話題株ピックアップ【昼刊】:コロナウイルス関連、オプトラン、アドテスト

注目
2020年1月22日 11時39分

■中京医薬品 <4558>  302円  +80 円 (+36.0%) ストップ高   11:30現在

中京医薬品<4558>がストップ高の302円に買われ昨年来高値を更新している。室内に貼る・置く、また持ち運ぶなどしてウイルスや菌を除去する二酸化塩素を利用した除菌製品「エアーマスク」シリーズを展開していることから、にわかに新型コロナウイルスによる肺炎対策関連として人気化しているようだ。新型肺炎に関しては、患者数が中国全体で300人を突破したほか、海外での感染も広がり、米国でも初めての患者が確認されている。人から人への感染の可能性も高まっており、中国の春節(旧正月)を控えて感染拡大が警戒されている。この日の関連銘柄では、大木ヘルスケアホールディングス<3417>が同じくストップ高の1620円となっているほか、川本産業<3604>がストップ高の941円水準でカイ気配。アゼアス<3161>、興研<7963>、重松製作所<7980>が連騰している。更に、予防のための手洗い重要性からニイタカ<4465>が商いを伴い続騰し、シキボウ<3109>、日本エアーテック<6291>など堅調に推移している。

■オプトラン <6235>  3,400円  +240 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

オプトラン<6235>が大幅反発している。21日の取引終了後、光通信用DWDM真空成膜装置(NBPF)を全面的に刷新し、新型装置の受注・出荷を開始したと発表しており、これが好感されている。今回の刷新は、超多層光学薄膜のコーティングを歩留まり高く高精度に行い、5Gで求められる光通信向け狭帯域フィルター(DWDM用フィルター)の効率生産を可能にしたのが特徴。これにより、5G対応の光通信用フィルター性能を格段に向上させ、基地局間情報トラフィックの飛躍的増加に対応できるようになったとしている。

■アドバンテスト <6857>  6,240円  +180 円 (+3.0%)  11:30現在

アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置株が反発、目先押し目買いが優勢となっている。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株指数が下落したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶり反落したが、下落率はわずか0.08%にとどまったほか、アプライドマテリアルズやインテルなどはプラス圏で引けるなど頑強な動きとなった。台湾の半導体受託生産世界最大手TSMCが2020年の売上高に強気な見通しを示しており、これが半導体業界に追い風をもたらしている。東京市場ではここ半導体関連株の上値がやや重くなっていたが、下値では買い板が厚く、改めて見直し機運が漂っている。

■リクルート <6098>  4,308円  +121 円 (+2.9%)  11:30現在

リクルートホールディングス<6098>が3日ぶりに反発に転じ、上場来高値を更新した。総合人材サービスのトップ企業として、M&A戦略などを駆使して業績拡大を続けている。求人検索サイト「インディード」が好調なほか、HRテックを積極推進して業績に反映させている。ここ大手企業中心にリストラ策を強める動きが顕在化しており、人材の流動化に伴い業界トップの同社の活躍余地が高まるとの見方も出ている。

■信越化学工業 <4063>  12,690円  +275 円 (+2.2%)  11:30現在

信越化学工業<4063>が反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「次世代高速通信規格『5G』向けの半導体に使う高機能のウエハーを開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、窒化ガリウム(GaN)を使う製法で、従来の製法よりも大型化しやすいのが特徴という。20年中にサンプル出荷を始めるとしており、業績への貢献が期待されているようだ。

■ステムリム <4599>  913円  +4 円 (+0.4%)  11:30現在

ステムリム<4599>が反発している。この日の寄り前、「再生誘導医薬」として開発を進めている骨髄間葉系幹細胞動員医薬KOI2(HMGB1ペプチド)について、栄養障害型表皮水疱症患者を対象とした第2相医師主導臨床試験の結果発表が、ロンドンで開催中の国際表皮水疱症会議で行われたと発表。主要評価項目で統計学的有意な改善が確認されたほか、安全性評価では懸念となる有害事象が確認されなかったとしていることが好材料視されているようだ。

