三井ハイテクは急反落、リードフレーム需要想定下回り20年1月期業績予想を赤字に下方修正
三井ハイテック<6966>は急反落している。12日の取引終了後、20年1月期の連結業績予想について、営業損益を3億円の黒字から2億円の赤字(前期4億9900万円の黒字)へ、最終損益を1億円の黒字から5億円の赤字(同3億200万円の黒字)へ下方修正し、営業黒字予想から一転して赤字予想としたことが嫌気されている。
電子部品事業でスマートフォンなどの携帯用端末や民生及び車載向けリードフレームの需要が想定を下回る一方、電機部品事業で車載向けモーターコアの需要が堅調に推移していることから、売上高は860億円(前期比4.9%増)の従来見通しを据え置いた。ただ、原材料価格の上昇や電子部品事業の売上高の大幅な減少が損益を悪化させた。
なお、第3四半期累計(2~10月)決算は、売上高644億6500万円(前年同期比3.7%増)、営業損益1億400万円の赤字(前年同期7億6600万円の黒字)、最終損益3億1700万円の赤字(同9億8300万円の黒字)だった。
同時に自社株買いの実施を発表した。35万株(発行済み株数の0.95%)、または7億円を上限としており、取得期間は12月13日から20年1月10日まで。