話題株ピックアップ【昼刊】:日本製鉄、ベクトル、ビックカメラ

注目
2020年1月14日 11時38分

■USENHD <9418>  1,782円  +300 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位

USEN-NEXT HOLDINGS <9418> がストップ高買い気配。10日大引け後に発表した20年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比79.4%増の27.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の店舗サービス事業でタブレットPOSレジや決済サービスの引き合いが強かったほか、音楽配信チューナーの償却期間の見直しを実施したことも利益を押し上げた。また、ホテル向け業務用システムの好調に加え、コンテンツ配信事業で課金会員が増加したことも増益に大きく貢献した。通期計画の77億円に対する進捗率は36.0%に達しており、第1四半期決算の好スタートを評価する買いが向かった。

■ベクトル <6058>  1,259円  +196 円 (+18.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位

ベクトル<6058>が急騰。ネット媒体を中心とする独立系PR会社で業績は好調に推移している。同社が10日取引終了後に発表した19年3~11月期決算はトップラインが前年同期比31%増と急拡大、本業のもうけを示す営業利益も同4%増の22億6600万円と増益を確保しており、これを好感する形で投資資金が攻勢をかけている。3~8月期時点で営業利益は15%減益だっただけに9~11月期の大幅な伸びが際立ちポジティブサプライズとなった。

■トランザクション <7818>  1,121円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位

トランザクション<7818>がストップ高。同社は10日取引終了後に、20年8月期第1四半期(19年9~11月)の連結決算を発表。営業利益は6億6500万円(前年同期比10.5%増)となり、上半期計画10億8000万円に対する進捗率は61.6%となった。売上高は44億9500万円(同6.6%増)で着地。7月からレジ袋有料化が義務付けられることを背景に、エコバッグの売り上げが伸びたことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ウエストHD <1407>  1,938円  +186 円 (+10.6%)  11:30現在

ウエストホールディングス<1407>が急伸し、昨年来高値を更新した。同社はきょう午前10時35分頃に、20年8月期第1四半期(19年9~11月)の連結決算を発表。営業利益は12億3300万円(前年同期比81.9%増)となり、上半期計画21億4800万円に対する進捗率は57.4%となった。売上高は139億700万円(同1.9%増)で着地。産業用太陽光発電の受注増などを背景に、主力の再生可能エネルギー事業の営業損益が黒字に転換したことが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ステムリム <4599>  969円  +56 円 (+6.1%)  11:30現在

ステムリム<4599>は急伸している。この日の寄り前に、1月10日に行われた第41回水疱症研究会で、同社が「再生誘導医薬」として開発を進めている骨髄間葉系幹細胞動員医薬KOI2(HMGB1ペプチド)における、栄養障害型表皮水疱症患者を対象とした第2相医師主導臨床試験のデータ解析結果(速報)が報告されたと発表。主要評価品目で、統計学的に有意な改善が確認されたほか、安全性評価では懸念となる有害事象は観察されず、栄養障害型表皮水疱症患者におけるKOI2投与の有効性と安全性が確認されたとしており、これが好材料視されている。

■日本製鉄 <5401>  1,689円  +46 円 (+2.8%)  11:30現在

日本製鉄<5401>をはじめ鉄鋼株に買いが集まっている。業種別騰落率で「鉄鋼」は東証1部33業種中、値上がりで群を抜く状況。米中貿易協議は15日に「第1段階」の合意文書への署名が行われる見通しで、両国対立の構図が緩んでいる。鉄鋼株はハイテク株などに比べ出遅れ感が目立っていたが、中国鋼材需要自体は堅調であり、米中交渉の進展期待もあって追い風ムードとなっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,010円  +132 円 (+2.7%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が3日続伸で、昨年8月20日取引時間中以来約5カ月ぶりの5000円大台を回復したほか、ファーストリテイリング<9983>が一時2400円を超える上昇で切り返しを鮮明としている。きょうは海外ヘッジファンドとみられる買い戻しが日経平均先物に入っており、全体相場に浮揚力を与える形となっている。そうしたなか、両銘柄とも日経平均寄与度の高い値がさ株として先物主導の裁定買いの影響を受けやすい。10時15分現在、この2銘柄合計で日経平均を110円強押し上げている。

■ビックカメラ <3048>  1,290円  +24 円 (+1.9%)  11:30現在

ビックカメラ <3048> が3日続伸。10日大引け後に発表した20年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比44.9%増の48.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。消費増税前の駆け込み需要を追い風に、冷蔵庫や洗濯機といった白物家電のほか、テレビ、パソコン、ゲームなどの販売が大きく伸びた。

