東京株式(大引け)=163円高、欧米株高を受け新型肺炎に対する懸念後退

市況
2020年1月29日 15時42分

29日の東京株式市場は買い優勢の展開となり、日経平均株価は反発に転じた。新型肺炎の感染拡大に対する警戒感はくすぶるものの米株高が支えとなった。

大引けの日経平均株価は前営業日比163円69銭高の2万3379円40銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は10億3295万株、売買代金概算は1兆9685億1000万円。値上がり銘柄数は1094、値下がり銘柄数は967、変わらずは98銘柄だった。

きょうの東京市場は、前日の欧米株が堅調だったことで過度な不安心理が後退し、出遅れていた国内機関投資家の押し目買いに加え、空売り筋の買い戻しで日経平均は切り返しに転じた。米国株市場ではNYダウがようやく6日ぶりに反発し、半導体関連株が主導する形でナスダック総合指数やS&P500指数なども上昇、これが東京市場でも好感された。中国の新型肺炎の感染拡大に対する警戒感は根強いものの、「米ホワイトハウスが米中間の航空便の運航停止を見送った」と伝わると、先物を絡めたアルゴリズム取引などによる買い注文が全体相場を押し上げた。外国為替市場では1ドル=109円台で推移するなど円安水準がキープされたことも主力輸出株中心にポジティブ材料となった。ただ、値下がり銘柄数も多く、小型株指数はマイナスで引けている。また、全体売買代金は2兆円に届かなかった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も大きく買われた。東京エレクトロン<8035>が上昇、信越化学工業<4063>、安川電機<6506>、日本電産<6594>もしっかり。丸山製作所<6316>が値上がり率トップに買われ、ユニゾホールディングス<3258>も値を飛ばした。日本エンタープライズ<4829>が活況高、レノバ<9519>も物色人気となった。シキボウ<3109>も上昇した。

半面、村田製作所<6981>、アドバンテスト<6857>が冴えず、オリエンタルランド<4661>も売りに押された。オービック<4684>も安い。インソース<6200>が急落、セラク<6199>も大きく利食われた。ピー・シー・エー<9629>、ストライク<6196>が大幅安、日東紡績<3110>、信越ポリマー<7970>、アンリツ<6754>なども売られた。

出所:MINKABU PRESS

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