【↓】日経平均 大引け| 3日続落、新型肺炎に対する警戒やGDP悪化を嫌気 (2月17日)
始値 23489.78
高値 23561.98(10:52)
安値 23335.99(09:15)
大引け 23523.24(前日比 -164.35 、 -0.69% )
売買高 11億6591万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0165億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続落となり、一時350円を超える下げに見舞われる
2.新型肺炎に対する懸念に加え、10~12月GDPの予想以上の悪化を嫌気
3.金融緩和策を好感した中国株や香港株の強い動きを横目に下げ渋る展開に
4.値下がり銘柄数は1800以上に達し、業種別騰落でも全面安に近い商状
5.買い手控えムード根強いものの、売買代金は12日連続で2兆円を上回る
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは25ドル安と続落した。新型肺炎に対する警戒感が依然として強く、17日がプレジデントデーで休日となることも見送り要因となった。
週明けの東京市場では、リスク回避の売りが優勢だった。新型肺炎の感染拡大に対する警戒感が強く、日経平均株価は一時350円強下げる場面もあった。
17日の東京市場は、引き続き新型肺炎の影響を警戒する動きが継続、主力株をはじめ広範囲に買い手控えられた。朝方取引開始前に発表した10~12月期の実質GDP速報値は5四半期ぶりにマイナス成長に転じ、年率換算で6.3%減と市場コンセンサスを大きく下回ったことも見送りムードを助長した。取引時間中は為替がそれほど円高に振れなかったことや、中国・上海株市場や香港株などが、中国人民銀の金融緩和措置を好感して堅調な値運びをみせたことで下げ渋る動きをみせた。ただ、値上がりは新型肺炎の対策関連銘柄に偏っており、全体的にも値下がり銘柄数の多さが目立つ。業種別ではゴム製品、水産を除きほぼ全面安に近く、食料品などのディフェンシブストックにも売りがかさんだ。なお、東証1部の売買代金は12営業日連続で2兆円台を上回っている。
個別では、ソニー<6758>が軟調、東京エレクトロン<8035>、TDK<6762>なども売りに押された。日産自動車<7201>も下値模索の動き。ファーストリテイリング<9983>、オリエンタルランド<4661>が安く、資生堂<4911>も冴えない。マイネット<3928>、インフォマート<2492>、シンシア<7782>などはストップ安。ツナググループ・ホールディングス<6551>も一時値幅制限いっぱいに売り込まれた。日機装<6376>、シンクロ・フード<3963>なども大幅安。
半面、ソフトバンクグループ<9984>、任天堂<7974>がしっかり。大幸薬品<4574>、ニイタカ<4465>はストップ高に買われた。ユニ・チャーム<8113>などが大きく買われたほか、富士通<6702>も高い。アイ・エス・ビー<9702>も値を飛ばした。ブイキューブ<3681>、栄研化学<4549>も物色人気。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、SBG <9984> 、富士フイルム <4901> 、ダイキン <6367> 、大和ハウス <1925> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約22円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、テルモ <4543> 、東エレク <8035> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約72円。
東証33業種のうち上昇はゴム製品、水産・農林業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)その他製品、(2)石油石炭製品、(3)電気・ガス業、(4)輸送用機器、(5)鉱業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)空運業、(2)食料品、(3)金属製品、(4)精密機器、(5)陸運業。
■個別材料株
△日リーテック <1938> [東証2]
3月5日付で東証1部指定と記念配当を好感。
△アプライド <3020> [JQ]
4-12月期経常が43%増益、対通期進捗率94%。
△オープンH <3288>
10-12月期(1Q)経常は72%増益で着地。
△コスモバイオ <3386> [JQ]
19年12月期は計画上振れ、今期も6%増益見通しで配当も増額へ。
△フライト <3753> [東証2]
4-12月期(3Q累計)経常は黒字浮上・通期計画を超過。
△ベース <4481> [東証2]
今期経常は23%増で3期連続最高益・20円増配へ。
△栄研化 <4549>
新型コロナウイルス検出試薬を開発へ。
△フリークHD <6094> [東証M]
第1四半期営業利益が通期計画上回る。
△gbHD <6557> [東証M]
20年12月期最終利益は大幅な黒字転換見通し。
△アイエスビー <9702>
今期経常は4%増で2期連続最高益、前期配当を5円増額。
▼イオレ <2334> [東証M]
今期経常を一転89%減益に下方修正。
▼インフォMT <2492>
20年12月期は2ケタ増収も大幅減益見込む。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ニイタカ <4465> 、(2)大幸薬品 <4574> 、(3)エアーテック <6291> 、(4)ブイキューブ <3681> 、(5)アイエスビー <9702> 、(6)ダイトウボウ <3202> 、(7)栄研化 <4549> 、(8)ビーグリー <3981> 、(9)BML <4694> 、(10)オープンH <3288> 。
値下がり率上位10傑は(1)マイネット <3928> 、(2)イーソル <4420> 、(3)インフォMT <2492> 、(4)ツナグGHD <6551> 、(5)シンシア <7782> 、(6)日機装 <6376> 、(7)ノムラシス <3940> 、(8)シンクロ <3963> 、(9)ムゲンE <3299> 、(10)ウィズメタク <9260> 。
【大引け】
日経平均は前日比164.35円(0.69%)安の2万3523.24円。TOPIXは前日比15.10(0.89%)安の1687.77。出来高は概算で11億6591万株。東証1部の値上がり銘柄数は294、値下がり銘柄数は1819となった。日経ジャスダック平均は3743.15円(37.93円安)。
[2020年2月17日]
株探ニュース