■SHIFT <3697>  9,300円  +170 円 (+1.9%)  11:30現在

SHIFT<3697>が3日続伸し、昨年来高値を更新。9日に発表された第1四半期(9~11月)の連結営業利益は前年同期比87%増の5億9500万円と大幅増益だった。企業のIT投資拡大や同社グループでのサービス力強化を背景に主力のソフトウェアの品質保証サービスが拡大している。この決算発表を受け、岩井コスモ証券は10日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を7500円から1万円に引き上げた。同証券では20年8月通期の連結営業利益を、会社予想の24億円から26億円(前期比69%増)への増額修正を予想。ソフトウェアを必要とするデジタル変革が進むなかで、中期的な成長が期待できる、とみている。

■東京エレクトロン <8035>  25,270円  +430 円 (+1.7%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が一時700円を超える上昇をみせたほか、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連が高い。前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が95ポイント高に買われ過去最高値を更新したが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も最高値を更新しており、3%超の上昇をみせたエヌビディアをはじめ同関連株が全体相場を牽引する構図となっている。この流れを東京市場でも引き継ぐ格好となった。

■ローツェ <6323>  4,635円  +75 円 (+1.6%)  11:30現在

ローツェ <6323> が高い。10日大引け後、20年2月期の連結経常利益を従来予想の59.9億円→74.5億円に24.2%上方修正。増益率が0.4%増→24.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。半導体メーカーの設備投資意欲が昨年後半から回復し、半導体関連装置の販売が想定より伸びることが寄与。ベトナム生産子会社の新工場棟が稼働し、生産効率が改善することも上振れに貢献する。

■ヘリオス <4593>  1,736円  +21 円 (+1.2%)  11:30現在

ヘリオス<4593>が5日続伸している。前週末10日の取引終了後、iPSC(iPS細胞から作られた目的位細胞)再生医薬分野の開発品目として、他家iPS細胞由来ナチュラルキラー(NK)細胞を用いたがん免疫細胞療法製剤(開発コード:HLCN061)を追加すると発表しており、開発パイプラインの充実につながると好感されている。今回の開発品目の追加では、遺伝子編集技術により特定機能を強化した他家iPS細胞由来NK細胞を用い、血液がん以外の臓器や組織にできる固形がんを対象にした次世代がん免疫細胞療法の研究・開発を推進するというもの。開発対象地域は、日本と米国を予定しているという。なお、開発開始に伴い特別に支出する費用はないとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,729円  +68 円 (+0.9%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>といった自動車株が高い。この日の午前9時前に東京為替市場でドル円相場は、1ドル=110円台に乗せるドル高・円安が進行。為替感応度の高いトヨタ自動車など自動車株に買いが入っている。為替市場で110円台へ円安が進むのは昨年5月下旬以来、約8カ月ぶり。今月15日に米中貿易協議の「第1段階」の合意文書への署名が予定されており、米中関係の改善期待が膨らんでいる。

■良品計画 <7453>  2,129円  -499 円 (-19.0%) 一時ストップ安   11:30現在  東証1部 下落率トップ

良品計画<7453>が一時ストップ安。前週末10日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を4554億5100万円から4437億円(前期比8.3%増)へ、営業利益を452億9600万円から378億円(同15.5%減)へ、純利益を294億7000万円から251億円(同25.8%減)へ下方修正し、一転減益予想としたことが嫌気されている。東アジア事業の一部の国や地域での情勢不安や、価格施策の増加により売上総利益が計画を下回っていることなどが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高3282億300万円(前年同期比7.9%増)、営業利益298億2000万円(同14.5%減)、純利益205億300万円(同32.4%減)だった。

■RPAホールディングス <6572>  981円  -123 円 (-11.1%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

RPAホールディングス<6572>が急反落している。前週末10日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を140億1600万円から100億6200万円(前期比22.9%増)へ、営業利益を16億300万円から4億7800万円(同49.9%減)へ、純利益を9億3100万円から2200万円(同95.9%減)へ下方修正し、増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気されている。今期は、「BizRobo! mini」の立ち上がりにより中堅企業での導入企業が拡大することによる増収増益を見込み、今後の成長の加速を企図して人材採用、広告宣伝活動を進めたものの、「BizRobo! mini」のパートナー販売体制の構築が計画より遅延し、販売計画が未達となっていることに加えて、ロボットトランスフォーメーション事業の一部広告分野で新規広告主の立ち上がりが計画よりも遅れていることなどが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高72億8300万円(前年同期比24.8%増)、営業利益3億2800万円(同41.0%減)、純利益3800万円(同87.9%減)だった。

●ストップ高銘柄

ブレクスルー <2464>  423円  +80 円 (+23.3%) ストップ高   11:30現在

光・彩 <7878>  3,785円  +700 円 (+22.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

UBS 米国株 <1393>  41,500円  +7,000 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在

朝日ラバー <5162>  949円  +150 円 (+18.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

名南M&A <7076>  4,610円  +700 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

24セブン <7074>  2,345円  -500 円 (-17.6%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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