【↑】日経平均 大引け| 急反発、米株高や円安でリスクオンの買い優勢 (1月7日)

市況
2020年1月7日 16時31分

日経平均株価

始値  23320.12

高値  23577.44(14:20)

安値  23299.92(09:14)

大引け 23575.72(前日比 +370.86 、 +1.60% )

売買高  11億5795万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆1251億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は急反発、370円高で前日に下げた分を8割方取り戻す展開

2.米株高を背景にリスクオン、為替も円安方向に押し戻され投資家心理が改善

3.香港や中国株なども堅調な値動き、ヘッジファンド筋の先物買いで戻り足に

4.業種別では33業種すべて上昇、個別株も全体の9割が上昇する全面高商状

5.ソニーが売買代金トップで大幅高、中小型の材料株も値を飛ばす銘柄が多い

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは68ドル高と反発した。イラン情勢への警戒感から、一時200ドルを超す下落となる場面があったが、原油価格の上昇幅が縮小するとリスクオフの姿勢が後退した。

東京市場では、日経平均株価が急反発。米株高や円安を背景にリスクオンの地合いとなり、前日に大きく下値を探った反動から買いが終始優勢となった。

7日の東京市場は、前日の米国株市場が朝安後に切り返し主要株指数が揃って買われたことを受け、主力株中心に広範囲に買い戻される展開となった。米国とイランの対立激化による中東リスクをとりあえず織り込む形となり、外国為替市場でもドルが買い戻され1ドル=108円40銭近辺まで円安方向に振れたこともポジティブ材料となった。堅調な動きをみせる香港や中国株市場を横目に前日とは真逆の展開で海外ヘッジファンドが先物を買い戻し、これが日経平均に浮揚力を与える形となった。ただ、値上がり率上位は中小型株が大半を占めており、個人投資家などの短期回転売買意欲が旺盛であることを裏付けている。業種別では33業種すべて高く、個別も東証1部の9割強の銘柄が上昇するほぼ全面高商状。東証1部売買代金は前日に続き2兆円を上回った。

個別では、ソニー<6758>が売買代金トップで大きく上値を追った。また、トヨタ自動車<7203>が前日の下げを帳消しにする戻りをみせた。キーエンス<6861>、ファナック<6954>が堅調、富士フイルムホールディングス<4901>、HOYA<7741>なども買いを集めた。オリエンタルランド<4661>が高く、資生堂<4911>も強い動き。象印マホービン<7965>が値上がり率トップに買われ、カナミックネットワーク<3939>も大幅高。アイフル<8515>も物色人気となった。

半面、豊和工業<6203>が値下がり率トップに売られ、石川製作所<6208>も大きく下げるなど、前日軒並み人気化した防衛関連が利食われた。アシックス<7936>が大幅安、マルマエ<6264>も急落した。千趣会<8165>、パイプドHD<3919>などが値を下げたほか、デジタルガレージ<4819>、ブロードリーフ<3673>も下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、テルモ <4543> 、ダイキン <6367> 、リクルート <6098> 、富士フイルム <4901> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約65円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は住友鉱 <5713> 、スクリン <7735> 、第一三共 <4568> 、ZHD <4689> 、川崎汽 <9107> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約1円。

東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)精密機器、(2)その他金融業、(3)サービス業、(4)不動産業、(5)陸運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)鉄鋼、(2)海運業、(3)鉱業、(4)石油石炭製品、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△スタ・アリス <2305>

9-11月期営業利益は7%増。

△グッドライフ <2970> [JQ]

有料職業紹介事業のプロキャリアエージェントを子会社化。

△ファーマF <2929> [東証2]

薬用育毛剤「ニューモ」の受注好調。

△ALサービス <3085>

19年12月既存店売上高が4ヵ月ぶりに前年実績を上回る。

△スタティアH <3393>

AR作成ソフトに空間認識機能を追加。

△スシローGH <3563>

12月既存店売上高が26ヵ月連続で前年上回る。

△アプリックス <3727> [東証M]

「MyBeacon」が清水建 <1803> など開発の屋内外音声ナビに採用。

△ウィルG <6089>

今期配当を5円増額修正。

△フォスター <6794>

東海東京調査センターが投資判断を引き上げ。

△セレスポ <9625> [JQ]

北海道日本ハムファイターズとスポンサーシップ契約を締結。

▼マルマエ <6264>

9-11月期(1Q)経常は36%減益で着地。

▼ライトオン <7445>

12月既存店売上高が7ヵ月連続で前年下回る。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)象印 <7965> 、(2)スタティアH <3393> 、(3)カナミックN <3939> 、(4)ウィルG <6089> 、(5)アイフル <8515> 、(6)日本トリム <6788> 、(7)アイエスビー <9702> 、(8)ベクトル <6058> 、(9)ブイキューブ <3681> 、(10)日エンター <4829>

値下がり率上位10傑は(1)豊和工 <6203> 、(2)アシックス <7936> 、(3)マルマエ <6264> 、(4)石川製 <6208> 、(5)サムティ <3244> 、(6)パイプドHD <3919> 、(7)千趣会 <8165> 、(8)東京計器 <7721> 、(9)電子材料 <6855> 、(10)Dガレージ <4819>

【大引け】

日経平均は前日比370.86円(1.60%)高の2万3575.72円。TOPIXは前日比27.56(1.62%)高の1725.05。出来高は概算で11億5795万株。東証1部の値上がり銘柄数は1961、値下がり銘柄数は146となった。日経ジャスダック平均は3872.72円(40.99円高)。

[2020年1月7日]

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