話題株ピックアップ【夕刊】(2):ユニシス、前田道、ブイキューブ

注目
2020年2月20日 15時16分

■日本ユニシス <8056>  3,750円  +25 円 (+0.7%)  本日終値

日本ユニシス<8056>が続伸。東海東京調査センターが19日付で、投資判断を新規「アウトパフォーム」、目標株価4400円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターによると、主力のサービス事業で採算の高い中小型案件やDX(デジタルトランスフォーメーション)関連の開発案件が堅調に推移しており、20年3月期営業利益は会社計画同様21%営業増益になると予想。続く21年3月期も引き続きサービス事業を牽引役として増益基調が続くと見ており、14%営業増益へ進むと見込んでいる。

■前田道路 <1883>  3,400円  -310 円 (-8.4%)  本日終値  東証1部 下落率3位

前田道路<1883>が大幅反落。今朝の日本経済新聞電子版で、「総額530億円の大規模な特別配当案を実施する案を20日の取締役会に提案したことが分かった」と報じられた。同社は、筆頭株主の前田建設工業<1824>から敵対的TOBを受けており、その対抗策の位置づけだという。株価はTOB価格3950円を意識した動きとなっていたが、大規模な配当実施による資金の流出で純資産が減り、TOBが撤回される可能性があるとして、この日は売り優勢の展開となった。

■飯田GHD <3291>  1,626円  -43 円 (-2.6%)  本日終値

飯田グループホールディングス<3291>が続落。SMBC日興証券が19日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を1900円から1700円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、消費税増税後の消費マインド悪化は、特に地方圏での戸建販売に影響を及ぼしており、販売低迷、値引きによる利益率悪化、在庫積み上がりと厳しい状況が続いていると指摘。今後も厳しい販売環境のなか、値引きなどにより在庫処理を進めていく必要があることから、低水準の利益率が続くとみており、20年3月期営業利益予想を946億円から867億円へ、21年3月期を同954億円から850億円へ引き下げている。

■ビットワングループ <2338>  340円  +80 円 (+30.8%) ストップ高   本日終値

ビットワングループ<2338>がストップ高。同社は19日、IBOテレコム(香港)と5Gネットワークサービス事業を立ち上げることを目的に、合弁契約を締結する交渉を開始するための覚書を結んだと発表。今後の事業展開が期待されているようだ。両社は、中国の医療機関に5G基幹設備や5Gネットワーク設計・実装サービスなどを提供するほか、日本でも5G基幹設備を販売し、各種サービスを提供する計画。詳細については今後両社で交渉し、法的拘束力のある合弁契約を締結する予定だとしている。

■ブイキューブ <3681>  666円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ブイキューブ<3681>がストップ高。同社はウェブ会議など遠隔地の相手を映像でつなげるシステムを提供、テレワーク関連の切り口で物色人気化し、小型株ながら日々の売買高の大きさで異彩を放っている。株価は荒い値動きだが、前日は1000万株近い商いをこなし需給相場の様相に。同社は19日取引終了後、感染症懸念から中止・延期となるイベントをオンラインで実施できるライブ配信サービスを強化することを発表、きょうはこれを材料視する形で買いが優勢となっている。

■ミサワ <3169>  774円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

ミサワ <3169> がストップ高。19日大引け後、20年1月期の連結経常利益を従来予想の5億6500万円→8億1700万円に44.6%上方修正。増益率が57.4%増→2.3倍に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。家具・インテリアで既存の人気シリーズや新商品のソファなどの販売が堅調に推移するなか、セール期間中に正価商品の販売が伸びたことに加え、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動が想定より早く収束したことが収益を押し上げた。

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