東京株式(大引け)=127円安、新型肺炎警戒しリスクオフ継続も後半下げ渋る

市況
2020年1月28日 15時33分

28日の東京株式市場はリスク回避の売りが継続し、日経平均株価は続落。ただ、下値では押し目買いが入り終盤は下げ渋る展開となった。

大引けの日経平均株価は前営業日比127円80銭安の2万3215円71銭と続落。東証1部の売買高概算は11億7125万株、売買代金概算は2兆1940億6000万円。値上がり銘柄数は735、対して値下がり銘柄数は1335、変わらずは89銘柄だった。

きょうの東京市場は、朝方から売り優勢の展開となった。前日の米国株市場でNYダウが一時500ドルを超える下げをみせるなど、主要株指数が大幅安となり、その流れを受けて東京市場でも主力株中心に幅広く売られる展開を強いられた。中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が続いている状況で、これに伴う中国経済減速への懸念が売りを誘発している。ただ、外国為替市場で円高が進まず、既に日経平均は前日に480円あまりの下げをみせていたこともあって、下値では値ごろ感からの押し目買いが入り全体相場を支えた。後場に入ると米株価指数先物が前日を上回る水準で推移しているのを横目に、目先筋の買い戻しも誘導して全体は下げ渋る展開に。値下がり銘柄数も引けにかけて減少し東証1部全体の6割にとどまった。なお、売買代金は2営業日続けて2兆円台に乗せている。

個別では、ソニー<6758>、東京エレクトロン<8035>が軟調、日本電産<6594>が売りに押され、キーエンス<6861>の下げも目立つ。SUMCO<3436>も安い。東洋シヤッター<5936>が急落、大幸薬品<4574>、シキボウ<3109>、富士製薬工業<4554>なども大きく下げた。KOA<6999>も大幅安。商い高水準のレオパレス21<8848>が下落したほか、ヤマハ<7951>も下値を探った。

半面、任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>がしっかり、資生堂<4911>も頑強な値動きをみせた。アドバンテスト<6857>も堅調。小野測器<6858>が一時ストップ高となる人気、インソース<6200>、システムリサーチ<3771>なども大幅高。アプラスフィナンシャル<8589>が物色人気となり、ダブル・スコープ<6619>も活況高。

出所:MINKABU PRESS

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