話題株ピックアップ【夕刊】(3):東海ソフト、野村マイクロ、イワキ
■東海ソフト <4430> 1,718円 +141 円 (+8.9%) 本日終値
東海ソフト<4430>が全体地合い悪のなか上値追い鮮烈。8%を超える上昇をみせ高値圏もみ合いを上放れる兆しをみせている。独立系のソフトウェア開発企業で自動車や自動販売機、ATM向けなどで実績が高い。自動運転ソフトに強く、組み込み関連事業では農業用特殊車両などに搭載されるECUのソフト開発も手掛けており、スマート農業関連の一角としても注目される。足もとの業績も絶好調。19年6~11月期業績は営業利益が前年同期比32%増の2億7400万円と大幅な伸びを示しており、対通期進捗率は60%に達している。
■野村マイクロ <6254> 1,266円 +67 円 (+5.6%) 本日終値
野村マイクロ・サイエンス<6254>が地合い悪のなかも上げ足止まらず、連日で昨年来高値を更新。昨年8月15日に504円で大底を確認してからは強力な戻り波動を形成し注目を集めているが、ここにきて18年1月につけた高値1427円の払拭から実質青空圏への突入を意識する値運びをみせている。半導体向け超純水装置を手掛けるが、特に韓国や台湾企業向けで高シェアを有しており、最近の半導体受託生産世界最大手TSMCの好決算が刺激になっているほか、ここ勢いを取り戻しているサムスン電子向け需要取り込みが期待されている。今年に入って韓国では半導体業界の回復色が鮮明となっており、主要顧客であるサムスン電子の投資増強の動きが、野村マイクロの株価に浮揚力を与えている。
■イワキ <8095> 508円 +24 円 (+5.0%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
イワキ<8095>が大幅高。同社は医薬品商社で一般医薬品はインバウンド需要の恩恵を受けている。また、「うがい薬」も取り扱っていることで流行の兆しにあるインフルエンザ関連や、中国で発生した新型肺炎関連の一角として思惑人気を呼んでいる。業績は20年11月期営業利益が前期比4%増の22億円予想と好調を持続、PER9倍、PBR0.8倍前後と株価指標面からも割安感が強い。
■和井田製作所 <6158> 1,715円 +74 円 (+4.5%) 本日終値
和井田製作所<6158>が全体地合い悪に抗して6連騰。2018年11月以来1年2カ月ぶりの高値圏に浮上している。ナノミクロン単位に特化した高技術力を武器に研削盤メーカーとして高い商品競争力を誇り、ここ海外の大手半導体関連企業が強気の決算見通しを開示するなか、同社が得意とする半導体向けウエハー平面研削盤などにフォローの風が意識されている。20年3月期は営業2ケタ減益見通しながら、株価は既に来期業績をにらむ展開。21年3月期は新機種投入効果も発現して2ケタ増益に切り返しV字回復も視野に入る。
■グッドライフカンパニー <2970> 3,135円 +95 円 (+3.1%) 本日終値
グッドライフカンパニー<2970>が反発。22日の取引終了後、福岡市南区のマンション用地(予定)を販売用不動産として取得すると発表しており、これが好材料視された。完成時期は21年上旬を目指しており、20年12月以降に収益に計上する見通しという。
■ADプラズマ <6668> 1,931円 +56 円 (+3.0%) 本日終値
アドテック プラズマ テクノロジー<6668>は上値指向の強さを際立たせている。今月14日にマドを開けて急騰したが、その後も目先筋の利益確定売りを吸収、マド埋め拒否のまま株価水準を切り上げている状況。半導体向けを主力とする高周波プラズマ電源装置のトップメーカーで、ここ台湾の半導体受託生産世界トップのTSMCや半導体やワイヤレス機器向けの検査装置大手の米テラダインの決算を受け、半導体市況回復への期待感が一段と強まったことが追い風となっている。同社は大手半導体メーカーの設備投資再開の動きを捉えて受注回復が顕著、20年8月期営業利益は前期比85%増の10億5000万円と急回復見通しにある。
■ディー・ディー・エス <3782> 338円 +5 円 (+1.5%) 本日終値
ディー・ディー・エス<3782>が反発。22日の取引終了後、保有株式の譲渡による特別利益2億4000万円を予定通り19年12月期第4四半期に計上することになったと発表しており、これが好感された。同件については、当初は第3四半期での計上を予定していたが、第4四半期の計上に変更。その入金が22日に確認できたことから、第4四半期に計上するという。なお、業績への影響は他の要素も含めて、修正が必要になった場合には速やかに開示するとしている。
■ジーンテクノサイエンス <4584> 969円 +13 円 (+1.4%) 本日終値
ジーンテクノサイエンス<4584>が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、脳性まひに対する新たな治療方法創出に向けて、東京都医学総合研究所、名古屋大学医学部附属病院及び東京医科歯科大学と四者共同研究契約を締結したと発表しており、将来的な開発パイプラインの充実につながるとの期待から買われたようだ。ジーンテクノが所有する歯髄幹細胞を活用し、四者それぞれが保有する研究基盤、情報、及び人材を補完し合うことで、相乗的な研究成果の取得が期待できるという。今後はジーンテクノ完全子会社であるセルテクノロジーで調製したヒト歯髄幹細胞を用い、四者共同で新たな治療法創出に向けた基礎研究を行うとしている。
■理研コランダム <5395> 2,225円 -55 円 (-2.4%) 本日終値
理研コランダム<5395>が反落。22日の取引終了後、集計中の19年12月期連結業績について、売上高が43億5300万円から43億円(前の期比8.9%減)へ、営業損益が7000万円の赤字から9100万円の赤字(前の期6100万円の黒字)へ、最終損益が5400万円の黒字から5億5900万円の赤字(同1億6600万円の黒字)へ下振れし、最終損益が黒字予想から一転して赤字に転落したことが嫌気された。市況の悪化から第4四半期以降も研磨布紙需要が低調に推移していることに加えて、事業用不動産の取り壊しに伴い建物の減損損失6億1000万円を計上することなどが要因としている。
●ストップ高銘柄
WTパラジ <1675> 38,350円 +7,000 円 (+22.3%) ストップ高 本日終値
光・彩 <7878> 4,190円 +700 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
阿波製紙 <3896> 629円 +100 円 (+18.9%) ストップ高 本日終値
エスユーエス <6554> 637円 +100 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
東京貴宝 <7597> 3,290円 +504 円 (+18.1%) ストップ高 本日終値
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース