米国株見通し:堅調、地政学リスク鎮静化によるセンチメントの改善基調つづく

市況
2020年1月9日 18時29分

S&P500先物  3271.25(+11.00) (17:58現在)ナスダック100先物  8985.00(+40.50) (17:58現在)

17時58分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は堅調に推移している。NYダウ先物も95ドル高で推移。欧州株式市場では全面高商状。特にドイツのDAX指数が1%超と上昇が際立っている。時間外取引のNY原油先物は前日比0.42ドル高の60.03ドルでの推移。こうした流れから、9日の米株式市場は買い優勢で始まりそうだ。

9日の米国株式市場は総じて堅調な展開が予想される。前日は、トランプ大統領が演説において「軍事力行使はしたくない」などと発言したことから、米国とイラン間での武力衝突の警戒感が薄れ、大幅にセンチメントが改善するなか主要株価指数は揃って反発。これを受けて、9日の東京市場では、日経平均株価が500円超と大幅な反発を見せて、今年に入ってからの下落分を一気に取り戻す格好となった。リスクオンとオフのムードを明確に表すドル円レートも、再び1ドル=109円台の円安基調に戻していることから、市場のセンチメントの改善が相当程度に大きいことが窺える。日経平均株価の反発が500円超と7日の戻りよりも大きいこともこうした市場心理の和らぎを表しているといえよう。加えて、輸出比率の高いドイツのDAX指数の上昇率が高いことも、世界的なリスクオンムードを意味していると考えられる。

個別では、本日は、特段の企業決算は予定されていない。ラスベガスで10日まで開かれている技術見本市「CES」では、各企業によりAIやIoTといった新技術の発表が相次ぎ、ハイテク株が総じて強含んでいる。フィラデルフィア連銀半導体株指数(SOX指数)も高値圏での推移が続いており、9日の東京市場においても、スクリン<7735>がレーティング引き上げを受けたこともあり、半導体関連銘柄の堅調さが目立った。本日も地合いが良い中、ハイテクセクターを中心とした堅調な相場展開が期待できよう。なお、経済指標では、原油やガソリン在庫のほか、新規失業保険申請件数の発表が予定されている。

《YN》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.