ニッケが大幅反落、20年11月期は2ケタ営業減益見通し
日本毛織<3201>が大幅反落している。15日の取引終了後に発表した20年11月期の連結業績予想で、売上高1100億円(前期比13.0%減)、営業利益87億円(同16.9%減)、純利益57億円(同12.6%減)と2ケタ営業減益を見込んでいることが嫌気されている。
前期に続き衣料繊維事業の収益改善を見込む一方、前期に人とみらい開発事業で建設工事の大型受注や販売用不動産の売却があった反動に加えて、商業施設のインフラ整備や通信分野の事業再編を見込んでおり、これらが利益を圧迫する。
なお、19年11月期決算は1264億100万円(前の期比14.4%増)、営業利益104億7200万円(同25.1%増)、純利益65億2000万円(同23.6%増)と10月に発表した修正予想値の営業利益95億円を上回って着地した。
同時に上限を100万株(発行済み株数の1.38%)、または12億5000万円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は1月16日から11月30日で、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買い付けにより取得するとしている。