TBSHDが昨年来高値更新、今期最終利益予想の上方修正と自社株買いを好感
東京放送ホールディングス<9401>は大幅続伸し、一時前日比12%高の2183円に買われ昨年来高値を更新した。6日の取引終了後に20年3月期業績予想について、売上高を従来見通しの3601億円(前期比1.7%減)を据え置いたものの、純利益を143億円から320億円(前期比27.0%増)へ上方修正し、これに伴い期末配当を従来計画の13円から4円増の17円、通期では30円(前期実績は33円)にすると発表したことが好感されている。
保有する投資有価証券の売却に伴う特別利益を計上することを反映した。なお、第3四半期累計(19年4~12月)決算は、売上高2693億3100万円(前年同期比2.0%減)、純利益123億7100万円(同28.9%減)だった。
同時に発行済み株数の2.0%に相当する350万株、または80億円を上限とする自社株買いを発表しており、これも好材料視されている。取得期間は2月7日から10月31日までで、経営環境の変化に対応した財務政策遂行及び資本効率の向上を図る目的としている。