話題株ピックアップ【夕刊】(1):楽天、スシローGH、メルカリ
■楽天 <4755> 987円 +39 円 (+4.1%) 本日終値
楽天<4755>が高い。傘下の楽天モバイルはきょう、シンガポールのTPGテレコムと同国での5G技術の提供に関して基本合意書を締結したと発表。楽天モバイルは今後、TPGテレコムに5G関連技術の提供を行い、オープンかつ仮想化、分散化された無線アクセスネットワーク(OpenRAN)の構築を支援し、TPGテレコムと連携してシンガポールでOpenRANソリューションを展開するとしている。
■スシローGH <3563> 9,010円 +210 円 (+2.4%) 本日終値
スシローグローバルホールディングス <3563> が上伸。20日大引け後、3月31日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の4分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、株式分割の実施を踏まえ、株主優待制度を変更すると発表。毎年9月末と3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて1000円~1万円の割引券をそれぞれ贈呈する。変更後の割引券はすべて全日利用可能となる。なお、新制度の適用を開始する20年3月末は、分割割合を考慮した株数の区分に応じた割引券を配布するという。
■三井金属 <5706> 2,990円 +69 円 (+2.4%) 本日終値
三井金属<5706>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は20日、同社株の目標株価を3320円から3420円に引き上げた。レーティングの「オーバーウエート」は継続した。同証券では、「鉄鋼・非鉄セクターにおける5G最恩恵銘柄」と指摘。5Gの普及に絡み「インフラ投資増加による基地局向け高機能箔の増加」「5G関連を含む半導体出荷増加局面での極薄銅箔増加」の2つの波を享受するとみている。20年3月期の連結営業利益は前期比6.7%減の170億円(会社予想165億円)だが、21年3月期は今期推定比64.7%増の280億円と大幅増益を見込んでいる。
■ビジョン <9416> 1,140円 +25 円 (+2.2%) 本日終値
ビジョン<9416>が大幅反発。午前9時25分ごろ、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を90万9000株(発行済み株数の1.89%)、または10億円としており、取得期間は2月25日から4月30日まで。手元資金や株価水準などを総合的に勘案し、自社株買いを機動的に実施することで資本効率の向上を図るためとしている。
■メルカリ <4385> 2,448円 +53 円 (+2.2%) 本日終値
メルカリ<4385>が反発。20日の取引終了後、丸井グループ<8252>傘下の丸井及びアイスタイル<3660>とそれぞれ業務提携すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。丸井との提携では、メルカリ初となる旗艦店「メルカリステーション」を新宿マルイ本館に今春出店する。同店では使い方が学べる「メルカリ教室」や、出品したい商品が撮影できる撮影ブース、売れた商品がその場で発送できる無人投函ボックス端末などを展示する予定で、あわせて丸井のECサイト「マルイウェブチャネル」と、メルカリグループの各種ソリューションを連携させるという。一方、アイスタイルとは包括業務提携を締結し、「メルカリ」とアイスタイルが運営する国内最大のコスメ・美容の総合サイト「@cosme」の商品データ連携などを実施。ユーザーの行動データなどを化粧品メーカーや他の企業に対して可視化するとしている。
■トヨタ自動車 <7203> 7,837円 +85 円 (+1.1%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が続伸。足もと外国為替市場で一時1ドル=112円に入るなど約10カ月ぶりのドル高・円安水準にあり、輸出セクターの中でも特に為替感応度の高い同社株は円安メリットを享受するとの思惑から買いが優勢。また、同社は20日にハイブリッド車向けの新型車載電池を豊田自動織機<6201>と共同開発することを発表しており、これも株価を刺激する材料となっている。
■富士フイルム <4901> 5,414円 +50 円 (+0.9%) 本日終値
富士フイルムホールディングス<4901>が3日ぶりに反発。複数のメディアで、新型コロナウイルスの検査試薬の開発に着手したことが伝えられており、これを好材料視した買いが入った。きょう付けの日本経済新聞朝刊では、「子会社の富士フイルム和光純薬がこのほど、新型コロナウイルスに特化した試薬の開発を始めた」と報じている。「PCR法」と呼ばれる検査に使用される試薬で、同じくPCR法向け試薬を手掛けるタカラバイオ<4974>や、先日簡易検査キットの開発着手を発表したデンカ<4061>なども堅調な動きとなっている。
■フジクラ <5803> 387円 +2 円 (+0.5%) 本日終値
フジクラ<5803>が3日続伸、上げ幅こそ小刻みながら300円台後半での底練りを経て浮上の兆しを強めている。電線メーカー大手でプリント基板の実績が高いほか、光ファイバーに注力し次世代通信規格「5G」関連の基地局に絡む需要取り込みに期待が大きい。20日付の大量保有報告書でブラックロック・ジャパンと共同保有者による同社の株式保有比率が5.08%と新たに5%を超えたことが判明、これが足もとの株価を押し上げる材料となっている。
■サンフロンティア不動産 <8934> 1,266円 +2 円 (+0.2%) 本日終値
サンフロンティア不動産<8934>が反発。東海東京調査センターが20日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続しつつ、目標株価を1700円から1900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。会社側では2月6日に20年3月期の経常利益計画を140億円から155億円に上方修正したが、同センターではリプランニング物件の仕入れ・販売の進捗と都心のオフィス市場の活況を考慮し前期比22%増の156億円と会社計画を超過すると予想。また、続く21年3月期も同12%増の176億円と2ケタ増益持続を予想している。
株探ニュース