「スマート農業」が13位にランク、政府の後押しで市場は更に拡大へ<注目テーマ>
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7 半導体
8 親子上場
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「スマート農業」が13位となっている。
ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して、超省力化・精密化や高品質生産を実現する「スマート農業」への関心が再び高まっている。背景には農林水産省が「スマート農業実証プロジェクト」を推し進めていることがあり、昨年12月26日から今月1月31日にわたって実証するグループを公募中。事業の実施は予算成立が前提となるが、同省では19年度補正予算で「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」に71億5000万円、20年度予算で「スマート農業加速化実証プロジェクト」に7億5000万円(18年度当初予算は5億500万円)を計上している。
国際競争力の強化に向けて生産性向上や担い手不足の解消が急務となるなか、民間企業の取り組みも活発化しており、直近ではパスコ<9232>がスマート農業の普及に向けて東京農業大学及び東京情報大学と包括連携協定を結んだほか、ISID<4812>は農産品の生産履歴と取引状況の可視化を目的としたスマート農業流通基盤「SMAGt(スマッグ)」を開発。クボタ<6326>は業界初の自動運転農機「アグリロボ田植機NW8SA」を10月に発売すると発表している。
また、セラク<6199>が14日に発表した20年8月期第1四半期決算(19年9~11月)の連結決算は、農業ITプラットフォーム「みどりクラウド」のシェア拡大に注力した効果などで営業利益が2億1000万円(前年同期比6.1倍)に急増した。
このほか、各種スマート農業ソリューションを提供しているオプティム<3694>、農業ICTソリューション「OGAL(オーガル)」を手掛けるキーウェアソリューションズ<3799>、ITと農業を結ぶ「i-農業」でさまざまな取り組みを行っている大和コンピューター<3816>にも注目したい。