「全固体電池」が22位にランク、実用化に向けた動きが一段と活発化<注目テーマ>

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2020年2月20日 12時27分

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全固体電池の実用化に向けた取り組みが一段と活発化している。18日付の日本経済新聞・電子版は「山形大学は素材メーカー2社と全固体電池の正極をコーティングする技術を共同開発した」と報じた。記事によれば、この新技術は第一稀元素化学工業<4082>が開発した酸化ジルコニウムをナノメートル単位で微細化した溶液を、フロイント産業<6312>のコーティング装置で正極の表面に覆ったものだという。

また、出光興産<5019>は18日、全固体リチウムイオン電池向け固体電解質の小型量産設備を新設すると発表した。背景には電気自動車(EV)や定置用電池向けなどに全固体リチウムイオン電池の早期実用化が求められていることがあり、新設備の完工・稼働開始は21年度第1四半期となる予定だ。

このほか日本触媒<4114>は13日、全固体リチウムポリマー電池用電解質膜の高性能化に成功したことを明らかにした。これまでのポリマー電解質は電池温度を50℃以上に加温する必要があったが、今回開発した新規電解質膜は室温でも高いリチウム伝導性を持つことから、電池の作動温度を室温近くまで下げることが可能になり、全固体ポリマー電池の新しい用途展開が期待できるとしている。

全固体電池は、現在普及している リチウムイオン電池が電解質に液体の有機系溶剤を用いているのに対して、固体の無機化合物を使う電池。リチウムイオン電池のように電解液が漏れて発火する恐れがなく、しかも動作温度域が広いためエネルギー密度を高めることができるのが特徴で、電気自動車に搭載すれば航続距離の延長や充電時間の短縮が期待できる。

多くの企業が研究開発に取り組んでおり、トヨタ自動車<7203>とパナソニック<6752>は3日に全固体電池の開発・製造・販売も手掛ける車載用角形電池事業の合弁会社設立を決定したことを発表している。

出所:MINKABU PRESS

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