話題株ピックアップ【昼刊】:サイボウズ、象印、中外薬

注目
2019年12月26日 11時37分

■サイボウズ <4776>  1,411円  +166 円 (+13.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

サイボウズ <4776> が急騰。25日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の14.5億円(レンジ中値)→17.3億円に19.6%上方修正。増益率が21.7%増→45.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。業績予想をレンジから特定値へ変更した。クラウドサービスの国内売上高が堅調に推移するなか、広告宣伝費などの一部の投資計画が来期にずれ込むことが上振れの要因となる。併せて、期末一括配当を従来計画の7~11円→10円(前期は9円)に修正したことも好感されたようだ。

■象印マホービン <7965>  1,998円  +142 円 (+7.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

象印マホービン<7965>が大幅高で3日続伸している。25日の取引終了後に発表した19年11月期連結決算で、営業利益は54億4400万円(前の期比12.9%減)と2ケタ減益となったものの、従来予想の53億円を上回ったことに加えて、20年11月期は同55億円(前期比1.0%増)と増益に転じる見通しであることが好感されている。国内外でステンレスマホービンが低調に推移したことに加えて、海外で景気が減速傾向となっている中国をはじめとして、全般的に売り上げが減少したことで減益を余儀なくされた。ただ、第3四半期に炊飯ジャーで「炎舞炊き」シリーズの小容量タイプを含む新製品を投入し、販売拡大に注力したことから、計画を上振れたようだ。なお、今期は国内外ともに積極的な販売促進活動を展開することで、売り上げ拡大を図り、国内の競争激化や海外の販売価格下落などの影響を吸収する見通しだ。

■日本農薬 <4997>  575円  +19 円 (+3.4%)  11:30現在

日本農薬<4997>が反発している。25日の取引終了後、関西大学発ベンチャーでコーヒー粕エキスの開発、事業化を展開するKUREi(大阪府吹田市)に資本参加すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。作物保護への新たな技術導入の一環として、コーヒー粕エキスの凍霜害抑制剤としての開発を共同で推進するとしている。

■壱番屋 <7630>  5,830円  +160 円 (+2.8%)  11:30現在

壱番屋 <7630> が高い。25日大引け後、20年2月期の連結経常利益を従来予想の48.4億円→53.9億円に11.4%上方修正。増益率が3.9%増→15.7%増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。国内既存店売上が堅調に推移していることに加え、人件費や広告宣伝費などの販管費が想定を下回ることが利益を押し上げる。同時に発表した第3四半期累計(3-11月)の経常利益は前年同期比23.4%増の43.8億円だった。

■中外製薬 <4519>  10,245円  +135 円 (+1.3%)  11:30現在

中外製薬<4519>が4日続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年12月期は本業のもうけを示す『コア営業利益』が前期に比べて7割増の2200億円程度になりそうだ」と報じられており、従来予想の2180億円を上回るとの観測が好材料視されている。記事によると、自社開発の血友病治療薬「ヘムライブラ」が世界で急速に浸透していることが牽引役となっているという。また。ロシュなどから受け取るロイヤルティー収入なども増えるとしている。

■アルヒ <7198>  2,218円  +5 円 (+0.2%)  11:30現在

アルヒ<7198>が4日ぶりに反発している。25日の取引終了後、HEROZ<4382>と共同開発した住宅ローンの不正利用検知システム「ARUHIホークアイ」について、本格稼働を開始したと発表したことが好感されている。「ARUHIホークアイ」は、過去の住宅ローンの審査情報などをHEROZの人工知能(AI)「HEROZ Kishin」に読み込ませることで、住宅ローンが投資用不動産に不正に利用される疑いのある申し込みを検知するシステム。なお、今後両社は、他の金融機関に向けた「ARUHIホークアイ」の不正利用検知モデルの提供の可能性について検討するとしている。

■片倉工業 <3001>  1,363円  -10 円 (-0.7%)  11:30現在

片倉工業<3001>は冴えない。25日の取引終了後、従来12円を予定していた19年12月期の期末一括配当について、2円増額して14円にすると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。20年3月23日に会社設立100周年を迎えることを記念して記念配当2円を実施するとしている。

■FRACTALE <3750>  1,127円  +150 円 (+15.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

