31日の米国市場ダイジェスト:大幅下落、コロナウィルス感染拡大を嫌気

市況
2020年2月3日 7時53分

■NY株式:大幅下落、コロナウィルス感染拡大を嫌気

米国株式相場は下落。ダウ平均は603.41ドル安の28256.03、ナスダックは148.00ポイント安の9150.94で取引を終了した。コロナウィルスによる感染拡大に歯止めがかからず、欧州株が全面安となり、売りが先行。米国政府が中国への渡航回避を勧告し、中国経済鈍化への懸念から終日下落となった。セクター別では、小売や電気通信サービスが上昇する一方で、テクノロジー・ハード・機器や半導体・半導体製造装置が軟調。

コロナウィルスによる影響で、デルタ航空(AAL)やアメリカン航空(AAL)が中国便の運休を発表し、下落。建設機械のキャタピラー(CAT)は、弱気な業績見通しが嫌気され、軟調推移。石油大手のエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)は、決算内容が予想に届かず、下落。一方で、ネット小売のアマゾン(AMZN)は、好決算を発表して大幅上昇。ITサービスのIBM(IBM)は、ロメッティCEOの退任を発表し、堅調推移となった。

ゴールドマンサックスは、コロナウィルスの影響による中国からの旅行客減少や対中輸出減速を理由に、1-3月期の米成長率が0.4ポイント減少するとの見方を示した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル円108.37円、追加利下げを織り込むドル売り

1月31日のニューヨーク外為市場でドル・円は108円97銭から108円31銭まで下落して108円37銭で引けた。ロシアや英国で新たに新型肺炎感染が確認され、米国の大手航空会社が中国便運休を発表。米国の1月シカゴ購買部協会景気指数は2015年来の低水準に落ち込み、米国の3年債と10年債の利回り曲線が再び逆転したことから景気後退への懸念も再燃し、追加利下げを織り込むドル売り、リスク回避の円買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1047ドルから1.1096ドルまで上昇して1.1095ドルで引けた。ユーロ・円は、120円38銭から120円03銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3121ドルから1.3210ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9687フランから0.9629フランまで下落した。

■NY原油:続落、米欧の経済指標が下振れ

1月31日のNY原油先物3月限は続落(NYMEX原油3月限終値:51.56 ↓0.58)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比-0.58ドルの1バレル=51.56ドルで通常取引を終えた。新型肺炎の感染が一段と拡大したほか、フランスやイタリアの10-12月期国内総生産(GDP)が予想外のマイナス成長になったほか米1月シカゴ購買部協会景気指数も4年ぶりの低水準に落ち込み、世界経済の成長減速で、需要が一段と鈍化するとの懸念がさらなる売りに拍車をかけた。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.83ドル -0.65ドル(-1.94%)

モルガン・スタンレー(MS) 52.26ドル -1.56ドル(-2.90%)

ゴールドマン・サックス(GS)237.75ドル -6.38ドル(-2.61%)

インテル(INTC) 63.93ドル -2.54ドル(-3.82%)

アップル(AAPL) 309.51ドル -14.36ドル(-4.43%)

アルファベット(GOOG) 1434.23ドル -21.61ドル(-1.48%)

フェイスブック(FB) 201.91ドル -7.62ドル(-3.64%)

キャタピラー(CAT) 131.35ドル -4.02ドル(-2.97%)

アルコア(AA) 13.95ドル -0.34ドル(-2.38%)

ウォルマート(WMT) 114.49ドル -2.09ドル(-1.79%)

スプリント(S) 4.37ドル -0.09ドル(-2.02%)

《SF》

提供:フィスコ

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