来週の株式相場戦略=2万4000円台乗せなるか、「フラッシュ・クラッシュ」再現警戒も

市況
2019年12月27日 17時49分

年内の東京株式市場の取引は、30日の大納会を残すのみ。今年の日経平均株価 は前年に比べ約19%の上昇となっているが、これは17年の上昇率と肩を並べる好成績だ。

目先の市場の関心は「30日の取引で日経平均株価が2万4000円に乗せて、今年の取引を終えることができるかどうか」(アナリスト)に向かっている。日経平均株価が2万4000円台に乗せ、18年10月の2万4270円高値を視野に捉えて今年の取引を終えれば、申し分のない幕引きとなる。ただ、年末終値での2万4000円乗せはなくても、十分な高値水準といえるだろう。

大納会を終えれば、東京市場は31日から1月5日まで6日間の休場に入る。ただ、この間、米国など海外市場では1月1日を除けば通常通りの取引が行われる。特に、今年の年初には1月3日に米アップルの業績下方修正を受け、NYダウが660ドル安と急落。これと同時に為替市場で1ドル104円40銭台まで下落する「フラッシュ・クラッシュ」が発生した。年末年始は市場参加者も限られるなか、値の荒い相場となりやすいことから、同様の波乱相場に見舞われないかが、市場の関心を集めている。

海外の経済統計では、31日の中国12月製造業PMIへの関心が高いほか、同日には米12月消費者信頼感指数が発表となる。また、1月3日の米12月ISM製造業景況感指数の結果を市場関係者は注視している。3日には12月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録も公表される。注目度の高い経済指標の発表があるだけに、年末年始のNY株式市場や為替市場の動向は要マークとなる。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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