FRACTALE<3750>がストップ高の1127円水準でカイ気配となっている。25日の取引終了後、子会社サイトリ・セラピューティクスが開発したセルーションセルセラピーキットについて、男性腹圧性尿失禁治療の医療機器として厚生労働省に製造販売承認の申請を行ったと発表しており、これが好感されている。腹圧性尿失禁は、尿道括約筋機能の障害により、腹圧負荷時に尿が漏れる疾患で、同医療機器が承認を得た場合、国内では初の脂肪組織由来再生(幹)細胞(ADRC)を用いた男性腹圧性尿失禁の治療となるという。なお、20年3月期連結業績への影響は軽微としている。

■インスペック <6656>  3,160円  +249 円 (+8.6%)  11:30現在

インスペック<6656>が急反発し、前日に続いて年初来高値を更新した。同社は25日取引終了後に、18年12月25日に締結したシンジケートローン契約のコミットメント期間を20年12月30日まで延長したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。期間延長の目的は、戦略的に取り組んでいるロールtoロール型検査装置の大型商談に加え、次世代半導体向け超精密基板検査装置の引き合いが増加しており、今後も継続して受注の増加が見込まれるなか、大量かつ高額の部材を先行して調達するには安定的な資金調達手段を確保することが必要となるためだとしている。

■多摩川ホールディングス <6838>  2,890円  +99 円 (+3.6%)  11:30現在

多摩川ホールディングス<6838>が大幅高で3日ぶりに反発している。25日の取引終了後、エトリオン・エネルギー5(東京都港区)の持ち分を譲渡したと発表しており、業績上振れへの期待から買われているようだ。同社では青森県三沢市において大規模太陽光発電所を共同で開発するのに伴い、特別目的会社であるエトリオン・エネルギー5の出資持ち分を30%取得していたが、共同出資先のエトリオン・ジャパンから全持分の譲渡に関する申し出を受けたことから、譲渡を決めたという。なお、業績への影響は現在精査中としている。

■モルフォ <3653>  3,060円  +98 円 (+3.3%)  11:30現在

モルフォ<3653>が大幅高で3日続伸している。25日の取引終了後、セキュリティーシステムの開発を手掛けるセキュア(東京都新宿区)に出資したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の出資は、モルフォの高性能な画像系人工知能(AI)技術をセキュアのセキュリティー製品に適用することで、高度化・多用途化するセキュリティーニーズへ対応する製品を連携して開発するのが狙い。なお、20年10月期業績への影響は軽微としている。

■ケイティケイ <3035>  440円  +11 円 (+2.6%)  11:30現在

トナーカートリッジの再生販売を主力とするケイティケイ <3035> [JQ]が高い。25日大引け後、20年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比20.0%増の1.3億円に伸びて着地したことが買い材料視された。消費増税前の駆け込み需要や「Windows10」への切り替えに伴う特需が追い風となったうえ、コスト削減や業務効率の改善を進めたことも大幅増益に貢献した。上期計画の1.6億円に対する進捗率は81.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■グッドコムアセット <3475>  2,058円  +43 円 (+2.1%)  11:30現在

グッドコムアセット<3475>が3日続伸している。25日の取引終了後、東京都墨田区にマンション開発用地を取得したと発表しており、これが好感されている。取得額は非公表で、22年7月末をメドにマンションを開発する予定。なお、22年10月期以降に収益を計上する予定としている。

■前田製作所 <6281>  606円  +11 円 (+1.9%)  11:30現在

25日、前田製作所 <6281> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.63%にあたる10万株(金額で5950万円)を上限に、12月26日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■日本フイルコン <5942>  520円  +8 円 (+1.6%)  11:30現在

日本フイルコン<5942>が反発している。25日の取引終了後、集計中の19年11月期連結業績について、売上高が246億円から247億円(前の期比8.7%減)へ、営業利益が4億2500万円から6億2500万円(同53.9%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。経費削減に努めたことや、一部の連結子会社で退職給付費用の算定に簡便法を採用しており、年金資産の運用が好調に推移し、退職給付費用が減少したことなどが要因としている。なお、最終損益は電子部材・フォトマスク事業で減損損失10億2700万円を計上したことなどから、2億5000万円の黒字から2億5000万円の赤字(前の期9億1700万円の黒字)へ下振れたとしている。

●ストップ高銘柄

ソレキア <9867>  8,630円  +1,500 円 (+21.0%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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