19年3月期の営業77%増益に続き、20年3月期も同40%増益予想と業績は絶好調。企業の旺盛なIT投資需要を背景に市場が急拡大しているクラウドサービス分野にも注力、直近販売を開始したクラウド型AI-OCRサービス「DAiKO OCR with AI inside」などの収益貢献が期待される。

■アルインコ <5933>  1,273円  +79 円 (+6.6%)  本日終値

アルインコ<5933>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新した。東海東京調査センターが5日付で投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価1400円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターによると、新型足場「アルバトロス」が大手ゼネコンなどから高く評価されており、建築工事の販売・レンタルの伸びに加え、今後は土木工事への市場拡大も期待できるという。また、20年3月期の営業利益予想を会社予想の35億9000万円を上回る37億5000万円と予想。21年3月期も同11%増を見込んでいる。

■スバル興業 <9632>  8,980円  +520 円 (+6.2%)  本日終値

スバル興業<9632>は急伸し上場来高値を更新した。5日の取引終了後、20年1月期の連結業績予想について、売上高を265億円から268億円(前期比6.5%増)へ、営業利益を35億7000万円から38億3000万円(同25.0%増)へ、純利益を27億8000万円から29億円(同59.3%増)へ上方修正したことが好感された。第3四半期が終わった時点で、高速道路のリフレッシュ工事や災害復旧工事、橋梁補修工事が完工するなど道路関連事業の業績が順調に推移し、計画を上回って推移していることが牽引。「銀座スバルビル」の売却益を計上したことも最終利益を押し上げた。また、業績予想の修正や過去最高益を見込んでいることを受けて、従来50円を予定していた期末配当で特別配当240円を実施し290円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されている。年間配当は340円(従来予想100円)となり、前期実績に対しては150円の増配となる予定だ。

●ストップ高銘柄

大谷工業 <5939>  5,050円  +700 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値

オルトプラス <3672>  1,107円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値

グロームHD <8938>  1,114円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

大和重工 <5610>  1,130円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値

アイケイ <2722>  788円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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