前場に注目すべき3つのポイント~昨年来高値水準でのこう着

市況
2020年1月20日 8時40分

20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:昨年来高値水準でのこう着

■前場の注目材料:RSTECH、19/12期方修正 営業利益46.0億円←59.71億円

■トヨタ自、米工場に7億ドル追加投資、SUV増産

■昨年来高値水準でのこう着

20日の日本株市場は、昨年来高値水準でのこう着が続きそうである。17日の米国市場では主要指数は最高値を更新した。中国の12月鉱工業生産や小売売上高が市場予想を上振れことや、米12月住宅着工件数が堅調推移となったことも好感された。ただし、最高値圏で推移していることから利益確定の動きが広がり、上値は限られていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の24035円。円相場は1ドル110円10銭台で推移している。

米株高の流れは好感されるものの、20日の米国市場はキング牧師生誕記念日の祝日となる為、海外勢のフローは限られる。商いが膨らみづらい状況が続いている中では、昨年来高値水準を大きく上放れる流れにはなりづらいところであろう。また、日経平均は昨年来高値を更新したが、TOPIXの戻りは弱く、全体としては手掛けづらい相場展開となっている。

先物市場ではTOPIXの売りが目立っており、これによりNT倍率(日経平均÷TOPIX)は2000年以来の水準まで上昇している。このトレンドの転換が見えてくるまでは、日経平均優位の状況が継続しやすく、全体としては日経平均の上昇ほど、強さは感じられないのが現状である。また、物色についても先行して上昇していたハイテク株などには利益確定の動きもみられており、出遅れ感の強い銘柄等、リバーサルの流れが中心だったようである。

中小型株についてもマザーズ指数は880-900Pt水準でのこう着が続いているほか、先週末は出来高が急増しているが、オンコセラピー・サイエンス<4564>が占めている状況。また、急伸している一部の銘柄に短期筋の資金が集中しているものの、割り切りスタンス的な物色といったところであろう。手掛けづらさが意識される中では一部の銘柄に短期資金が集中する流れが続きやすいだろう。

今週は米国の他、日本でも決算発表が徐々に増えてくることもあり、決算を手掛かりとした個別物色の流れがより顕著に表れてきそうである。日経平均がこう着の中、5Gなどのテーマ性のある材料株などにも、循環的に資金が向かいやすいとも考えられる。米国市場の休場の影響から海外勢のTOPIX先物への売りがいったん止まる可能性があるものの、継続的な流れとなるかは見極めが必要なところであろう。

■RSTECH、19/12期方修正 営業利益46.0億円←59.71億円

RSTECH<3445>は2019年12月期業績予想の修正を発表。営業利益は従来の59.71億円から46.0億円に下方修正した。景気の減速で家電や自動車に使われる半導体の需要が落ち込み、半導体基板となるシリコンウエハーの販売が想定以上に減少した。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(24041.26、+108.13)

・NYダウは上昇(29348.10、+50.46)

・ナスダック総合指数は上昇(9388.94、+31.81)

・シカゴ日経225先物は上昇(24035、大阪比+5)

・SOX指数は上昇(1916.62、+12.69)

・VIX指数は低下(12.10、-0.22)

・米原油先物は上昇(58.54、+0.02)

・日銀のETF購入

・株安局面での自社株買い

・来期の業績回復期待

・トヨタ自<7203>米工場に7億ドル追加投資、SUV増産

・東芝機械<6104>旧村上ファンド系からTOB通告受ける、対抗措置を視野に

・SBI<8473>筑邦銀に出資、「第4のメガバンク構想」加速

・荏原<6361>スパイバーに出資、バイオ新素材の製造効率化

・パナソニック<6752>60インチ超電子黒板の国内シェア3割へ、来月新製品

・アステラス薬<4503>富山に施設新設、24年稼働、免疫抑制剤向け原薬製造

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・通常国会召集(6月17日まで)

・日銀金融政策決定会合(21日まで)

<海外>

・米国休場(キング牧師誕生記念日)

《SF》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.