■中外製薬 <4519>  10,640円  +20 円 (+0.2%)  11:30現在

中外製薬 <4519> が反発し、連日で上場来高値を更新した。21日大引け後、6月30日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■東海カーボン <5301>  1,011円  -24 円 (-2.3%)  11:30現在

東海カーボン<5301>が続落している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2020年12月期の連結営業利益は400億円程度と前期推定から約3割減となりそうだ」と報じられており、これが弱材料視されているようだ。記事によると、米中貿易戦争などを受けた世界経済の成長鈍化を受けて、電気炉製鋼向け部材である黒鉛電極の需要が低迷するという。また、19年前半までの需給逼迫による顧客の前倒し発注に伴う在庫調整が長引くことで価格は下がるとしている。なお、19年12月期の決算発表は2月12日を予定している。

■サンウッド <8903>  634円  +100 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

サンウッド <8903> [JQ]がストップ高買い気配。21日大引け後、20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の3億円→5.8億円に87.7%上方修正。増益率が34.9%増→2.5倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。新規事業である一棟収益物件の商業ビル「WHARFシリーズ」の販売好調が上振れの要因。業績予想達成のメドが付いたことを踏まえ、一部プロジェクトの販売を来期にスライドすることで売上高は計画未達となる。

■KYCOM <9685>  822円  +116 円 (+16.4%) 一時ストップ高   11:30現在

KYCOMホールディングス<9685>が一時ストップ高。今週20日にストップ高人気となったが、前日も引けは伸び悩んだものの取引時間中にストップ高に買われる場面があり、3日連続で値幅制限いっぱいに買われる人気となった。通信や公共向け中心にシステムの受託開発を手掛けており、各省庁がDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを強化するなか、ビジネスチャンスの拡大を見込んだ投資資金の流入が加速している。

■ケア21 <2373>  1,561円  +192 円 (+14.0%)  11:30現在

ケア21 <2373> [JQ]が急騰。21日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の4.4%にあたる20万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月3日から5月15日まで。

■イワブチ <5983>  11,710円  +1,390 円 (+13.5%)  11:30現在

電力架線用金具大手のイワブチ <5983> [JQ]が大幅高。21日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の2.6億円→5.9億円に2.2倍上方修正。従来の4.6%減益予想から一転して2.1倍増益見通しとなったことが買い材料視された。業務改善・プロセス改革活動の推進で原価率が改善するほか、販管費の低減も寄与し、採算が大きく改善する。

■エクストリーム <6033>  2,007円  +90 円 (+4.7%)  11:30現在

エクストリーム<6033>が急動意、一気に2000円大台を回復し中長期波動の分水嶺である75日移動平均線の上に株価を浮上させてきた。スマートフォンゲーム開発支援業務を主力とし、開発企業への技術者派遣や受託開発業務を展開するが、派遣、受託開発ともに高水準の需要があり、足もとの業績は好調に推移している。19年4~9月期決算は営業利益が前年同期比6.7倍の7億7500万円と高変化をみせており、20年3月期計画の10億5000万円(前期比11%増)は増額される可能性が高い。急騰習性があり、2018年8月にストップ高を連発し短期間で株価を7倍化させた経緯がある。

■野村マイクロ <6254>  1,176円  +46 円 (+4.1%)  11:30現在

野村マイクロ・サイエンス<6254>が上昇加速、5%近い上昇で1180円台まで上値を伸ばし、昨年来高値を更新した。時価は18年3月以来、約1年10カ月ぶりの高値圏に浮上している。半導体向けを主力に超純水装置を手掛けるが、風向きは追い風。次世代通信規格5Gの投資に伴う需要喚起が見込まれることで、半導体市況の底入れ期待に拍車がかかっている。同社が主要顧客先とするサムスン電子は5G標準規格に関する必須特許の出願件数で世界トップに位置しており、これは野村マイクロにとってもポジティブな思惑につながる。

●ストップ高銘柄

大木ヘルス <3417>  1,620円  +300 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在

昭和化学工業 <4990>  618円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在

WTパラジ <1675>  31,350円  +5,000 円 (+19.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

川本産業 <3604>  941円  +150 円 (+19.0%) ストップ高   11:30現在

光・彩 <7878>  3,490円  +500 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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