「テレワーク」が15位にランクイン、五輪だけではなく新型肺炎でも注目<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 マスク
2 コロナウイルス
3 5G
4 エイズ
6 ワクチン療法
7 院内感染
8 インバウンド
9 半導体
10 鳥インフル
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「テレワーク」が15位にランクインしている。
新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が終息の気配をみせないなか、株式市場ではマスクや抗菌などの関連銘柄への物色人気が高まったが、テレワークも新型肺炎に関連して注目を集めたテーマの一つだ。新型肺炎だけではなく、感染症は一般的に通勤時の駅やショッピングモールなどの人が多く集まる場所での感染拡大が懸念されることから、パソコンやインターネット回線を利用して自宅や外出先などでオフィス同様に働くことができるテレワークを導入する企業が増えるとみられ、これが関連銘柄への関心を高めることにつながった。
もっとも「テレワーク」は、東京オリンピック・パラリンピック開催を控え、都心部の交通混雑の緩和策の一つとして注目されていた。東京オリンピック・パラリンピック開催時には、観戦客や訪日客の増加により都内の電車・道路ともに混雑が予想され、都心の高速道路で最大3倍以上通常より時間がかかるとの試算もある。また、競技会場が集中している有明などの臨海部や新宿区、渋谷区周辺では、物流や通勤などに大きな影響が出ると予想されており、その緩和策の一つとして、また働き方改革の一つとしてもテレワークが推奨されている。新型肺炎は、こうした動きを加速させるものとして、一気に注目度が増したといえる。
最近では関連銘柄への物色人気は一巡した感はあるものの、この日はソリトンシステムズ<3040>やクラウドワークス<3900>、サイボウズ<4776>などが上昇。4日に業績予想の上方修正を発表したことで急騰している日本ユニシス<8056>も関連銘柄の一つだ。