話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユニゾHD、東エレク、安川電

注目
2020年1月29日 15時51分

■ユニゾホールディングス <3258>  5,530円  +340 円 (+6.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

ユニゾホールディングス<3258>が大幅続伸し昨年来高値を更新。米投資ファンドのブラックストーン・グループが28日、ユニゾHDに対する新たな買収提案を発表した。TOB価格を1株5600円としたことから、TOB価格を意識した動きとなった。ユニゾHDは昨年12月22日、米投資ファンドのローンスターと共同で従業員による買収(EBO)を発表し、これに賛同する旨を発表していたが、このTOB価格は5100円であったことから、今回のブラックストーンの提案したTOB価格は10%のプレミアムとなる。

■キヤノンMJ <8060>  2,667円  +127 円 (+5.0%)  本日終値

キヤノンマーケティングジャパン<8060>が大幅高で6日ぶりに反発。28日の取引終了後に発表した20年12月期連結業績予想で、売上高6000億円(前期比3.4%減)、営業利益340億円(同4.8%増)、純利益228億円(同2.5%増)と連続増益を見込んでいることが好感された。ヘルスケアのグループ会社売却に伴う売り上げの減少や、前期に大きく増加したビジネスパソコンの反動減などで減収を見込むものの、ITソリューションの売り上げ増加や収益性の向上などにより増益を確保する見通しだ。なお、19年12月期決算は、売上高6211億3400万円(前の期比0.1%減)、営業利益324億3900万円(同12.1%増)、純利益222億5000万円(同6.8%増)だった。また、29日に発表した22年12月期を最終年度とする中期経営計画では、売上高6400億円以上、営業利益380億円以上を目指すとしている。

■阿波銀行 <8388>  2,341円  +77 円 (+3.4%)  本日終値

阿波銀行 <8388> が大幅反発。28日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.98%にあたる42万株(金額で11億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月5日から3月13日まで。なお、今回取得する自社株は、消却を実施する予定。

■帝国繊維 <3302>  2,459円  +80 円 (+3.4%)  本日終値

帝国繊維<3302>が3日続伸。「物言う株主」として知られる英国の投資ファンド、アセット・バリュー・インベスターズ(AVI)が同社に対して増配などを要求していると複数のメディアが報じた。19年12月期配当を計画されている1株当たり40円から76円に引き上げることに加え、自社株買いの実施も求めているという。また、同社が保有するヒューリック<3003>の株式売却も要求している。この報道を受け、この日の同社株は買いが優勢となった。

■日本郵船 <9101>  1,830円  +57 円 (+3.2%)  本日終値

日本郵船<9101>が7日ぶりに反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年10~12月期の連結業績は経常利益が200億円程度になったようだ」と報じられており、前年同期比3.5倍と急拡大したとの観測を好材料視した買いが入った。記事によると、海運3社で統合したコンテナ船事業の業績が回復したほか、原油タンカーの運航料が大幅に上がったことが寄与したという。なお、決算発表は1月31日を予定している。

■エムスリー <2413>  3,235円  +85 円 (+2.7%)  本日終値

エムスリー<2413>が5日ぶりに反発。同社は28日取引終了後に、20年3月期第3四半期累計(19年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は269億3300万円(前年同期比17.3%増)となり、通期計画350億円に対する進捗率は77%となった。売上収益は963億1900万円(同15.1%増)で着地。医療ポータルサイト「MR君」など各サービスが順調に拡大したほか、米国の治験事業が好調に推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■東京エレクトロン <8035>  24,780円  +510 円 (+2.1%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株が買いを集めた。ここ半導体メモリー市況の改善期待が高まるなか、米国株市場では半導体関連株に上値を伸ばす銘柄が多くなっている。中国で発生した新型肺炎の感染拡大による懸念はくすぶるものの、前日はインテル、アプライドマテリアルズなどの半導体主力株が買われ、全体相場の戻りを主導、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2.4%高と大きく切り返した。この物色の流れが東京市場にも波及した。

■JFEシステムズ <4832>  4,155円  +85 円 (+2.1%)  本日終値

JFEシステムズ<4832>は続伸。28日の取引終了後、20年3月期第3四半期累計(19年4~12月)の連結決算を発表。売上高が343億1100万円(前年同期比11.4%増)、営業利益が33億300万円(同30.4%増)、純利益が21億3800万円(同26.4%増)と順調に拡大しており、これを好感した買いが入っている。製鉄所システムリフレッシュなど親会社JFEスチール向けのシステム開発が増加したことに加えて、ソリューション事業の拡大などが業績を牽引した。また、19年4月に連結子会社となったアイエイエフコンサルティングも寄与した。なお、20年3月期通期業績見通しは、売上高480億円(前期比12.7%増)、営業利益40億(同15.2%増)、純利益26億円(同12.0%増)と従来予想を据え置いている。

■安川電機 <6506>  3,955円  +80 円 (+2.1%)  本日終値

安川電機<6506>が3日ぶり反発。1月中旬以降は中国で発生した新型肺炎の感染拡大もあって急速な調整を余儀なくされてきたが、目先ようやく売り物が枯れ、リバウンドに転じた。中国向け売上比率が高く、「収益環境の逆風は回避できないものの目先は売られ過ぎ」(国内中堅証券)という見方も出ている。信用売り残が厚く直近の信用倍率は1倍と売り買い拮抗しており、株価には空売りの買い戻しによる浮揚力も働いた。

■日鉄物産 <9810>  5,070円  +75 円 (+1.5%)  本日終値

日鉄物産<9810>が5日ぶりに反発。全体相場の地合い改善が追い風となったもよう。また、同社と日鉄ステンレス(東京都千代田区)、住友商事<8053>はきょう、ステンレス鋼材販売のNSステンレス(東京都中央区)及び日鉄ステンレス販売(東京都中央区)の統合に向けた検討を開始したと発表しており、これを評価した動きもあるようだ。3社は10月1日の新会社発足に向け、5月末までに最終契約を締結する計画。新会社はステンレス専業流通会社として、メーカーと一体となった需要開拓や用途開発などのソリューション提案活動などを深化するとしている。

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