【↓】日経平均 大引け| 続落、米株安や新型肺炎の感染拡大懸念で売り優勢 (2月10日)

市況
2020年2月10日 16時42分

日経平均株価

始値  23631.79

高値  23788.25(11:20)

安値  23621.72(09:20)

大引け 23685.98(前日比 -142.00 、 -0.60% )

売買高  11億6146万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆0685億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続落、新型肺炎の感染拡大を背景に再びリスクオフモード

2.前週末の米国株市場が大幅反落したことを受け、利益確定売りを誘発

3.国内企業の決算発表も総じて苦戦が目立ち、買い向かう動きも限定的

4.主力輸出株への押し目買いなどで一時下げ渋るも後場売り直される

5.海運、非鉄、電機など売られ、値下がり銘柄数は1500近くに及ぶ

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは277ドル安と5日ぶりに反落した。前日に最高値を更新するなど上昇が続いていただけに、利益確定売りが膨らんだ。新型肺炎に対する影響も懸念され、一時320ドルを超す下落となった。

週明けの東京市場では、日経平均株価は続落。中国の新型肺炎による企業業績に与える影響を警戒する動きが先物への売りに反映され全体を押し下げた。

10日の東京市場は、再びリスク回避の売りに晒される格好となった。前週に米国株がNYダウナスダック総合指数ともに大きく反落したことを受け、目先利益確定の売りを誘発した。中国の新型肺炎の感染拡大に伴い、サプライチェーン・リスクなど企業業績の先行きに不透明感が生じている。国内企業の決算発表も総じて苦戦が読み取れる内容で、これも投資家心理を冷やしている。前場取引時間中に1月の中国CPIが発表され、市場コンセンサスを大幅に上回ったのを受け日経平均は一時急速に下げ渋る動きをみせたが、後場に入ると再び売り直された。業種別では33業種中28業種が安く、海運、非鉄株のほか電子部品など電気機器セクターに売り圧力が強かった。東証1部の値下がり銘柄数は1500近くに達し、全体の約7割を占めた。

個別では、ソニー<6758>が軟調、トヨタ自動車<7203>も安い。村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>も売られた。武田薬品工業<4502>が値を下げ、信越化学工業<4063>も冴えない。東京製綱<5981>が急落、アイスタイル<3660>も大幅安。ジャパンベストレスキューシステム<2453>も大きく値を下げた。ニチイ学館<9792>、ホシデン<6804>などへの売りも目立つ。ブレインパッド<3655>も安い。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>もしっかり。ホンダ<7267>が買い優勢、ユニ・チャーム<8113>も頑強な値動きとなった。ダイトウボウ<3202>がストップ高、日本エアーテック<6291>も値幅制限いっぱいに買われた。レオパレス21<8848>も物色人気となり、新日本科学<2395>が活況高。タムロン<7740>なども値を飛ばした。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、日産化 <4021> 、ホンダ <7267> 、ファストリ <9983> 、ヤマハ <7951> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約36円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はTDK <6762> 、バンナムHD <7832> 、ファナック <6954> 、オリンパス <7733> 、オムロン <6645> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約46円。

東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)保険業、(3)水産・農林業、(4)食料品、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)ゴム製品、(3)医薬品、(4)非鉄金属、(5)電気機器。

■個別材料株

△日本ドライ <1909>

今期経常を4期ぶり最高益に31%上方修正、自社株買いも実施。

△太平電 <1968>

今期経常を19%上方修正、配当も30円増額。

△新日本科学 <2395>

今期経常を50%上方修正・最高益予想を上乗せ。

△ユニゾHD <3258>

従業員側は買い付け価格5700円に引き上げ。

△BBタワー <3776> [JQ]

20年12月期は営業損益が黒字転換見通し。

△T&Gニーズ <4331>

20年3月期営業利益予想を上方修正し一転営業増益。

△エアーテック <6291>

期末一括配当を2円増額し22円へ。

△帝国電 <6333>

今期経常を30%上方修正・5期ぶり最高益更新。

△ゴルドウイン <8111>

4-12月期経常は43%増益・通期計画を超過、配当10円増額。

△ジシステム <9758> [JQ]

前期経常を56%上方修正、配当も3円増額。

▼ラック <3857> [JQ]

今期経常を一転29%減益に下方修正。

▼田中化研 <4080> [JQ]

今期経常を一転赤字に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ダイトウボウ <3202> 、(2)エアーテック <6291> 、(3)ファイズHD <9325> 、(4)デジハHD <3676> 、(5)レオパレス <8848> 、(6)アクセル <6730> 、(7)新日本科学 <2395> 、(8)タムロン <7740> 、(9)日本モゲジS <7192> 、(10)日本ドライ <1909>

値下がり率上位10傑は(1)東京綱 <5981> 、(2)アイスタイル <3660> 、(3)ウイルプラス <3538> 、(4)福井コン <9790> 、(5)JBR <2453> 、(6)ミズノ <8022> 、(7)明和産 <8103> 、(8)近畿車 <7122> 、(9)スタティアH <3393> 、(10)ニチイ学館 <9792>

【大引け】

日経平均は前日比142.00円(0.60%)安の2万3685.98円。TOPIXは前日比12.50(0.72%)安の1719.64。出来高は概算で11億6146万株。東証1部の値上がり銘柄数は588、値下がり銘柄数は1494となった。日経ジャスダック平均は3820.03円(1.21円高)。

[2020年2月10日]

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