ギグワークス Research Memo(6):2019年10月期通期は4年連続の増収増益を達成

特集
2020年2月14日 15時16分

■業績動向

1. 2019年10月期通期の業績概要

ギグワークス<2375>の2019年10月期の連結業績は、売上高が前期比9.5%増の17,584百万円、営業利益が同33.8%増の784百万円、経常利益が同30.6%増の801百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同45.1%増の448百万円となった。4年連続の増収増益であり、売上高、各利益ともに過去最高を更新した。

BPO事業の売上高は同8.0%増の15,648百万円、セグメント利益は同18.8%増の1,576百万円と好調に推移し、全社の業績をけん引した。2019年10月期は累計6,171名、毎月3,000~4,000名のギグワーカーが仕事に従事した。増収の背景にあるのは、シェアリングエコノミー市場やギグエコノミー市場の拡大である。その一例として、市場が急速に拡大しているフードデリバリー(宅配)において、同社は加盟店獲得のための営業代行業務や運営支援業務を担当し、受注を拡大した。また、2019年10月に実施された消費税増税に伴うシステム改修の案件やWindows10へのPC入替サポート業務も好調に推移し増収に寄与した。同社の基盤事業であるコンタクトセンターに関しては、IT周辺機器や多言語に対応したヘルプデスクのニーズが底堅く、通信販売事業者向けの案件も拡大し好調を維持。「東京・大阪・福岡」を中心に増席を進めた。また、自社開発商品のCRMシステムの販売も好調。スマートフォン・タブレット端末向けのキッティング業務や携帯電話・スマートデバイス無線通信の基地局案件において、拠点の合理化や人員の適正配置の効果が出ており、収益性の向上に寄与した。安値受注をしていた顧客企業に対しての適正な価格提案の取り組みも成果が顕在化し、売上高総利益率は前期比1.0ポイント改善した。

コワーキングスペース事業の売上高は同27.0%増の2,014百万円、セグメント利益については43百万円となり、57百万円のセグメント損失を計上した前期から、黒字転換を果たした。利用企業数が4,300社を突破し、専用個室オフィスの稼働率は90%を超えるなど高水準を維持した結果である。一方で、首都圏における不動産市況の高騰などの影響もあり、直営拠点の新規出店は計画どおり進まなかった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.